青葉家のテーブルのレビュー・感想・評価
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成長物語
栗林藍希さん、先日観た『Bittersand』では、もう少し大人な感じに見えたんだけど、この映画では可愛らしい感じで若く見えるんですよね。
映画は、そんな栗林さんが演じた優子の成長物語になっています。
わりと軽いタッチの映画で、重苦しくはないんです。
だけど、役者さん達が巧いから全然だれないんですよね。
特に、西田さんの春子と市川さんの知世のやり取りは、笑わせる所は笑わせて、しっかり見せる所は見せる、そしてその切り替えが自然なんです。
あと、与田ちゃんを演じた上原さんも、もっと見てみたくなる女優さんでした。
先日観た映画で、山崎賢人さんが、「失敗は、あきらめなければ失敗じゃない」って言っていたけど、この映画観たら、失敗してあきらめるのも失敗ではないのかも、なんて思ったりもした。
パンフレットが欲しくなる映画だったけど、前売りの特典だけみたいですね。
お腹は空くけど、心が満たされる映画
現代版かもめ食堂⁈
青葉家のテーブルというタイトル通り、美味しそうな料理のオンパレード。
映画には欠かせない脇役の消えもの、音楽、インテリアの全て "北欧、暮らしの道具店“が制作した暮らしがスクリーンいっぱいに溢れている。
映画を観た人が、十人十色、それぞれの立場で何かを感じるのではないだろうか?
これから何をすべきか迷っている人、あの時の選択を引きずっている人、全ての人に観てもらいたい。
主役の2人に引けをとらない若手達の演技、これからが楽しみ。
こういう映画好きだけど
日常を描いた映画も好きです。
でもこの映画は芸術の世界の優劣を描いていて、私には少しキツかった。
夢がどうしようもない力の差で落ちていく。・・・少しキツイです。
でもこれが現実。こうしてがんばっている若い人もいるんだろうと思って観ていました。
印象的だったのは 上原実矩(うえはら みく)と栗林藍希(くりはらあいの)。
上原実矩はどこかで観たなあと思って家に帰りnetでみたら「ガールズステップ」のあの子。
あの映画は自分的には楽しくDVDも買いました。 石井杏奈も出てました。
栗林藍希は初めて観ました。
清らかな印象だけど、なんか色気を感じてしまいました。
タコス食べたくなった!
テーブル、椅子、壁紙、食器、料理、植物…見る物全てが素敵でした。
癒される〜ずっと映画の中にいたかった。
大人の青春&子どもの青春。
大人も昔は子どもでした。
みんな悩みながら間違えながら成長するのですね。
そしてタコスが食べたくなる映画。
そう今夜はタコスです!
"じん"ってなんやねん!
可もなく不可もなくみたいな…。
音楽やイラストや雑貨や食べ物や、バンド組んだり、
オサレカルチャーをドヤドヤと取り入れて、
内容と言えば、女の友情だったり、子どもの成長だったり、
親子関係だったり、恋だったり、これまた、ひっちゃかめっちゃかで…。
寺の奇妙な音の先も想定内で笑えないし…。
いる?あれ。
親子関係、友だちみたいでイケてるでしょ?みたいなやつかなー???
お金持ってるプロデューサーが趣味で映画創って、
自分の好きなものたちを全部詰めてみました!どーです? オサレでしょ?
って言われている気分でした。
元々の信奉者には、大ウケなのかな?
そもそも対象どこ?
自分のまわりで、いきなり「ZINEってさー」とか会話されたら、
「なにイキっとんねん!」って突っ込むわ。
まぁ、調べたけどな(苦笑)
あと、サントラのドヤ感も引きました。
”茜色に焼かれる”を観たばかりで、
映画への思いの熱量にやられたばかりだから、
余計にペラペラに感じちゃったのかも。
タイミングが悪かったかな。
現実味なし…
この類の作品は、雰囲気に誤魔化されて何となく評価されがちだが…大抵、見終わった後には何も残っていない。
残念ながら今作も例に漏れず、特に前半の酷さは群を抜いている。外面だけで中身が薄い登場人物たちに、取り敢えずお洒落でしょという物や景色だけが続く…
将来が定まらず、あれもこれもとアート系に手を出しては根気のない女子高生にはギリギリ共感出来るとしても、〝焼き飯の上に卵焼き乗っけただけのものが世のブームを引き起こすカリスマ女料理人〟〝お洒落なデザイン事務所でインターンとして働くイケメン高校生〟〝「このシナリオには、◯◯に対する強烈なアンチテーゼが含まれているの分かるかい?」なんて、クソ寒い台詞を吐く脚本家〟どいつもこいつも、どこかの小説か何かから飛び出てきたような設定で全く現実味がない。
昨年公開の「滑走路」で好演した寄川歌太くんも、今作では何だかイマイチな上に、要所要所で登場するど素人級の棒読み芝居を見せられる始末で前売券まで買って鑑賞した私は何を血迷っていたのだろうか…
ほのぼのした中にもメッセージ
魅力的なキャラクターが多数登場します。
自分って何が向いているのか?何ができるのか?いったい何になりたいのか?自分っていったい何もの?
