1秒先の彼女のレビュー・感想・評価
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台湾映画には安心感がある
7月1日に仕事が終わってから見れる映画があんまり無かったので、期待せずにみに行きましたが。大変面白かったです。
僕だけがいない街、青春ぶた野郎、サクラダリセット、みたいに特定の現象が起こる話でした。こう言うのは、ハードSFとは明らかに違うので、理屈を考えてみる必要がないので楽ちんです。
全体の構造としては、カメラを止めるな、を連想しました。
韓国映画はとても面白く見れるものが多いのですが、何か大きな事件が起きたり、命に関わることが起きたり、すごく差別されたり、KCAIや北朝鮮のスパイが出てきたりするので、緊張感があるんですよね。その点、台湾映画やタイ映画は安心感があって心地よくみれます。ハッピー・オールド・イヤーも面白かった。生活感も近いので、画面に映る色んなもの、食べ物とか郵便局の役割とかもわかります。(豆花 緑豆トッピングは、今日台湾人に教えてもらいました。近所に店がありました。)
内容はネタバレになるので、書きません。
こないだのタモリ倶楽部で、撮りバスの方が、バスは映える、と言ってましたがそうですね。全く綺麗な町並みや景色は出て来ないのだけど、その場面場面が何だか大事な光景に見えるのが不思議です。撮影監督の腕なのかもしれません。映画内のスチル写真も下手くそな写真なはずなのに、大事な写真に見えます。フィルムで写真を撮りたくなるんですよ。網目状の堤防見ないな地形は面白いですね。まあ、これはほんと見ないとわかりません。
基本的に恋愛映画です。恋愛はある意味すごくカッコ悪いく、泥臭いわけです。上映前の予告編に出て来るような黄色い髪の人が出るようなのは、カッコ悪いことをカッコ悪くなく描いて、見た目の良い俳優に演じさせるわけです。本作はカッコ悪いことはカッコ悪く、なんならストーカーチックでもあるけど、本来そう言うものでしょ?気持ち的には。と、普通の恋愛感情を正面から捉えていることに好感が持てます。主演の二人も最初はなんだかな?と言う見た目だんだけど、しかも終わりになるにつてカッコよくなることは全くなくそのままなんだけど、それでも愛おしく見えるようになるんです。
と言った感じで、ラブコメが苦手でも、日常系としても、時間跳躍ものの一種としても楽しめるので、また上映していたら見てみましょう。
いい話じゃないか(T_T)
評判が良いので急遽、邦画とゴジラを押しのけて鑑賞。ハードル上げてみても良い話ですね。
まったく新しいストーリー展開。どっかでリメイクされそうですね。
主人公の女優さんがとても可愛らしかった。
ホッコリ。
台湾は大好きで、ビル群の近代的な街と、歴史のある古い町のバランスがとても好き。
この映画も、どこか一昔前のノスタルジックな面と、新しい展開のバランスが良かった。
台湾の映画ってあまり日本で公開されないけど、こうやって公開される映画はとても良いですね。
観てよかった。他の人にも勧めたい。
いいとこ台湾おいでませ
ラブコメは積極的に観るジャンルじゃないが大昔に観た『熱帯魚』の監督作品となれば観たいよね、と久々に映画館へ。
時間モノは理解が難しいので、でもそこが面白いわけで。
でもこれには堅苦しい空気はゼロ。
ふわふわっとして自然と口角が上ってしまう優しい雰囲気につつまれてる。
加えて素晴らしい撮影。
前半のわりとポップな雰囲気から、後半の美しい田園風景のノスタルジックな雰囲気への転調は見事。
でも2度美味しい作品なので連続性も維持されてる。
気が滅入るような事件やニュースが続くときに、こういう根っからの悪人が出てこない映画を観るとホッとする。
星は4.5と迷うけど、思い返した時に「いい映画だったなあ」としみじみ感じさせてくれるし、色んな人に観てほしいし、何より今は行けないけど早く台湾行きたい!という気持ちにさせてくれたので、満点に。
