映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園のレビュー・感想・評価
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待ちに待ったかいあり。
今作、自分的には今まででいちばん笑えて泣けた。 スタートの親子別れで少しうるっとし、友情、努力ネタに共感。いつまでも固い友情をと思っても人生そのままなんてない、その通り。頑張っている姿がいちばん、その通り。そんなこんなで最後のレースで激盛り上がり。頑張れ!っと心の中で叫んでしまった。
しんちゃんと風間くんの関係性が柱の物語!
今回のテーマは青春!青春.朱夏.白秋.玄冬の人生に最も影響すると言われている色々な時期(旬)をどういう表現にするかを楽しめた作品。序盤から空気感に雰囲気やキャラの五感が繊細に表現されていて奥深い作品に仕上がっていて楽しめる。監督と脚本家の年齢が同じであるので世代オマージュがふんだんに使われて大人も楽しく観ていられる反面、若年層には難しく感じられるのではないかと思われる。物語の中でクリエイター達の伝えたい事が、それぞれの心に響く楽しい娯楽映画でクリエイターの意識の統一感が分かるシリーズでも秀逸な出来。自分にとって青春とは一体なにか・・未だ解らない。
“永遠の5歳児”いよいよ成長?風間くんのキモチに号泣
青春は後悔とコンプレックス!あなたの青春は?青春はミステリー!あなたは、ボクは一体なんのエリートだろう?ムダこそ人生!人生カスになるまで楽しもう。なんでも効率ばっかりな忙しない現代人が忘れがちなムダを愛する気持ち。ガンバっていたら周りに笑われたっていい。ムダでも応援するんだ。 風間くんにまさか泣かされるとは!オトナになるってこと --- 例えば『スタンド・バイ・ミー』や『トイ・ストーリー2』、いずれ来る子ども時代の友だちとの別れ。その予感。自然と遠くなって、いつの間にか連絡もしなくなって。そんな深くて普遍的なテーマを真摯な気持ちで扱っている。青春には出会いと別れがつきもの。ここには恋も友情も汗も、青春の1ページが色々とまるまる入ってて、だから好きになっちゃう。メチャクチャきもちくて笑顔こぼれるけど、ちょっぴり切ない。そんなかんじ。 OP(粘土アニメ!映画しんちゃんだ〜)もEDもあたりまえかもしれないけどしっかりと作品に寄り添った歌詞だった。つーか、走ってるしんちゃん、いや、"しんのすけ"見てたらオトナ帝国見たくなったから今日見ようっと。それをみさえとひろしが応援してるってのもまた…。ファイヤー! ↓以下ネタバレ↓ 手紙からのマラソンの後半終盤のながれ、もう何がなんだかよく分からなかったけど、とにかく涙腺崩壊してました。マスク水没。 サスガくんは東京リベンジャーズのキサキ(稀咲)?
今までのしんちゃんでベストに入るかも
風間くんの小学校体験入学に一緒に行くことになったしんちゃんたちが、ケツを噛まれてバカになる人が続発する事件に出くわす話。 . 青春とミステリーの要素が上手く混ざって話が進行してくのがとても良かった。まず、風間くんが襲われるところから始まるサスペンス特有の構成に、名探偵が閃く時にする動作(ガリレオだったら計算式大量に書くとか)もちゃんとあったり、ダイイングメッセージ、複数の容疑者、意外とちゃんとミステリーの文法。 . で、ミステリー特有のミスリードもあって、里依紗ちゃんの声のキャラのネイルがアレと似てるのに注目です。 . さらにそこに、かすかべ防衛隊それぞれの青春のストーリーも進行して、マサオくんは昭和感の漂う番長のところに入ってグレたり、しんちゃんと風間くんは喧嘩しちゃったり、ボーちゃんは恋愛したり。特に私は恋愛をするのがネネちゃんじゃなくてボーちゃんなのが今っぽくて良かったなって思う。 . そうやってそれぞれの青春を描いた先に、それぞれの青春とは?という答えがあって必ずしもそれが楽しくてキラキラしてないのが良い。 . エリートVS半エリートという構図が親が見せたくないアニメ第1位だったクレヨンしんちゃんという、半エリートの象徴のようなしんちゃんを大肯定する映画だった気がする。
う~ん。映画じゃなくても
第1作目から全部映画館で鑑賞してますが、今回は感動も無く残念な感じでした。映画じゃなくても良いかも(あくまで個人的感想です) しんちゃんは大好きなので、次回作を期待してます。
待ってましたとも!!!
