フロッグのレビュー・感想・評価
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二段構えのどんでん返しにやられた
最後のオチが衝撃的。二段構えのどんでん返しにやられた。誘拐犯がグレッグ(ジョン・テニー)、当時逃げ切った子供の1人がアウレッグ(オーウェン・ティーグ)。2つの真実が最後のワンカットで明らかになるのは驚いた。
アウレッグの行動はやりすぎじゃね?と好きになれなかった。しかし、復讐のためと思うと、アウレッグがやたらイタズラに執着した理由に納得がいく。
気になったのは、父の犯行動機が分からなかったこと。撃たれる前に「子供のころ酷い目にあった」と一言触れられただけなので物足りない。具体的に何があって誘拐事件を起こしたのか気になる。ただの異常者にしか見えなかった。
【”フロッギングって知っている?”今作は、過去に起きた連続少年誘拐殺人事件をキーとして再び起きた少年失踪事件の真相を、捻りを効かせて魅せたサスペンス・ミステリー作品である。】
■ある街で、10歳と9歳の少年が続けて失踪する。
現場には、以前世間を騒がせた連続少年誘拐殺人事件の時と同じ緑色のナイフが残されていた。
しかし、当時の犯人は逮捕されており捜査は難航する。
一方、担当刑事グレッグ(ジョン・テニー)の自宅でも不可解な出来事が起こるようになる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
■今作は二つの物語を上手く交錯させて構成している所が、奏功している。
・一つは、裕福な家庭であるハーパー家の精神科医でもあり、グレッグの妻であるジャッキー・ハーパー(ヘレン・ハント)が浮気した事により、息子コナー・ハーパー(ジュダ・ルイス)は、母に反抗し、不穏な空気が漂っている。
そんな中、グレッグはジャッキーを許してはいないが、表面上は、冷静な態度を取ろうとしている。
・もう一つは、フロッギング(他人の家にコッソリに忍び込んで、或るルールを決めて家々で暮らすミンディと彼女について来たアレックスの存在である。
■今作は、この二つの物語を上手くミックスさせて、連続少年誘拐殺人事件の真犯人が露わになる過程を描いているのである。
そして、過去にその真犯人に誘拐され、殺されかけたアレックスの復讐の動機も、キチンと描かれていると思う。
<今作は、面白怖く鑑賞したが、唯一難を上げれば、連続少年誘拐殺人事件の担当刑事だったグレッグの犯行理由を彼がアレックスに言おうとした際に、射殺されたが故に明白になっていない事だろうが、そこは観る側に推測させるのであろう。
”私も、幼い時に・・。”と言う死の間際の台詞から類推出来るよね。>
2回観るやつ
伏線回収しながら新たな驚きもあり、もともと面白い映画は続けて2回観る派の自分としては今作品2回目の面白さ推し。
フロッグという今時の子どもたちの行き過ぎたお遊びと思いきや、単にタガの外れた現代っ子の暴走と思いきや、あの子のあのシーンの表情にはそんなそんな深い意味があったのかーと、注意深くしみじみと2回目をなぞるのは格別の楽しみであった。
いびつだけどまあ今時の普通程度の家庭の日常、所々に起きる不思議現象、はすぐに回収される。ひっかかるのがアレックの危うい心のありようで、狂気に行くのか、なんだこの子は、とハラハラしつつ、むしろこの家の主人には同情的ですらあった。
屋根裏でのフロッグ主導の女の子とのやりとり、この映画の最高のシーン。
なぜこの家にそんな悪意をぶつけるのか、理由なんてないサイコパスを思わせながらも痛みを感じさせる、けどそれは痛みとも取れるし自分の狂気に満悦な表情ともとれる。
あの表情を出せるこの役者はすごいなーと。ファンになりそう。
ラストに向かうにつれ事件が暴かれてゆき、おおおーっとなり、そうだったのか、観てるだけで何もできずごめんよとなる。
重ねてになるが、屋根上でのアレックの表情、その心情をきっとまた観たくなるなと思う。
一番怖かったものは…
お母さんの顔。(笑)
ヘレン・ハントさんはベテラン俳優さんのようだが、なんだろう…ちっともきれいに見えないし、魅力的にも見えない。
むしろ口元はかなり…だし、肌が厚塗りに見えるし、目元とかもマスクを被ってるよう。
ずっとずっと怖かったよ…。
少年が自転車から飛んでいくシーン。
そこからのハーパー家の怪奇現象。
カメラワークや音楽でかなり怖面白かった。
伏線回収もなかなか。
ただ、いろいろわからなくて観返した。
トミーという青年は、あの線路を歩く少年のぽっちゃりした方だったんだ。
事情聴取を受けているテープでようやくわかったわ。
そしてアレックスはドナルドダックのpetsを持ち歩いていた方だったんだ。
ハーパー刑事(警部?)の顔を車庫ではっきり見た時のアレックスの表情が一変するシーン。
ここを見逃すとわからなくなるのだが、この意味がわかればここからのアレックスの行動が納得出来てしまう。
とはいえ、それも狙ったことではなく、たまたまミンディに誘われたからっぽい。
それとも、狙ってたの?
