映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園のレビュー・感想・評価
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無駄と思う事が無駄じゃない事を体現した脚本
一見無駄だと切り捨ててしまいがちなことが人生を豊かにして学校生活に必要なことである。
このテーマを体現した脚本で、①学園物②ミステリー③コメディー④家族これらの要素を全て余す所なく入れ込んだ一分の隙もない脚本は天才を超えて変態。
一見無駄なギャグパートに見えても後々の展開に関わってきたりして素晴らしい。
最初の校内紹介も要所要所で細かなくすぐりを入れて観客の心を離さず舞台説明をする手腕は見事という他ない。
ぜひ劇場で見るべき傑作。
子どもと原作ファンと大人、全員が楽しめるまさにクレヨンしんちゃん
もう今作最高すぎ〜〜〜〜〜
劇しんといえばオトナ帝国とアッパレ戦国2強で、世間ウケがよろしかったロボとーちゃんはあまりにも"大人ウケ"に寄りすぎていて「クレしん映画」というジャンルで見たときにはまだまだ荒削りだったんですけど完全に今作でモノにした感がありました。
泣かせ枠でもなくあくまで「大人も楽しめる子ども向け映画」を貫いていて大満足です。
スタッフがそれぞれのキャラクターを本当に大切にしてくださっているんだなというキャラ愛に溢れてた。
調子に乗ると最高のポテンシャルを発揮する超ロックな裏切りオニギリモードのマサオくんとか、そのマサオくんを「マサオ!」の呼び声だけで一瞬にして正気に戻せるネネちゃんとか、信じたものに対してひたむきなボーちゃんとか、いわずもがな風間くんと野原しんのすけさんとか。みさえもひろしもみんながみんな等身大だった。
自分は原作ファンなので、序盤に「エリート」って単語がめちゃくちゃ出てきたことで「あ〜〜原作のあの話来るのかな〜」と思って待機してたんですけど1番いい場面で「ぼくの友達は心がエリートです」が出てきても〜〜〜〜〜大号泣〜〜〜〜〜〜わかってるなスタッフ本当にも〜〜〜〜〜〜最近のクレしんグッズの傾向といい流石スゲーナスゴイデスのトランプを販売するだけある天才としか思えない。
原作は風間くんだけ私立の小学校に行くっていう展開になるわけなんですけど(えんぴつしんちゃん)、結局風間くんは東大に入ってまでしんのすけさんとの縁は切れず過去に戻ってまでしんのすけさんを助けに来るわけで、幼稚園の時に今回のバックグラウンドがあったからこその選択なのかなと思える素敵なお話でした。
ひとつ悲しいことがあるとすれば、野原しんのすけさんからハードボイルドが薄れてきたことでした。自分の中での野原しんのすけさんは、その人の後ろ姿を見て合否に気付いたり、誰かのために優しい嘘をつけたり、「待つのも飽きたし」と言って他人を救ってしまうような、みんなにとって秘密のヒーローという存在でした。
だからこそ公然のヒーローとなったがゆえに大衆から叩かれたラクガキングダムの展開はほんとに悲しかった。
今作にはカスカベボーイズのときみたいに風間くんに殴られても怒ることなく手を差し伸べる野原しんのすけさんや、「ドッチボールじゃなくてサッカーの気分なんだよね」と言って仲直りする野原しんのすけさんはいなくて、5歳児らしく面と向かってぶつかり合う野原しんのすけさんがいました。
声優交代のとき、なんでもない日常の最後に「あーオラ、毎日楽しい」と言っていた矢島晶子さんとともに、正面を向いて笑わないハードボイルドな野原しんのすけさんは去っていったのかなと、今作を見て思いました。
でもまあそれはそれ自分のめちゃくちゃ個人的な悲しさとして今作のクレしんはマジで最高!!!!!!!!本気で非の打ち所がない!!!!!!!!
ミステリーとしての出来がよすぎんか?解ける材料を全て揃えた上でミスリードを誘う仕掛けが秀逸すぎる。あと廊下×夕陽場面で風間くんをしんのすけさんと対立させて風間くんの孤独を表現するところとか超映画チックでテクニシャン。アニメ映画ってここまですごいの?人間の情動を意識した動きじゃんそれ。野原しんのすけさんたちが本当に生きてる。生きてんのよ。
なんかもう段違いで今作すごいから将来「あぁ、あのクレしん映画?劇場で見たけど?」とイキるためにも今のうちにさっさと見といたほうがいい。
見て!見て!