これを見なきゃ春を迎えられない。毎年そんな思いで過ごしてました。早く観たかった!! 相変わらずの登場人物のネーミングセンス最高。ニヤニヤしちゃう。オープニングの風間くんから始まる感じ、しんちゃんとの友情を感じられてシリアスで最高。期待が膨らむ。 、、、、が、、やはり、仲間が敵っぽくなるのは嫌だなぁ。かすかべ防衛隊vs敵の様子がやはり気持ちいい。 そして、野原一家の活躍ももっと見たかった!! クレヨンしんちゃん映画大好きだから、毎年期待してしまうんだよ、ごめんよしんちゃん。
現実の問題も連想させつつ、胸が熱くなる展開
学園ものとして、ミステリーと友情を軸に、恋愛や不良や熱血など様々なネタが詰まっており、各キャラを活かしたコミカルさで楽しめましたが、やや取っ散らかったようにも感じました。
が、クライマックスの展開は、それまでのネタを一気にまとめた怒涛の勢いの青春に、胸が熱くなってしまいました。
やはり、チシオの行動にグッときます。
手紙のくだりなども、風間くんの友情に目頭が熱くなってしまいました。
ミステリーとしても、成程と楽しめました。
普通にミスリードされてしまい、犯人は分かりませんでしたが。
犯人が分かった、と言う前に頭の中で推理イメージしてる的な映像も、ミステリーあるあるですが、あまりの意味のなさに笑いました。
個人的には、元々、計算式を書いたり妙にキラキラしたりといった推理イメージ映像は、その部分要るか?という気がしていたので、それを揶揄しているのか?と。
犯人が動機を吐露する場面もあるあるな感じですが、身勝手な主張を揶揄するような異様過ぎるテンションに笑いました。
エリート学園内の超絶格差、他人の評価の数値化など、コミカルな描写ながら現実社会を反映した部分も印象的でした。
チシオのコンプレックスも、丁度オリンピック開催中で、アスリートの容姿に対する視点について連想させられました。
競技内容よりも、カワイイかどうかイケメンかどうかということが取り沙汰されたり、性的な目で見られたり。
そういうことが無くなって、純粋に好きなことに打ち込める環境になれば良いのにと思います。
頑張っている人を笑うような奴は、本当に、頭の毛むしられろと、みさえに大いに同感でした。
国産アニメ映画の頂点、冒頭のみさえの描写から涙止まらず
クレしん映画に関しては、カンフーボーイズ以降の2作品は矢島晶子女史の引退により離れていました。
今回劇場に足を運んだのは、ゲーム『クレヨンしんちゃん オラと博士の夏休み』で小林由美子女史のしんのすけの演技に触れたからです。違和感のない、矢島晶子女史へのリスペクトを感じる演技に感服しました。
クレしん映画といえば初期の『ヘンダーランド』や『戦国大合戦』、『ロボとーちゃん』等の大傑作もあれば、特に『カスカベボーイズ』以降、(個人的には)う〜んと首を捻らずにはいられないような出来の作品もあり、当たり外れが激しい印象があります。
近年のものでも『オラの引っ越し物語』以降の『ユメミーワールド』や『宇宙人シリリ』などは個人的には「う〜ん」側の感想を持っています。
しかし、今回、この『天カス学園』は大成功だと思います。
実に短いアバンタイトルの後、しんのすけが一週間の全寮制の学校へ旅立つシーンで、みさえがしんのすけとの別れを惜しむ姿、不覚にも開始5分ほどで涙してしまいました。みさえがしんのすけをギュッと抱きしめるシーンで「この脚本家はクレヨンしんちゃんをわかっている」と不躾ながら思ってしまいました。
脚本担当の「うえのきみこ」先生は『オラと引っ越し物語』の人でもあります。あの映画でしんのすけがカスカベ防衛隊の面々と別れたのと対照的に、今回は冒頭で両親たちとお別れするのです。
脚本担当が同じなだけあり、『天カス学園』は『引っ越し物語』と似たストーリーラインを辿っていると感じました。
新天地で、
たくさんのオリジナルキャラクターが出現し、
一つの問題に対してぶつかり、
最後はオールスターでその問題を解決する。
実に分かりやすく盛り上がる王道のストーリーラインだと思います。子どもも大人も楽しめるファミリー映画として実に正しい方針だと思います。
この映画を見て思い出したのはピクサーの名作『ウォーリー』です。