早く台湾行きたいな。
失われた1日を巡る2つの物語が辿り着く奇想天外なオチにしんみり泣かされるSFラブコメディ
郵便局員のシャオチーは職場と自宅を往復するだけの空虚な毎日を送るアラサー女子。男性との出会いはサッパリで、せいぜい郵便を出しに窓口までわざわざ切手を買いに来る男がいるくらい。ある日公園でダンスを教えているウェンソンと出会ったことから意気投合、映画を観に行った後七夕の日に会う約束をするが、目覚めるとそれは七夕の翌朝。前日の記憶がないシャオチーは一体何が起こったのかと途方に暮れるが・・・からのSFラブコメディ。
物語は二つに分かれていて前半がシャオチーの物語で、後半が失われた一日で何が起こったかを見つめる物語。後半の物語が前半の物語にぶつかったところで弾けるドラマはショートショートの読後感のような爽快感のある奇想天外なオチが用意されていて、何をやらせても人よりワンテンポ遅い愚直にも程があるバス運転手グアタイに与えられた福音にグラッと心を動かされてシミジミ泣けました。福神漬けのようにさりげなく添えられる実はフラッと失踪していたシャオチーのお父さんの物語にも年頃の娘を持つお父さんならグッとくると思います。
原題は“消失的情人節”、英題はMy Missing Valentine。劇中でも字幕はあくまでバレンタインデーとなっていて夏の日の話なのに妙だなと思っていながら観ていたのですが、台湾では七夕が恋人達の日となっているんですね。それを実際には聖バレンタインの命日であるバレンタインデーと呼ぶことにちょっと違和感ありましたが、物語はこちらの勝手な期待を軽々と飛び越えたものでした。
ラブストーリーだが、観る人によってはホラー!
何でもワンテンポ早いシャオチーと、何でもワンテンポ遅れるグアタイのラブストーリー(?)
ラブストーリーと言っても甘い純愛ものではなく、ファンタジーにコメディもごった煮されたような斬新なもので、展開だけでなく脇役たちもなかなかにクセが強い 笑。
どこかタイ映画のようなユルさに好感。
台湾には〝七夕バレンタイン〟なんてあるんだね。(まあ、2月だろうが七夕だろうが、縁のない人間にとっては一緒なんだろうけど 笑)
それにしても… 最後、綺麗な収まり方をした2人だけど、グアタイのやってることって単純にストーカーで、普通に怖いだろ!観る人によってはホラー作品でもあるぞ 苦笑
なんて素敵な作品だろうか。
いい映画だなぁ…。
ユーモラスでだんだん美しくなるヒロイン、あきらかにちょっとズレてるんだけどだんだん誠実な人柄が伝わる彼、神が与えたようなありえない奇跡が起こること、世界で一番美しい場所を世界で一番美しい時間に旅すること、もう一度会いたかった人に会えること、大切な人に自分の想いが伝わること。
もう、いうことがない。
大好きな映画。
映画らしい映画。
そして、もうひとつだけ。
台湾が改めて恋しくなる。
出来るものなら日本を脱出したくなった。
リアルなファンタジー
ヒロインはごく普通の女の子で、ちょっと可笑しな行動もあるあるだと思う。案外、影ではみんなこんなもの。微笑ましい。バスの運転手君は一歩間違えたらストーカーだけど、そこは映画ならではの清潔感で楽しいファンタジーとして成立してる。
沢山の伏線回収が気持ちよくハッピーな気持ちになりますよ。
バレンタイン in 台湾
台湾ではバレンタインが年に2回あり、一つは通常どおり2/14、こちらは西洋情人節といい、もう一つが7/7の七夕情人節という。これを知らなかったので、しばらく疑問符が頭の片隅に点灯したままだった。鑑賞後に急いで検索したのは言うまでもない。
それはともかく、これはその七夕情人節に起きた物語。郵便局勤めのシャオチーが、本人曰く「盗まれた1日」を探した末に辿り着く結末までを描いたストーリーだ。