そんな青春時代の試行錯誤を描いた作品なので、懐かしい感情がよみがえります。
でも答えなんていらない。まずはチャレンジしてみることが大事で、その一生懸命に頑張ったことはきっと自分にとってプラスになることだとこの映画は教えてくれます。
ほのぼのとしたテイストの中にもしっかりとメッセージが伝わってくる良作でした。
生き方の迷いに優しく鍼を刺す作品、松本壮史監督の当たりは続く…
今年は沢山の邦画が良作なのだが、こんな作品が埋もれているなんてホント勿体ない。上半期のラストに相応しい、思い出し笑いして温まるような優しい傑作。
去年、東京国際映画祭で『サマーフィルムにのって』を観て、松本壮史監督の作品を待ち遠しく思っていた。そんな中で先に公開された作品。優しくてぬくぬくして自信を貰えた。
もともとはECサイトのドラマ。それは観ていないが、監督もツイッターで言っていたように、新たに描き下ろした一本なので、全然問題ない。こんな生活をしているんだ、くらいでOK。
主演は西田尚美と市川実和子なんだけど、ストーリーテラーは栗林愛希。やりたいことに自信を持てなくなってきた女子高生。多感なときに迷い込むのが、ぼちぼち就活が始まろうとしている自分に少し重なった。そんな彼女の迷いにやさしい鍼を打つように助言する春子に心が軽くなる。そんな春子も絶縁していた知世に会いに行く。
北欧、暮らしの家具店による映画ということあって、インテリアもシンプリーで可愛い。エメラルドの壁がビビッドで、傍から見たら成功している知世の凄みを知らしめるようにすら見える。そんな彼女と、少しの劣等感を持って接する春子も可愛い。なんか、いい歳の取り方をしているように思う。
一見すると大人向けにも感じるのだが、少ししゃがんで子どもたちの視点も並行して描かれるので、どの年代、どの生き方も否定しない雰囲気が堪らなく心地よい。綺麗事で片付けるわけでもなく、逃げるわけでもない。赴くままに向き合っていけばいいのだ。
これから自分がもしも型にはまろうとしているなら、この映画を観て荷物を降ろしてあげたい。そんな、生き方のエッセンスが詰まったやさしい傑作。
心地よさを求めるならオススメです
web短編ドラマの長編版だったのか。
知りませんでした。
あー、調べてからにしとけばよかった。
短編観たことないですが、きっとその
短編ファンは楽しめるつくりなんでしょうね。
西田さん、市川さんメインキャストの作品は
なかなかないので観なくちゃと思い鑑賞しましたが、、、
僕が苦手な類の作品でした。
短編ドラマがどんなテイストか?はわかりませんが、
本作を見る限り、誰も傷つかない、人間の嫌なところが
これっぽちも描かれない、いい人しかでてこない、
よくある心地良さ追求ドラマでした。
うん、座り心地がよい椅子、ソファのような、
あーまさに、北欧家具、、、なんですかね?
そんな感じでした。
どうも僕はクセがある、強い作品が好きなものですから
合わなかったですね。
内容としては青春お花畑映画でした。
友達っていいよね!
今を、あの頃を共有できる友は宝だよね!
若者は可能性の塊だよね!
いやぁ、前向きなテーマで良いですね。
ただ、うーむ、、、、ただ!
短編は短編のままで良かったのかな?なんて。
短編だったから、この類のエピソード類でもOK
だったのではないかなぁ?
もしくは2時間テレビドラマで良かったんじゃない?
映画でつくるほどの内容ではない気がします。
だって、ただただ夢見たいなエピソードの
羅列なんだもん。
特に優子エピソードはイライラの連続で。
まぁ子供のすることに目鯨たてちゃぁいけないの
ですが、エピソード作るための行動やないか!
いろんなことしてみたい!って都合よ過ぎ。
周りは受け入れ過ぎ。
そんなに簡単な話か?2WEEKの間に詰め込みすぎ!