天カス学園はAIによって合理的な教育を与えられる閉鎖空間として描かれています。そこにしんのすけが異物としてやってくるのです。
エリートとは何か、友情とは何か、青春とは何か
天カス学園に関わる理事長、教師、生徒たち、風間くんやカスカベ防衛隊のみんなが、
天カス学園の目指す「エリート」とは真逆の「おバカ」なしんのすけによって物語中変化していくのです。
これは『ウォーリー』の中で、何不自由ない宇宙船で暮らしている人間たちが、ウォーリーの出現により変化していくのと実に似ています。
AIの考える合理的生き方を超越した「おバカ」な生き方を肯定する作品です。
奇しくも『ウォーリー』も『天カス』もクライマックスは実に泥臭い非合理的なものです。しかし、それがいい。
『ウォーリー』も『天カス学園』も最後は希望のある終わり方をします。しかし、ディストピア(天カス学園や宇宙船)から抜け出た外が、安全地帯だという保証はどこにもありません。AIから与えられるエリート教育に浸った方が楽かもしれないし、宇宙船の中にいた方が食事の心配も何もしなくてよかったかもしれない。「いつかバラバラになってしまうかもしれない」と物語の中でも風間くんは何度も未来の心配をしています。
それでもしんのすけは「オラ、今しか分からないゾ」と力強く宣言します。
泥臭い「おバカ」がAIの与える合理性を乗り越える熱いクライマックスです。涙が止まりませんでした。
私たちに、自分の両足で立って生きることを教えてくれるそんな良作です。
近年、細田守作品等、海外受けを狙ったアニメ映画が量産されています。
それ自体を否定するつもりはありませんが、海外受けを狙いすぎるあまりに映像美などのディティールにこだわりすぎ、純粋な「面白さ」を無視しているような作品も多く見受けられます。
その点、クレしん映画は海外受けなど一切狙っていない点が個人的にはとても好感度が高いです。
これからもぜひクレしん映画はこの路線を守っていってほしいと強く思います。次回作もぜひ劇場で観たいと思います。
エリート目指すだけが、青春じゃね〜んだよ!
今までのクレヨンしんちゃん映画でこんなに友達の大切さを認識させられる事があっただろうか?? いや、絶対にない! エリートコースを目指したいが今の友達関係も失いたくないから、しんちゃん達もエリートにさせようとする風間くんと、別々の道を歩もうが友情は変わらないと主張するしんちゃん! 私が断言しよう!!職業や身分が違っても春日部防衛隊のキズナは永遠に不滅だ!!ファイヤ〜!!
アオハルが過ぎる…
なんちゃってコナンを思わせる推理要素と、相変わらずのクレしんコメディ、完成度の高いお話。というか学園推理もの?ってだけでわくわくが止まらねぇ。
なんだろう新婚旅行の映画の時もすごい思ったけど、最近のしんちゃんは大人のセンチメンタルな部分を抉ってくるような…(褒めてる)
個人的には青春は後悔、コンプレックス、そしてみさえの「(青春は?)あったわねぇ…」あたりがかなり刺さった。
かすかべ防衛隊メインの映画であれど、1週間という短い期間内での子供たちの成長~卒業までを無理なく詰め込めていたので、前述したようにみさえ&ひろしも保護者として、『青春』の先輩としていい味出してて良かったです。
ラスボスポジションはAIだったわけだけど、別に悪意があって事件を起こしたのではなく、エリート育成という人間のエゴによっての結果だったので、最近ありがちな話なのか古くは手塚治虫からくるような感覚なのかは分からないけど、とりあえず面白いことには間違いない。
スミコ先生の「人間だから間違っちゃうの」(失敗しちゃうの。だっけ?)発言で先生の好感度ぶち上げ案件。
キッズの反応としては、序盤は結構劇場も笑い声に溢れてたけど、怒涛の青春ラッシュあたりからは声も控えめ。そりゃそうよ、君たちに青春はまだはえーわ。
あと事件含め伏線回収&フラグはいろいろと楽しめたから、アゲハちゃんはフェンシングでもっとカッコよく活躍できたらよかったと思う。
そしてろろ先輩が可愛すぎる。人間嫌い?でもぼーちゃんは好き…?あっ…おめでとうございますwww(最高)来年も楽しみだってばよ。
青春なんて無駄ばかり。これでいいのだ!
