「ケバブ屋さんはこわいよ」シティーコップ 余命30日?!のヒーロー カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ケバブ屋さんはこわいよ
殉職した警察官の父親を持つ主人公は
麻薬取り引きの現場にのこのこ出て言って、犯人に捜査情報を教えて、逃がしてしまうお馬鹿さん。エンストして、焦る犯人の車を押してあげるほど馬鹿親切な好青年。
確かに役者さんたちはフランス国籍みたいだけど、主役が中東系のルックスで音楽もインド映画風の曲もあり、フランス映画? くっだらねーと思いつつも、吹き出してしまう場面がいくつかあって楽しかった。スルーのギャグも多かったですけど。
同僚の女警官が中山エミリ似でスタイルもよく、アクションもできる。
抜けてる主人公が俄然やる気になるのは、ネズミに噛まれて、ワイル病レプトスピラに感染し、長くて余命30日とインチキ医者に言われてしまったから。よくある設定ですね。切開したとたん膿がブシュー。医者がよけて、後ろの助手の顔にべチャもお約束。
ネズミと呼ばれる麻薬取り引きを生業とするギャングは表の商売はケバブレストラン。お祭り中のメキシコ大使館の庭で繰り広げられる捕物劇での歌謡ショーも面白い。
ハリネズミも大活躍。
最後に、遺書がわりのレタービデオが間違って再生されてしまうエンディングで終わり。
ライバルの刑事二人組も面白い。ひとりは前作では監督もやってるコメディ俳優。病院でストレッチヤーに寝ている手術前の患者と入れ替わり、ギャングの手下を監視しているうちに手術室に運ばれて、豊胸手術されてしまうお馬鹿。もうひとりの刑事の母親役はワンボックス車内で売春の移動販売をしているオバサンで、度々このクルマが大活躍します。
大事なおばあちゃんを人質にとられ、ケバブにしてやると脅されて、表面に人間の耳の生えたケバブが回っていた。移動販売のケバブ屋さんを近所でよく見かけるのですが、映画のギャングのボスよりずっと強面のおじさん。なかなか買う気にはなれませんw