そこあやふやなのが惜しいな。
それとハーパー父さんがアレックスに「これには訳が…」みたいに言いかけてたが、ハーパー父さんの異常性の根拠みたいなものが全くわからず。
後半少しずつでもわかるとよかったかな。
かわいそうなのは息子だな。
何も知らず、母親の不倫ばかり責めて、実は父ちゃんが、モンスター警官だったなんて知ってしまったらまともに生きていけなくなりそう。
原題はI See You.
邦題がフロッグでFrog?Phrog?
Phroggingってfrogからの造語でしかもこの作品から生まれたっぽい。
↑覚書
最後まで飽きさせない丁寧な作りで好感。
海外ではたまに「何者かが屋根裏や地下室に勝手に住み着いていた」という事件が報道されますが、それをネタにしたサスペンスミステリー。
前半の家で起きる不可解な出来事が不気味で興味を惹きます。最初は心霊系かと思わせ、中盤辺りでネタバラしをするので、さらにもう一段のどんでん返しを期待させ、そのおかげで最後まで飽きずに見れました。
全然予測出来なかった
ジャンル以外、予備知識無し。
前半はホラー系?な展開だったけども
ジャンルにホラーの文字は無かったし
『え?どゆこと?全然わかりません』な
感じで物語は進んでいくんだけども
後半伏線が回収されていくなかで、まさかの犯人。
予想の上行く映画は面白いです❗
あの女の子だけは可哀想だったなぁ~
残念な部分も多いが面白く観られるサスペンス作品
鑑賞したのが既に三カ月以上前なので、曖昧な記憶でのレビューであることをご了承ください。
とある映画レビュアーさんが「後半のどんでん返しが面白い映画」として紹介していたのを見て、どんでん返しが大好きな私はぜひ鑑賞したいと思っていた作品。アマゾンプライムにて鑑賞いたしました。
結論としては、「とても面白いんだけど、ちょっと惜しい!!」という感じの映画です。
前評判の通り、後半のどんでん返しは非常に面白く観ることができました。伏線回収を売りとする映画には、映画前半が退屈になってしまう作品も多いのですが、本作はホラー的な演出や殺人事件を追うサスペンス要素などで見せ場が多いこともあり、全く退屈な感じはしませんでしたね。
全体的には楽しめたとは思うんですが、肝心の伏線回収がなんだかお粗末と言うかなんというか……。後半にネタバラしされてもあんまり驚きは無く、「そうだと思ってた」っていう展開が続くので、どんでん返し映画としては今一つです。先の読めているどんでん返しほど、つまらないものはありません。
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とある町で起こった少年の連続失踪事件。失踪の現場に残された緑色のナイフから過去に起こった連続殺人事件との関連が疑われたが、その事件の犯人は既に服役中のため、捜査は難航していた。時を同じくして、失踪事件の捜査を担当するハーパー刑事の自宅では奇妙な出来事が多発しており、ハーパーの妻は頭を悩ませていた。
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街で起こる少年の失踪事件。ハーパー刑事の自宅で起こる不可解な出来事。
一見無関係な二つの出来事が、実は密接に関係していて……というのが本作のどんでん返しの肝となる部分だと思うんですけど、ぶっちゃけあんまり関係してないですよね。
本作のように、関係なさそうな二つの出来事が実は密接に関係していた系のどんでん返し作品って結構ありますけど、本作に関してはその二つの出来事の関連性が薄いように感じられてしまいました。
そして後半のネタバラし。ここが一番の問題点だと個人的に思っています。
映画前半の伏線を丁寧に張り過ぎていることで、中盤のどんでん返しが容易に推測できてしまうんです。「家の中に何者かがいるかもしれない」から「家の中に何者かがいた」になるのをどんでん返しと呼んでいいのか。
その後もどんでん返し要素は出てきますが、それも展開が読めてしまってイマイチだったかな……。サスペンス映画としてはなかなか面白かったけど、どんでん返し映画としては赤点です。
「どんでん返し映画だ」という前情報を入れてしまって、それを期待し過ぎた私がいけないのかもしれません。まっさらな状態で鑑賞していたら、もう少し評価が変わっていたかもしれませんね。
面白かった
自宅PS4にて、U-NEXTで鑑賞しました。
ホラー系かと思っていたのですが、怖い要素はほとんどなく、サスペンス、ミステリー、スリラー的な作品でした。