クレしん映画常連の高橋渉さんの監督作品。面白かったです。 まず言っておきますが今作は家族愛を前面に出している作品ではありません。オトナ帝国が絶賛されてから家族愛を描くべきみたいな雰囲気になっていた感じもあるので新しい風を入れてくれるのは嬉しいです。勿論家族愛シーンが全くないわけじゃないですけどね。 さて、今回の話のポイントである吸ケツ鬼事件の謎解きですが子供にも分かり易く、それなりに伏線もはられてるファミリー向けのミステリーに仕上がっていました。ひみつ道具博物館以上、紺青の拳よりギリ分かり易い感じです。 そしてテーマも面白くて、自己愛や効率化がテーマになっており、何事も手っ取り早く楽ができるみたいな言葉が好まれる今だからこそ見ていただきたいものになっています。最後の方のチシオちゃんの言葉には涙が出てきました。 次に個人的に驚いたところなんですが吸血鬼の登場演出や造形が意外とホラーでしたね。序盤の風間くんが吸ケツ鬼に持ち上げられる際の2人の周りをカメラがぐるっと回るところや背後では吸ケツ鬼が天井からぶら下がっているシーンなどゾクッと来るシーンもありました。 良いクレしん映画です。是非ご覧ください。 今の小さい子ジャイアント馬場やロバート・デニーロ分かるのかな?
これぞクレしん!そして私立小受験組の親は是非見てください!
クレしんシリーズの中では久しぶりにザ・クレヨンしんちゃん!という映画でした。
泣かせよう、としている感じはなく、笑いあり、ミステリーあり、友情あり、おバカあり笑
特にグッと来たのは、なぜ風間くんがしんちゃん達とカス天に来たのか、応募したのか。
最後までしっかり語られる事はありませんでしたが、友だちと別れ、一人だけ私立小へ行く風間くん。
カス天に特待生で入れれば、みんなと一緒の小学校へ行ける。
そんな風間くんの願いがありました。
安易にじゃあ公立小へ、とはならず、風間くん自身がエリートに(私立小に)行きたい思いがあるので、そこは「お前らもエリートになろう!」と言う傲慢さがありました。
でも、最終的には「しんのすけは心のエリート」と言って、勉強だけが全てではないと悟ります。
文章めちゃくちゃですが、とりあえず見て損はしません!
ここ数年で1番の映画でした!
あと、ぼーちゃんは安定の素敵なぼーちゃん、まさおくんはまさおくん、ねねちゃんはねねちゃんと個人のキャラがちゃんと生きてました♪
野原一家の出番は少なかったですが、青春時代に親は不用、あの少ない時間のサポートで充分なのです。
一つ不満を言えば、お迎えにねねママ、まさおママも来て欲しかった笑
もう最高!!
クレしん劇場版の中には、実際ひどい作品もちらほらある。今回はどうだ!?と期待と不安を胸に、公開初日に鑑賞。。。 結果!!! もう大傑作!!夜の回だったのに、劇場の子どもたちも始終元気に大笑い!その横で大人の私は始終号泣。といっても泣けるシーンは非常に上品でさらっとしてるから、「全然お涙頂戴」じゃない。それでも泣けるってことは、どんだけ脚本と演出が優れているかってことよ! みさえとひろしの登場時間は多分合わせてもせいぜい5分くらいしかないんだけど、そこに子育ての極意が詰まっている!子供がやろうとしていることをある程度理解したらあとは、その子がやりたい!と言うことを「わかった!がんばれ!」と言って背中を見守ること。子供を丸ごと信頼すること。大人から見て全然合理的じゃなくて無駄なことに思えることも、その子にとっては全部必要なんだと理解すること。(大人ってすぐ、○○が正解だよ!と横から口を挟んじゃうけど、失敗も子供にとっては意味があるんだ!)子育てしてる大人よ…マジで見て!! ストーリーのジャンルが、スクールモノ、ミステリー、スポ根モノと、どんどん変わっていくのだけど、それらを「青春」というキーワードが貫いているから、とてもまとまりがある。150分だなんて信じられないくらい、個々の脇役がキッチリ際立っていて、最後にどんどん回収されていく様にまた号泣!ほんと、うまいよ、脚本! そして!!!クレヨンしんちゃんの新しい声優さん!!!最後まで前の声優さんかと勘違いしてたくらいに「しんちゃん」でした!ストーリーがちゃんとしてるから、声優さんの声の演技にもちゃんと感情が乗っていて、素晴らしい演技だった! 作画も今どきこんなに手書きで頑張るの?ってくらいすごい!! もう言いたいことはたくさんあるけど、とにかく皆に見てほしい!!コロナで更に興行収入落ちちゃうのかもだけど、今邦画でこんなにちゃんとした映画は珍しいから!!電通的な「なんでも説明する、お涙頂戴の映画」で溢れてしまったいま、本当に評価されてほしい映画だった。関わったすべての人にありがとう!と言いたい。
これは面白い!