永遠の5歳のしんちゃんに、いつもどうしてこんなにもホロリとさせられ、心を揺さぶられてしまうのだろう。それは、主人公のしんちゃんは5歳の設定だけれど、ワタシたち大人がこうあって欲しいと願う5歳児を体現しているからに他ならない。
しんちゃんはいつものように、ふざけた行動ばかりしている。いつものように友達の為に懸命になるカスカベ防衛隊の活躍はすごいが、ことに今回は、ボーちゃんが大活躍で、鼻汁をブンブン振り回してAIロボと絡むシーンは見もの。しかも昔のマンガのオマージュ?なのか、ドカベン岩鬼やアイアンマン、フワちゃんもどきやヤンギャルなどが出てくる。極め付きは天カス学園長、昔々の金ピカ先生を彷彿させた。(今の子どもたちが見てもわかんないだろうなぁ‥)
しんちゃんたちは、一週間体験入園と言う設定なので、野原一家の活躍がなかったけれどしんちゃんと離れる時の、みさえママの滂沱の涙に対してシャラーとしていたしんちゃん。子を持つ親としてよく分かるシーンですごく同調した。
いつものように、信じ合う大切さ、思いやる心、家族の絆を現していて心が温かくなる映画だった。
エモかった。泣きました。
ロボとーちゃん以来、映画館で観ましたがとてもよかったです。
個人的にはしんちゃんの帰りを寂しそうに待つ野原家のシーンがグッときました。
ほんとにいい家族。
あとおバカになる風間くんが可愛かった!
しんちゃんの行動そのままなのに、風間くんだとかなりシュール!笑
話さない、というリアクションがハシビラコウ!って!笑
子供向けですが、至るとこに現代の闇がありました。
正しさは一つじゃないという、かなり難しいテーマが子供達に伝わればよいなーと思いながら観ました。
自他共に多様性を尊重するというメッセージ性を感じました。
今も青春!!というヒロシの言葉もよかったです!
私は子供もおらずかなりいい歳ですが、仕事終わりに一人で観に行きました。
一人のお客さんも結構いて、しんちゃん世代だな〜と嬉しくもありました。
関係ないですが、暗黒タマタマとかは今の地上波では絶対に放送できないなーと思いました(私は大好きですが!!!)
もっと春日部防衛隊が好きになる
小学生の息子と鑑賞
小学生の息子と鑑賞。
「まあ面白かった」
だそうです。
何を観ても「面白かった」って言ってる気もしますが。
所々、声を出して笑っていましたが、凄く感動したってほどではなさそうでした。
まだ、友達との別れに実感が湧かないのかも知れません。
で、ここからは私の感想。
流石、クレヨンしんちゃんの映画と思いました。
もう世界観が完成しちゃってる。
他の映画だったら浮いてしまいそうなくさい台詞も、しんちゃんの世界観だと感動できるんです。
例えば、先生の「人間なので間違えを起こす」なんかも、それまでAIを見せつけられてるから、ぐっと来るんですよね。
当たり前になってしまっている事を感動的に見せてくれるのが、しんちゃん映画の魅力で、それは本作にもしっかりと引き継がれていると思います。
それぞれの要素が活きた作品
めっちゃ良かった
クレヨンしんちゃん映画には二つの大きすぎるハードルが存在します。
それは『オトナ帝国の逆襲』『アッパレ戦国大合戦』という名のハードルです。
原恵一が監督を務め、2001年と2002年に公開されたこの2作品は誰もが認めるアニメ映画の傑作であり、2003年以降のクレヨンしんちゃん映画に呪いのように付きまとうことになります。元々クレヨンしんちゃん映画は「大人が観ても楽しめるエンタメ作品」として好事家から一定の評価を受けていた作品でしたが、2003年以降はその高すぎるハードルを越えられないでいた印象です。もちろん2003年以降に公開された映画にも面白い傑作映画は数多くありましたが、『オトナ帝国』『戦国大合戦』と比較して論じられ、過小評価されてしまうことが多かったように思えます。
私個人としても、小学生の頃に鑑賞した『オトナ帝国』が子供ながらに心に刺さり、誇張でなく「ビデオテープが擦り切れるほど観た」映画ですので、どうしてもクレしん映画は『オトナ帝国』と比較しながら観てしまう節があります。2014年公開の『逆襲のロボとーちゃん』がめちゃくちゃ評価高かった印象がありますけど、私にはあまり刺さらなかったです。
しかし本作『花の天カス学園』は、『オトナ帝国』に負けず劣らず私に刺さりました。
