「対立する部分が…」映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
対立する部分が…
「クレヨンしんちゃん」にはあまり馴染みがなく、劇場版の名作どころ数本を観た程度。もちろんソレは面白かった。
今回も評判が良いようなので、朝イチ上映に参戦。
…が、結論としては消化不良。
ミステリー部分の種明かし辺りまでは結構楽しかったのだが、ラストのクライマックスにはノれなかった。
※ここから一部ネタバレします。
「頑張ってる人、努力している人を笑うな」
「みんなそれぞれ素晴らしい個性を持っている」
それはそのとおり。
ただ、最後の対決はそれを正義とするために「エリートとしての能力を手っ取り早く手に入れたい」という、誰にだってある思いを悪の様に対立させている気がしてしっくりこなかった。
前者は他者への評価であって、後者は自分に対する願望。
決して単純な善悪の敵対構造になる要素ではないし、トオルくんだってそちら側にそそのかされてしまった状況を知る我々観客としては、しんちゃんと戦っている構図そのものが痛々しく見えてしまった分、最後のカタルシスがあまり感じられなかった。
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