最初は、今回は大丈夫かなぁ?と思っていました。(特に前回が傑作だった為)しかし、始まってみると面白い☺最初の方は、ちょっと退屈?かもしれないけど、謎解きクラブを結成してからが面白い!誰が犯人か!?予想もつかない人でした…最後には、今の世間に最も大事な事を言っていますので、犯人が気になる方や、クレしん映画デビューをしたい方(?)は、是非、1度はご覧になった方がいいと思います!歴代5番目の超傑作ですので!
ちゃんと泣ける
ハリー・ポッターの一作目のような普通の学校じゃない学校生活を描いた作品が好きな事もあり、今作の「エリートに近い振る舞いをすればポイントがもらえて、逆なら下がり、待遇に差が出る」というシステムはバラエティ番組の企画のようであり楽しかったです(もうちょっと他にも種類欲しかったですが) 学園ということで個性豊かなキャラクターをたくさん出しても違和感なく、謎解きという事で無駄に登場人物が多いのも犯人当てを盛り上がる為と思えば出落ち感があっても不満には繋がりませんでした。 その上最後はきっちり泣かせに来ます。自分は最近のクレヨンしんちゃんの映画しか見ていないので分かりませんが、今まで仲間と力を合わせたり、家族との絆、ゲストキャラクターとの別れ等で泣かせた事はあってもこういうぶつかりで泣かせたのはないのでは?号泣という感じではありませんがしっかり泣かせていただきました。
いざ無駄を愛すのだ!
かれこれしんちゃんとの付き合いも15年以上。1番笑えるアニメ・泣けるアニメを聞かれたら真っ先に「クレヨンしんちゃん」と答えるほどのしんちゃん好きです。
普段なら春公開、昨年はコロ助のせいで秋公開だったので、今年もそれくらいになるのかなと思いきやまさかの夏映画に!夏に観るしんちゃんはなんだか不思議な感じでした。
名探偵の翌週に名探偵をぶつける気でいた製作陣の肝の座り具合は最強です。
本作は風間くんの誘いで、「私立天下統一カスカベ学園」通称天カス学園に体験入学するというお話です。ここ最近の映画の中では、割と落ち着いたところが舞台になっていました。
冒頭のしんちゃんとみさえの何気ない日常からドッと笑いをとっていくあたりさすがです。ひと笑いあった後で、1週間とはいえ親元を離れるしんちゃんの事を家族全員が心配して、みさえも1週間分のぎゅーをしてくれるので、短いながらも親からの愛が伝わってきました。今作は親からの子への愛の描き方が上手いなと思いました。何気ない生活の中で当たり前の存在がいなくて寂しくなったり、6日目になるとたわしにすがってしまったりと、いつも怒られながらもしんちゃんは本当に愛されてるんだなと思い、ウルっときてしまいました。
今回はカスカベ防衛隊もいつも以上に個性豊かになっています。特にボーちゃん。今回は超早口になって、恋をしてドキドキするという普段のボーちゃんでは見られない面白さがありました。マサオくんはツッパっていました。ネネちゃんは今回まとめ役に接していました。風間くんは面白いくらい暴走していて楽しかったです。しんちゃんはお尻が覚醒するという、久しぶりにケツにフォーカスが当たっていました。
しんちゃんと風間くんのガチ喧嘩が見られるというのも中々珍しいと思います。なんやかんや仲のいい2人がブチギレ合うというのも斬新です。あとアニメではちらっと描かれていた小学校以降の進路にも触れていて、風間くんが受験の道を辿るというのも明かされました。