ミステリー要素も良かったですし、友情や家族愛がしっかり描かれたストーリー、無駄のない脚本や演出、芸能人声優の起用も無理のない程度に収まっていて個人的に凄く楽しめました。ラストの展開はどことなく『オトナ帝国』のラストシーンのオマージュのように見えました。20年越しに観た展開でしたがやっぱり心に刺さりました。
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風間くんの誘いで全寮制のエリート校「私立天下統一カスカベ学園(通称:天カス学園)」に一週間の体験入学をすることになったしんのすけたち。そこは日本中のエリートが集い、高性能AIが生徒たちを管理するハイテク学校だった。体験入学でいい成績を残せれば推薦入学できると聞いた風間くんは張り切って授業に取り組むが、それ以外のメンバーはあまり乗り気ではなかった。そんなある日、学園にある立ち入り禁止の時計塔で風間くんがお尻に歯形を付けた状態で倒れているのが発見される。目を覚ました風間くんは、見る影もないほどにおバカになっていた。風間くんをおバカにした犯人を見つけるため、天カス学園の落ちこぼれ生徒会長である阿月チシオとともに、しんのすけたちは捜査に乗り出すのだった。
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最新AIのオツムンが全校生徒を監視し、その生徒の行動や学業の成績から点数を付け、学園内の序列が決まっていくという設定。古い作品ですけど、『がんばれロボコン』もそんな感じの作品だった気がします。あと、『PSYCHO-PASS』っていうアニメも、「シビュラシステム」という人工知能によって人々の潜在能力や人格を数値化し、それによって将来が決定してしまうという設定になっていましたよね。それに近いと思います。
クレヨンしんちゃん映画としては珍しく、本作のジャンルは本格ミステリ映画です。
「ちゃんとミステリーしてる」んです。クレヨンしんちゃん映画らしいぶっ飛んだ設定や演出はありますが、きちんと犯人に繋がるヒントが落ちていて、ある程度犯人の目星が付けられるようになっています。具体例は出しませんけど、世の中には「それで犯人分かるワケないだろ」っていう自称本格ミステリー映画が結構ありますので、それらと比べれば「クレしん映画でここまでちゃんとミステリーやってくれるんだ」というのは感動すら覚えます。
そして、一番感動したのは本作のラストシーン。しんのすけと風間くんの焼きそばパン争奪戦です。
あの手この手でしんのすけたちの進路を妨害してくる風間くん(オツムン)と、協力しながら風間くんに立ち向かうしんのすけたち。最初は「自分もエリートになりたい」という考えでしんのすけたちを否定していた天カス学園の生徒たちも、必死に頑張る姿に感銘を受け、次第にしんのすけたちを応援するようになる。
多分クレしん映画が好きな人なら、ほとんどの人が『オトナ帝国』のタワーを上るラストシーンを思い浮かべたと思います。野原一家が協力して追手を振り払い、最上階に向かうケンとチャコを追いかける。野原一家の一生懸命な姿に感銘を受けた「イエスタデイワンスモア」のメンバーたちは考えを改め「未来を生きてみたい」と願うようになる。まさに今回の『天カス学園』のラストシーンと通じます。
オツムンの開発した「エリート製造機」は子供の多様性や成長を否定する装置です。それに対して、子供の持つ可能性を見せつけたしんのすけたちの行動は、本当に感動します。エリート製造機は最短距離で無駄なくエリートを作り出す装置ではありますが、その「無駄」にこそ少年期から思春期の人格形成の本質があるのだと思います。人格の定まらない型にはまったエリートばかりだと世の中つまらないですよ。
非常に面白く鑑賞させていただきました。クレヨンしんちゃん映画にはまだまだ可能性が秘められているのだと感じます。オススメです!!!!!
青春は友情!
おもしろい!
AIは愛を知らない
映画館でクレヨンしんちゃんを見るのは今回で2回目。1回目は前作の「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者」です。
前作がめちゃくちゃ面白かったこともあり、今回はあまり期待していない。初の試みであるミステリーなのでより不安。前作を超えることは無いだろうと思っていたが、全体評価は脅威の★4.3。ここまで来ると逆に怖くなってしまう...笑
完全に杞憂でした。
驚くほど、めちゃくちゃ面白かったです。
まさかの前作越え。ホント、最っ高でした!!!
