「パラサイトより、ずっといい!」夏時間 KKKさんの映画レビュー(感想・評価)
パラサイトより、ずっといい!
この映画のすべては、最後の、少女の涙に集約されます。
特に大事件が起こるわけではありません。父親も、別れた母親も、おじいさんも、叔母さんも、みんな善人で、少女は、これらの人々に愛されています。しかし、彼らは、みんな、それぞれに不幸を抱えて生きている。
最後の少女の涙は、いったい何ゆえか。少女の、本格的な人生が始まったことを示すものにほかなりません。
とかく、味が濃いだけの韓国映画が多い中で、ほんとうの韓国を知ることの出来る映画でした。
それゆえに、日本人の我々の心をも、打つことができたのでしょう。
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