さらに交友断絶中の友人の娘を預かるかぁ?とか
僕が苦手なエピソードのための設定やご都合が
かなり見えてしまい、受け入れられなかったのです。
人間ドラマに「暗」を求める方には不向きな作品。
だから僕には残念な一本でした。
考えさせられるテーマと和やかな雰囲気の不思議な調和
「久しぶりに映画館へ映画を観に行きたい」と思ったときに、ふと見つけて、面白そうと思って観ました。
全体としてゆったりと和やかな雰囲気が流れていて、その雰囲気に映画館全体が包み込まれているようでした。
そして、「自分はこれからどういうふうになっていきたいか」「どんなふうになっていきたかったか」というような現代社会において切実な問題がこの映画のテーマとしてあるのですが、この一見重いテーマと全体のやわらかな雰囲気がなぜかうまく調和していて、いろいろ自分のことを振り返って考えたりもするけれど、鑑賞後は晴れやかな気持ちという不思議な感覚のある映画でした。
観て良かったなぁとしみじみ思える映画でした。
Webドラマのほうもまたぜひ観てみたいと思います。
ごめんなさい、パッケージに騙されていました
お洒落映画だと思って軽〜い気持ちで観たら、まんまと泣かされました。
何者かになりたくてもがいた人にも、やりたい事なんて分からなかった人にも突き刺さるお話。
若い時って自分がどんな人かわからなかったりするから、いろいろあがいたりする。
こだわって貫くのも正解、いろいろ目移りしてやってみるのも正解、決めつけない事が大正解だと思う。
そんな寛容な雰囲気に包まれて、なんだか泣けてくるのでした。
青かった恥ずかしい日々も、力抜けまくりの今も同じ自分である事を再認識、ここから楽しくなるんだろうな。
中味そのままで5年後は余計にキツい
美術予備校の夏期講習に参加する為、母親の旧友である青葉家に2週間の居候をする17歳少女の葛藤と成長の話。
中々面倒臭い青葉家の住人の設定だけど、そこがストーリーの要という感じは無く、予備校で知り合った主人公からみた出来る男瀬尾雄大と同じく女与田あかねに刺激され迷ったり悩んだり行動したりと展開していくストーリー。
親が有名であることとか、自分がやりたいことはなんなのかとか、それに対して自分が出来ることとのギャップとか、色々と考え過ぎちゃうんだろうね若い子は。
とりあえず、与田ちゃんは判ってるねという感じ。
夏がまちどおしくなる
衿がちょっとのびたTシャツと短パンで走りたくなる。
いろいろなことをラフにしても許されるような気がしてどんどんやっているうちに、気かつけば夏は終わり、自分も少しかわっていたりする、夏ってこうだったよなーと思い出しました。
かもめ食堂を彷彿させるシーンと、我が家にもある雑貨や食器の数々に目をうばわれつつも、かつての自分や知っている誰かが映画の中にいるようでもどかしかったり、応援したり、そうそうとうなづいたり。
そして、はぁちゃんライスとスパイスえだまめを今夜はつくろうと決意。
それにしても、与田ちゃんみたいな女の子に憧れてたけどなれなかったな~
私は、なりたい自分すらわかんないんです。
有名人の母親をもつ高校生優子。背伸びし過ぎ。母親意識し過ぎ。人の目気にしすぎ。与田ちゃんの言う「しっくりこないなんて、なにか理由見つけて逃げてるだけでしょ?」がズバリ的を得ている。テンポも悪いし、演出もベタだし、優子はウジウジしてるし、春子のキャラは無難にやり過ごそうとしててはっきりしないし、いずれ覚醒するであろう優子の目覚めまで我慢できるか心配してしまっていた。
ところが。
「正解はひとつじゃないっぽい」に気づいてからの笑顔の晴れやかさ。その目覚めからがみずみずしい。仲直りの演出も過剰じゃない。むしろ、場面の削ぎ落とし方こそが、一瞬一瞬の時間の流れが早い若者らしくてよかった。
何も見つけることはできなくても、相変わらずなりたい自分がいろいろかわっても、与田ちゃんというかけがえのない友達と出会えただけで、この夏の「何か1コ」は手にしたんじゃないかな。二人はまさに、若い頃の春子と知世なのだ。そしていずれ優子も母になるだろう。その時、「カッコいいお母さんの青くてダサいとこは、若者の希望だよ。」と自分でも思うだろうね。
そして、活きのいい若者をまぶしく見つめる僕に、聞き覚えのあるエンディング曲。サニーデイ・サービスの『甲州街道の十二月』じゃないか!まさか、chocolate sleepeoverってバンドのモデルはサニーデイ? リクのバンドメンバーの名前なんて「大工原」だし。ずいぶんとサニーデイに寄せてるんじゃない?それだけで★+0.5。だって、映画観てから数時間、ずっとこの曲ばかり繰り返し聴いてるくらいなんだもの。
カッコ悪い自分も好きになれる
ちょっと変わった家族と、そこに夏の2週間居候する女子高生。日常を描いているだけなんだけど、しみじみ味わえる。
友達と自分を比べてカッコ悪い自分や、後で悪口言われるのが怖くなって一歩踏み出せない自分。何になりたいのかわからないのに憧れだけあるミーハーな自分。そういうみっともない自分を許せるようになる映画かな。あと料理が美味しそうで見てたらお腹すく。
人生、一筋縄ではいかない。
人生は、二択ではない。成功、失敗、幸福、不幸、損得、勝ち負けの二択ではない。分からないがある。未知なる道が。ステレオタイプではなく、分からない道を開拓せねば。謎の道を。それがあなたのオンリーワンの道だ!勿論、一筋縄ではいかない。これ以上は私にだって分からない。
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