私立天カス学園に一週間体験入学することになったかすかべ防衛隊の5人。その学園ではオツムンというAIが即時に判断したエリートポイントで階級が変わり、体験入学にポイントを貯めると入学することが出来る。
いつにも増して笑いたっぷり。
しんちゃんのギャグセンスが光っており、「これ子供分からないだろ!」というボケもいくつか。おしりで事件を解ケツ!って、おしり探偵じゃない?笑 わざとなのか偶然なのか不覚にも笑ってしまいました笑
本作の新キャラも大活躍。
約100分という短い尺の間でかなりのキャラ付けで、ラストシーンに素晴らしいスパイスを与えている。もちろん、かすかべ防衛隊の5人も余すことなく使っているし、今回は特にボーちゃんがかっこよく普段見られない姿に笑わされたし、感動させられた。ネネちゃんもマサオくんもいい味出してる。
本格"風"ミステリーと予告で入っているが、風ではなく本格ミステリーだった。これを最初から予想することは出来ない!事件解ケツの中で驚かされることもあり、最後まで誰だか検討がつかない。本当によく出来た脚本。見事な伏線回収で非常に面白かった。
音楽もまたいい。
ケツメイシのオープニングはいつもの粘土しんちゃんと共に世界観に入り込みやすいし、そこからのいつものしんちゃんは安定していて映画クレヨンしんちゃん初心者にとっては優しい作りになっている。
マカロニえんぴつのエンディングは「ああ、いい映画だったなぁ」ととてもいい余韻をもたらすしてくれる。
そんなエンディングの前のラストシーン。
前作も良かったが本作もまたほろりと泣けるし、セリフ一言一言がグッときてかなり響いた。今回もまた特に良かったのがみさえとひろし。普段見せない姿を見せたり、相変わらずのカッコイイセリフに思わずいいなぁと呟いてしまった。
オツムンの無情さがどことなく今の世の中に近しいものを感じるなと思った。疑問を持つカザマくんにこれが正しいの正当化させる。このキャラクターの性格や意義こそが本作で伝えたかったことなんだろうなと思った。
ただ、前半が少々退屈。
もっとド派手な演出や面白可笑しさが欲しかった。前作は初っ端からアクセル全開(二つの意味で)だったので、どうしても今回が味気なく感じてしまう。
それでも最高の映画でした。
こんなにも毎年のように笑いと感動を与えてくれるクレヨンしんちゃん。一生続けて欲しいし、一生追いかけたいなと思いました。しんちゃん最高!!!!
涙が止まらない、、、
後半は涙が止まりません。
大人になってクレヨンしんちゃんで涙する日がくるとは。。。
最後の激走のシーンに人生の問いに対する回答の全てが詰まっています。
人生に無駄なものは何一つ無いんですよね。
そして、マカロニえんぴつの「はしりがき」と言う主題歌が素晴らしい。歌詞にもある「素直になれずごめんね」と言うフレーズに痺れました。
最後ゴールした後、しんちゃんと風間くんがお互い「ごめんね」と謝って健闘を讃え合い、本音で語り合うシーンにシンクロさせてるんです。天晴れ。
素直に謝る事の大切さ、最近出来てなかったなと学びもありました。しんちゃん、有難う。
兎にも角にも、最高傑作の本作。
絶対見るんだゾ!
クレヨンしんちゃん映画、まだまだ健在!
これこそクレヨンしんちゃんの映画です。
ノリでつっぱしって、その場でくだらないことをやり、いつのまにか話が壮大になっていて、
なのになぜかしょうもない解決策が出てきて、アツく盛り上がり、もろもろすっとばしておバカな話が収束していく。
さらに下ネタのバーゲンセール。
子供はバカなところだけ見てゲラゲラ笑えていますし、なのに大人はメッセージ性に気づいて心がジーンと来るという。
クレしんはこれでいいんです。これがいいんです。
今作はクレしん映画の中でも名作の部類に入るし、なんならランキング上位に来る良い出来です。
今回はマサオ君やボーちゃんの扱いが良いので、随所でワクワクできました。
ネネちゃんは良い立ち位置なのですが話に絡んでいないな感。
謎解き要素については、、、わりとホンキで謎解きしようと思っていたのですが、
クレヨンしんちゃんのノリなのにミステリーのつもりで挑んではいけませんね。
と、言いつつ、随所に「ミステリー好きならわかるだろ?」みたいなギミックが仕込まれていて、
ほほう、ちゃんとミステリー好きもいじっているじゃないですか、とニヤニヤできました。
クレヨンしんちゃんは過去の偉大なラインナップのせいで壮大な感動のイメージがつきまとってしまうのですが、
いつもと同じ、カスカベのおバカな五歳児が大暴れする魅力的コメディ話です。
そして終わってみればきっちり満足させてくれます。
お子様と行くのであれば今年の夏休み映画クレしんで決まりかと!!
【余談】
私の心が汚れているからでしょう。「謎メキ!天カス」が卑猥な方向に読み違えませんか?
ボーちゃんの株が上がった😂
ボーちゃんが可愛すぎて放映中はニヤニヤしちゃいました笑
マサオ君は調子乗ってなんぼの子なので、次回作も調子に乗ってほしいです笑笑
謎解きにも挑戦しましたが全く予想外の展開で面白かったです😄
終盤は「モーレツ大人帝国」を思い出して感動しました。
クレヨンしんちゃんの映画で上位に入る作品だと自負しております!!!
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