前半で起こっていた不可解な現象を、後半で別視点から見て解説する、といった展開の作品で、「カメラを止めるな!」に近い雰囲気を感じました。前半の伏線が後半で回収されていき、ああそういう話だったのかと驚かせてくれる作品です。面白かったです。
三重構造の復讐譚。油断するな。
バックグラウンドに少年誘拐事件があり、不穏な雰囲気を持つ家族(警官の夫、精神科医の妻、高校生くらいの息子)の話が前半、オカルト的な謎めいた小さな事件が家族に起きる。食器や写真が無くなるとか、テレビが勝手につくとか、まるで悪魔が住む家みたいだ。
ガラス屋さんが修理に来て、「女の子に入れてもらった」という。ますますオカルトだ。
フロッグはカエルだが、ここではフロッギングという遊びだ。簡単に言うと、勝手に他人の家に住み着いて、ドキュメント的な撮影をしてYouTubeで公開することを繰り返しながら、飛び跳ねるように家を変えていくということのようだ。
さて、前半のクライマックスは、不貞を働いた妻の元にその間男が現れることから始まる。何故か、マグカップで怪我をして、地下室に隠れさせられるのだが、誰もいないはずの地下室で何者かに殴られて死ぬ。この時点ではフロッグに扮したアレックスがやったんだと思っていた。死んだ間男は息子がやったと思い込んだ妻と夫によって郊外に埋められた。
かと思えば視点が変わって、フロッギングをする男女の姿が。
つまり、不思議な現象は彼らのせいだったのだ。
アレックスはミンディの忠告も聞かずイタズラをエスカレートさせていき、ついに息子にコンタクトを取ってしまう。なぜ彼はこんなことをするのか。頭のおかしい奴にしか見えない。
アレックスはミンディと喧嘩して、階段から落としてしまい気絶させてしまう。逃げるために車に入れたところに夫が帰ってくる。ここから第2のクライマックス。ようやく、拉致事件と繋がってくる。
最後はアレックスの頭のおかしい行動の意味がついに明らかになる。アレックスこそがこの復讐譚の主人公だった。
あー面白かった。犯人は種明かしされるまで気づかなかった。アレックスがやったと思っていた。
サスペンススリラーの鉄則は1番怪しくない人を疑えというものだが、それはここでも当てはまる。
それにしても、うちに帰ってきたら、死体がふたつと誰?となるわなあ。息子の行く末が心配になる話ではあった。
スリラーなので動機や目的は描いて欲しかったです。
実は、ヘレン・ハントさんがおばあちゃんにしか見えなくて、特に口元の皺が歯を無くした方のそれみたいで、その容姿ばかり気になってしまったのですが(´∀`;A映画全体として見れば、作りは悪くないですし、スリラーとして楽しめる作品ではありますね
ジャケットと題名から“カエルの仮面をつけた人物による少年誘拐事件”を扱った作品だと勝手に思い込んでいましたが、もうその時点でミスリードされてしまっていましたね。
フロッグってカエルの事だとばかり思っていましたが、ブロッキングなどという犯罪行為があるんですね。
“ウサギ小屋”と蔑称されるような小さな家が多い日本ではマネ出来ない犯罪ですよね。
それは兎も角、“死体を埋めるにしても刑事なんですから、息子に問い正したりして事実を確認してからやるはず“などと思っていたら、本人が殺しているんだから、決めつけたのは当然でしたね。
このように前半の疑問点を後半で回収していく作りはとても上手いと思いますが、残念な点も幾つかありますね。
例えば、正当防衛である事にするためミンディに銃を握らせますが、あれでは硝煙反応が出ないので、銃を握らせた状態で発砲しますよね。仮にも刑事なんですからその程度の事は知っていたでしょうし、殺す前にもう一人を誘き寄せるのではないかと思うんですが、その辺り、もう少し煮詰めて欲しかったような気がします。
加えて、グレッグが子供たちを誘拐した理由、その目的も描いて欲しかったですね。
子供に対する残忍な行いなどを描いていたら、ラストはよりすっきりしたものになったような気がします。
スリラーなのですから、それらを考慮して作って欲しかったです。
息子以外登場人物の誰にも同情できない
後半で『カメラを止めるな』みたいに視点が変わって全く違う話になる…つまらん、と思いうっかりネタバレを見たら、さらに違う結末。
自己責任別物で考えても、この評価でした…
息子以外の登場人物、全員狂ってて誰にも同情できなかった。
母親はそもそも不倫してて、不倫相手が殺された時息子を犯人と決めつけてるのも?だった。
フロッキングしてる女性はモラルもへったくれもあったもんじゃない。
