「しんちゃんと侮るなかれ、意外とミステリーしてる」映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
しんちゃんと侮るなかれ、意外とミステリーしてる
しんちゃんと侮るなかれ、意外とミステリーしてる。ミステリー好きかつしんちゃん映画好きなので観賞。延期したけどやった観れた。
面白ったポイントは2つ。
ひとつめは、ミステリー要素が面白かったこと。
観賞前は、「所詮しんちゃんのミステリーでしょ?」正直なめていた。しかしフタを開けると、犯行現場の錯覚トリック、いかにも怪しい犯人が出てきて真犯人は別に居たり、ミステリーの王道要素が詰め込まれていので楽しめた。
犯人が豆沢サスガだったのは予想できなくてビックリ。動機もあって裏がありそうな脇野スミコ先生が犯人だと思ってたから。「先生が犯人じゃね?」とコソコソ話してた隣の小学生たちと意見があう。「チシオが好きだから」というサスガのシンプルな動機が良い。動機が弱すぎるとも思ったけど、青春の恋ってのはそれだけパワーがあるかもしれない。実際、俺も青春時代に恋したときには周りが見えなかったし。
図書館えんぴつ、アクション仮面ねんど、阿月チシオの写真など、手がかりカットはいくつか挿入されてたが、一瞬なので初見で見破るのは難しそう。見破れた人いるかな?
ふたつめは、登場キャラが全員濃いこと。
優等生、不良、ギャル、周囲になじめない者、などコテコテにデフォルト化したキャラがわんさか登場。みんな見た目通りの性格をしてるので、視覚的にどういう性格をしているのか分かりやすい。特に番長が好きだなぁ。番長の中身が色白イケメンなの笑った。顔と身体のバランスがおかしい。黒くてマッチョな身体は作り物だったんかーい。
そんな濃いキャラたちが協力しあって走るラストは爽快だった。ボーちゃんが人嫌いのろろ歩み寄ったり、マサオくんが不良に歩み寄ったりしなければ協力してくれなかったと思う。人を見た目で判断せずに歩み寄る姿勢が必要だと教えてくれた。最後に走る映画っていいよね。オトナ帝国みたいに最後にボロボロになりながら走るしんちゃんを見るの好きだなぁ。
ミステリー好きにおすすめ。ミステリーといっても複雑なトリックなどはないので、子供でも楽しめる。親子でミステリー楽しめる映画って貴重だね。笑い要素も多めで劇場は「ゲラゲラ」と家族連れの笑い包まれてホッコリ。