日常の中で不思議な出来事が起きる物語を「エヴリデイ・マジック」というが、これはまさにその典型のようなお話だ。キーとなるのは、常に人よりワンテンポ速いシャオチーと、逆に人よりワンテンポ遅いバス運転手・グアタイの「流れる時間の差」。これが奇妙な1日に繋り、感動的なラストになだれ込む。少し残念感のあるヒロインシャオチーが、グアタイの目線で見ているとどんどんチャーミングに見えてくるところが素晴らしい。
いや、実は最初から「そうは言うけど、この子可愛いじゃない」と思いながら見ていたのだ。まあ確かに、なんというかやることなすこと微妙にずれてるし、ワンテンポ速いその行動がせっかちに見えがちだし、モテない系キャラクター感満載なんだけど、なぜだか可愛い。その上、グアタイの存在に気づき、彼からの連絡を待ちながら過ごした1年の間に、どことなく落ち着いた女性に変貌したその姿は、見紛うことなく魅力的で、ラストは思わず二人につられて涙ぐんでしまった。
映像作品として見ると、日常系の中で見せる大仕掛けの映像が、これまた特にCGなどの特殊技術も使わずすごいことをやっているのがなかなか良い。他の作品なら雑に見えるかもしれないけど、この作品はこれで良いのだ。静止した時間の中で風船が風に揺れていてもよい。ちゃんと劇中で説明もあるし。これこそ映画の醍醐味だと思った。
#54 発想がユニーク❣️
世の中にはトロい人と何でも速い人がいるけど、その結果こうゆう発想にたどり着くストーリーがすごい。
今まで観た台湾ドラマや映画の中でもピカ一酷く乱雑な共同住宅に住む主人公。
スタイルもお顔も良いのに、イケてないアラサー女を見事に演じてて凄い。
そして彼女の周りにいるイケメン2人がどっちもハンサム。
あんなハンサムなのに主人公が知り合いだと気づかないなんて有り得ない。
ちょっとだけ『初恋ロスタイム』に似てるけど、ロスタイムという意味的にはこっちのほうが正しいかも。
”我“に字幕がなかったり”消失的情人節“の文字の一部が消えても意味がわかるのが、漢字圏に生まれて良かった〜って思える。
台湾好きはもちろん、新竹ビーフン好きな方は是非📽
1秒後の彼氏?
1年で1日の利息?私はもちろん皆さん欲しいよね。
よく解らない退屈な前半でしたが後半の、なるほどなるほどそういうことかの展開は引き込まれました。ウーさんは利息の1日を有効に使ってましたね。
ところで、郵便局で切手を舐めて貼ってましたが、台湾など外国はいまだにこうなのかな日本の郵便局は水スポンジが当たり前。
素晴らしいコメディファンタジー
満喫した。1秒先とか1秒遅れはどうでもよくて、原題のミッシングヴァレンタインのほうがしっくりくる。こんな素敵なミッシングがあるなんて。
いろんな意味で時流にあってない男女、すれ違ってる男女が向かいあうまでをとてつもないファンタジーで結びつける。ずっと彼氏がいない女の子が夢のバレンタインを過ごすぞってところで盛りに盛ってその一日が飛ぶ。何があったのか?なんだけど、まあ見事なビジュアルの連打。まさかああいったシーンがこんなに決まるとは。凄い凄い。「夏への扉」にないのはこういった風俗だったり愛すべきキャラクターづけだと気づかざる得ない。
ラジオDJの設定もかわいらしいし、ファンタジー映画における豆花の使い方、とか、やるべきところでロケーションをやる、とか。いや台湾行きたい。
今年ベスト更新
途中まではよくあるラブコメかと思ってたら、中盤以降のネタバレから泣けて泣けて‥
韓国映画の「ハロー・ゴースト」を観たときに似た感情
とにかくヒロインの彼女が魅力的(三枚目な役を可愛らしく演じている)
謎の男もアンジャッシュ児島にしか見えなかったが、途中から‥
笑えて泣ける楽しい映画!
牡蠣の匂いのする映画
1秒早い彼女と1秒遅い彼。
前半は郵便局勤務のシャオチー目線、後半はバス運転手のグアタイ目線の2部構成。
シャオチーがタイエビお兄さん(最初はこの人が1秒遅いんだと思っていた)と出会い、恋に落ちる。
明日は七夕バレンタイン!