一緒にきた撮影係とやらの男性も、過去に自分を誘拐した犯人に嫌がらせしてるのかと思いきや、かなり後に気づいたということは普通にあんな嫌がらせしてたってことですよね。狂ってる。
主人公は言わずもがな。
観なくて良かったかもです。
表と裏からの再現ムービー
『フロッグ』という題名から、以前、妻夫木聡が演じた『ミュージアム』のカエル男のような、猟奇的殺人事件を予想して鑑賞。しかし、子供の誘拐事件をモチーフにしているものの、決してグロさはなく、前半はホラー的な不気味さを、後半からは、誘拐と殺人事件のサスペンスとして、どんでん返しの真犯人へと結びつけている。
物語は、ある田舎街で、2件の男児誘拐事件が起きる。そこには、数年前にも同じような誘拐事件の現場に残されていた緑色のナイフが、再び残されていた。その捜査を担当するのが、刑事のハーパー。そのハーパーの自宅では、不可思議な出来事が、次々と起こり、ホラー的な怪現象として、恐怖を煽りながら、後半への布石としてバラ撒かれていく。
そして、後半。前半にバラ撒かれた布石の表シーンに対して、裏シーンを描くことで布石を回収し、怪現象の正体が、明らかになっていく。明らかになってみると「なーんだ」となるが、そこは、前半と後半のそれぞれのシーンが、絶妙にリンクして、正に、『カメラを止めるな』とも言えるような展開。
そして、怪現象の正体と共に、誘拐犯人の正体も明らからになっていくのだが、その間に不倫絡みの新たな殺人事件も発生し、こちらの真相も、見事なミスリードで、サプライズな展開になっている。ある意味、サスペンス・ミステリーでは、禁じ手でもあるが、何とも言えない結末に、誰も救われない、イヤミスなエンディングとなっている。
ストーリーとしては、なかなかよく練られているし、引き込まれる展開であった。しかし、誘拐犯人の動機が、あまりも浅いというか、ハッキリしないのが解せなかった。もう少し、納得できるそれまでの経緯を、描いて欲しかった。
出演している俳優さんで、かろうじて知っていたのは、刑事の妻役のヘレン・ハントだけで、主演のジョン・テニ―は、これまでの出演作品の記憶はなかった。ヘレンは、以前、アカデミー助演女優賞にノミネートはされたが、本作では、急に歳をとったなぁと感じた。
「フロッグ」が消化し難かった
連続少年失踪事件を捜査する刑事に起こる怪現象を描く物語。
感じたことを最初に列挙。
「カメラを止めるな」と似ている。
フロッグの女性が殺されるのは、救いがない
「実は主人公が犯人でした」は嫌い
前半は失踪事件の捜査、妻の不倫でギクシャクする主人公家庭、そしてその家庭で起こる怪現象を映します。
後半からは、ネタバレ映像。冒頭に戻り、怪現象の謎解きに移ります。
サスペンスなのか、ホラーなのか分からない微妙な空気感を、謎解きで解されていく感じは悪くありません。
最後は、「実は主人公が誘拐犯」で、フロッグしていた男性が昔被害を受けていた少年・・・と言う飛躍展開。
確かに、青年が仕掛けた悪戯の数々は度を越していて、その理由が氷解しました。しかし、それなら最初から主人公に直接復讐するはず・・・とも思います。
「主人公が犯人」という設定を私が嫌っていること、後「フロッグ」という設定に無理があって上手く消化出来なかった事もあって、私的評価は2.5。
正直、「カメラを止めるな」を先に観ていなければ、もっと驚き、評点も高くなったのだと思いますが・・・
伏線回収ハンパないです!
予告をみて気になったのでU-NEXTで視聴
最初は少し意味不明な点が多いが後から来る伏線回収がすごい!映画を観ててめちゃくちゃスッキリした。
このジワジワくる「こうなってたのか」という感じは映画のSAW以来で楽しめた。
犯人探しよりプロトを楽しむ作品
ミステリーや、どんでん返しの大好きならオイラ。
楽しみにして鑑賞です。
この映画の宣伝文句
「開始45分その恐怖は快感に変わる。巧みな伏線と構成が見るものを魅力する極上のミステリー。」
大風呂敷広げてます。
が、予告編からくる印象とは全く違う映画です。
キャッチコピーにある45分以前のシーンばかりで予告を作っており後半のシーンはほとんど出てきません。
しかし、そう来るかー、的な展開ですわ。
ストーリーは確かに、なんでそういうことするん?と思う事が後半で説明されていきます。
犯人探しのミステリーというより、本編のプロトを楽しむ映画ですな。
【以下思いっきりネタバレ注意】
みなさんの言う通り「カメ止め」風ですかね。
しかし、おにーちゃんは、まあそれでいいけど、おねーちゃんは可哀想だったわ。
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