今作も前作と同様、明確な悪役がいないというのもひとつの特徴です。ラストはスーパーエリートになるか否かをかけてエリート風間くんと焼きそばパンを懸けたマラソンが展開されるのはいかにもしんちゃんぽいなと思いました。このマラソンでは今までに登場してきた人物が総登場してカスカベ防衛隊を手助けする胸熱展開になります。チシオちゃんの走れない理由も変顔をしてしまうという当人にとっては大問題なんですが、観客としては最高の笑いをお届けしてくれました。このシーンでもみさえとひろしは熱い言葉を伝えてくれます。ぜひ劇場で全体で感じてほしいです。
最後は引き分けで互いを讃え合って終わるというとても素晴らしいオチです。そこから主題歌「はしりがき」が流れます。主題歌もTHEクレヨンしんちゃんという感じのフレーズが盛り込まれていて最高でした。
ここ数年のクレヨンしんちゃん映画はハイレベルな作品が多いですが、今作も例に漏れず傑作でした。来年は忍者?久々に歴史ものを体験できるということで楽しみです。サイコー!
鑑賞日 7/30
鑑賞時間 13:30〜15:30
座席 H-11
バカ面白い。いや、おバカ面白い!
クレヨンしんちゃん×ミステリーというこれまでになかった新しい作品。 いままでのカスカベ防衛隊メインの作品は 感動よりもギャグに振り切ってる 印象だったけど、この作品も例に漏れず、 クレヨンしんちゃん独特の ギャグワールドが繰り広げられていくので見てて楽しい。ただただ楽しい。 防衛隊メンバー全員に見せ場があって みんなカッコよかったです! そこに加わるミステリー要素。 これが結構ちゃんとミステリーしてる。 もちろんクレしんワールドなので おバカ感満載であり得ない話なんだけど、 「クレヨンしんちゃん」というフィルターを通すことで丁度いいスパイスになる。 けっこう最後のほうまで 犯人わからないくらい、楽しめました。 出てくるキャラたちも 皆いい感じに味を出してて出番があって、 「このキャラいなくても成立するじゃん」 というような捨てキャラがいない。 ラストスパートはまさかの展開。 これがクレしん映画の最終決戦に ふさわしい激アツバトル(?)で 自分でもどんな感情で流してるか よくわからない涙が流れた。 昨年のラクガキングダムも素晴らしい作品だったけど、それとは別方向に素晴らしい作品でした。
傑作!!スタッフ、キャスト様に拍手!!
しんのすけが小林由美子さんにバトンタッチされて3作品目。とうとうやってくれました。 今回の作品の質にとても驚き、また同時にとてつもない感動に襲われています。 クレヨンしんちゃんまだ最盛期だ! そう思いました。 物語内で随所にみられる小ネタや笑いどころはどれも秀逸かつ「間」が線密。こんなにお腹を抱えて笑ったのは、こういったご時世になってから久しくありませんでした。声優さんの演技もさることながら、この物語の脚本に関係した皆様に敬服です。劇場内で子供や保護者の皆様の笑い声を聞いた時に、感動で涙が止まりませんでした。この映画から感じる「笑って!」という想いに心打たれました。この暗い世の中を明るく跳ね飛ばす、この映画の持つパワーは、今の世の中にとって不可欠なものだと思います。 「学園」という閉鎖された空間を余すことなく堪能させるために可能な限りの日常を省かれ、野原一家の出番は極少。しかし、「非日常空間」と「ミステリー」という作品テーマを遺憾なく融合させ、「子供も大人も楽しめる(ちょっと大人向け?)」という、「クレヨンしんちゃんらしさ」が存分に発揮されています。 受け取る人により様々な側面をもつストーリーだと思いますが、一つだけ言えることはこの作品がいわゆる「新生・クレヨンしんちゃん」を確固たるものにしたことは確かです。 大好きな作品が再起してくれて嬉しい。 スタッフの皆様、キャストの皆様、沢山の笑顔を、涙を、青春を、本当に本当にありがとうございました。
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