デートの約束をしていざ!というところで、1日後へ吹っ飛ぶ。
毎日郵便局で手紙を出す変人。
ニヤリ「ありがとう」と不気味な様子。
そう、彼こそがもう一人の主人公グアタイだったのです。
正直、出始めはただの変態ストーカーにしか見えない。
しかし、2人の過去には繋がりがあって…
時空間を絡めた伏線回収系、大好物の作品でした。
実際のところ、1秒早かったり遅かったりしたら、会話も成立しないよなと思いつつ。
多少のアラはあるものの、不思議なバレンタインデーのタネにはなるほど!と感心しました。
ファンタジーなのにどこかあり得そうなファンタジー。
もしかしたら、知らないだけでこういう人身近にいるかも笑
失踪お父さんもガッツリ絡んできて、冒頭のラジオ放送もしっかり回収。
それにしても、あんな優しいラストからの「自分を愛そう」のテロップは最高でした。
台湾いいな。豆花美味しそう。
家守ヤモリにDJモザイク。
主人公含め登場人物みんな魅力的でした。
郵便局の映画なら「海角七号」とこれ
「手紙」「郵便局」「台湾映画」で連想ゲームをしたら、まず思い浮かぶのは魏徳聖監督の「海角七号」(2008年)だろう。しかし、今後はその中に「1秒先の彼女」が加わってくるかもしれない。
何をやっても人よりワンテンポ早い楊曉淇と、逆に何でもワンテンポ遅い阿泰。冴えない30女の楊曉淇は郵便局勤め。ある日出会ったダンス教師の劉文森と恋に落ち、七夕情人節にデートの約束をするが・・・。ここまでが前半。
情人節というのはバレンタインデーのこと。台湾には年に2回バレンタインデーがある。いわゆるバレンタインデー(西洋情人節)とは別に旧暦の七月七日の七夕の日もバレンタインデーだ。そのバレンタインデーのデートを楽しみにしていたが、楊曉淇が目覚めるとバレンタインデーは1日前に終わっていた。
原題は「消失的情人節」。「消えたバレンタインデー」という意味だ。ちなみに私が邦題をつけるなら「バレンタインデーが消えた」にするかな。
映画の後半はその1日が消えた謎にせまっていくラブストーリーだ。
見る前は実は「陳玉勳+ラブストーリー=???」で心配だったが、前半は陳玉勳カラー爆発でぶっ飛んだゆるい笑い(矛盾してるか)満載のコメディだ。台湾映画と言うと侯孝賢と楊徳昌しか知らなかったから、「熱帯魚」(1994年)や「ラブゴーゴー」(1997年)を始めて見た時の衝撃は忘れられない。その期待を裏切らない陳玉勳映画になっている。
ところが、後半は前半ではちょい役だった阿泰が主役に変わる。ここからはラブストーリーのカラーが強くなって、コメディでありながらもしっとりと心に沁みる作品になっている。「陳玉勳+ラブストーリー=???」の心配は杞憂に終わったが、実は「陳玉勳+ラブストーリー」の2本立てだった。
阿泰を演じるのは台湾映画ファンなら最近一番気になっている役者劉冠廷だ。「ひとつの太陽」(陽光普照)や「無聲」「同級生マイナス」(同學麥娜絲)での演技が印象的だ。「無聲」ではすごくいい人、「ひとつの太陽」ではどうしようもないワル、「同級生マイナス」では人から少し馬鹿にされる不器用な奴と全く異なる役を演じ分けている。今回の役は「同級生マイナス」の時とよく似ている。彼の演技なくしては阿泰にリアリティを持たすことは不可能だっただろう。
台湾映画のファンには「星空」の林書宇監督や「KANO」の馬志翔監督がゲスト出演しているのも嬉しい。大阪アジアン映画祭あたりで上映したら会場がざわつくこと間違いなしだ。
台湾映画にしては珍しく大手の配給会社がついている。ヒットしてほしいものだ。
前半の女性視点の部分は先に期待を持たせてくれたけど、後半の男性視点...
前半の女性視点の部分は先に期待を持たせてくれたけど、後半の男性視点になってからがキャラが魅力的に感じられないので期待はずれだったなぁ。
痛い純愛のようでかなり深い映画
レビューが難しい作品です。
面白いか面白くないかと言われたらかなり前者です。でも素直に納得できず楽しめない部分もありました。
意外性のある純愛映画として見るか痛い男の歪んだ恋愛模様にも見れます。
とにかく普通ではない意外なストーリーはかなり驚くと思います。
個人的に嫌いではないです。フランス映画でリメイクしたらもっとスマートに楽しめる題材かも。
人間世界の業を真剣に考える方には心に響く何かがあるかも。
何故かラストはホロリとしました。
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