アーカイヴのレビュー・感想・評価
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観ていてモヤモヤするけれど···
劇中、なんだか分かるようなよく分からないような話が続きます。 たった一人で山梨にある研究所でロボットを開発している主人公。 なぜか宇宙船のような構造で、ユニットごとに敷居があり、ロボットが歩くにはかなり不便そう。そしてステレオタイプな日本語。 そもそもロボット開発をたった一人で行うって...。 しかもこのロボットたち、明らかに人が入ってる動きをする。 「アイ・アム・マザー」のロボットはロボットらしい動きで、人が演じてると知っておどろいたけど、こちらはあまりに人間っぽくて、もう少しなんとかならんかったんかと思ってしまう。 見ている者としては、話の方向やテーマを掴もうとするけど、いまいち掴みどころのない話で、さらに過去と現在を行ったり来たりする描写で、こちらが把握しようとするとそれをはぐらかされるように話が進んでいく。 「エクス・マキナ」や「アリサ·ヒューマノイド」ではなかなかリアリティのあるアンドロイド描写だったけど、こちらは「デトロイト ビカム ヒューマン」の元となったPS3の技術デモ「カーラ」に影響を受けたようなアンドロイド描写。これはこれでいいんだけど、その前段階のロボットJ2からの飛躍が過ぎる。そしてJ3からの進化が早すぎる。 と、見ていると作り手の甘さというか、映画としての作りの甘さばかりが目立ってしまい、面白そうで面白くならない、だんだん見ててモヤモヤしてきて眠くなる映画ですが···。 最後は思わず叫んじゃいました。 とにかく、時間のある人は一度見てもらいたい作品です。 そりゃそうと、映画.コムのあらすじ、ほぼストーリー全部書いちゃってるんですけど、大丈夫?
今際の際。
死んだ妻の記憶が保存されたアーカイブからアンドロイドに記憶を移して妻を甦らせようとする男の物語。
古くは「クリエイター」、最近では「レプリカズ」など、SF作品ではよく扱われてる題材。
劇中では試作品の旧世代ロボットに埋め込まれたAIが感情を持ち人間のように嫉妬したり悩んだりするさまが描かれる。物語はこちらが主流かと気を取られていると最後のどんでん返し。これはいいオチだったと思う。
主人公は何とか妻を甦らせようとしていたが、実は事故で死んだのは自分自身だったという。なるほど全編にわたって観客は今際の際の主人公の妄想を見せられていたわけだ。こういうの過去に同様の作品があったな。あれはオカルトホラーぽかったけど。
山梨県にしてはとても日本と思えない景色が広がってたり、変な日本のレストラン牛天国(?)とか、主人公の妄想世界ならば納得。
本作は、保存した人間の記憶をアンドロイドに移植し人間を永遠に生きながらえさせること、AIが感情を持つのかという二つの普遍的なSF的テーマをバランス良く描いた。小粒ながらも一粒で二度美味しい作品。
ロボットは人が入ってる感満載で、J3も人間にメイクしただけのもの。CGの予算足りなかったのかな。
それらの安っぽさをを加味してもなかなか掘り出し物の作品だった。
不老不死
の仙薬を求め徐福を蓬莱山へと使いに出した秦の始皇帝の話は誤魔化しだと僕は思っている。 本当は既に不老不死の薬を見つけていた始皇帝はその発見が誠かを試すため徐福を蓬莱山へと使いに出した。 と言うのが本当だと僕は思っている。 因みに秦の始皇帝が見つけた不老不死の仙薬とは、漢字のことであり薬としたのは 読み手により薬効が変わると言う類似性にあると思っている。 また不老不死も漢字故の伝播力と進化にあり使いに出した蓬莱山は恐らく日本のことだと思うのである。 そう言う読み解きと共に本作を観ると、秦の始皇帝ならぬ、民主の始皇帝アメリカが生み出したプログラミング言語が 蓬莱山の日本山梨へと降り立ち不老不死ならぬアーカイブとして残る。 と言うストーリーはなかなかの傑作である。 またここに敢えて残すネタではないが、 アップルのiOSが日本語の収集と統合の発展に有る。と言う点も面白い一致ではなかろうか。
ゴースト・イン・ザ・シェル的な?
アンドロイドが出てくるSFスリラー。
美しい映像とストーリーの展開が面白かった。
所々、攻殻機動隊の「ゴースト・イン・ザ・シェル」を思わせるシーンがあり、インスパイアされているのがわかる。
主人公はロボット工学者で、山梨県の山奥の施設でアンドロイドを開発中。
まさかの「ヤマナシ」
施設がある山梨県だと言う山は、あまり日本ぽくない海外みたいな渓谷と滝。
雪が降りしきり、彩度を落とした静かな風景映像は美しくも冷たく寂しげ。
二足歩行のアシモみたいなロボットJ2と、ヨチヨチ歩く大きい箱物のJ1がかわいい。
たまに外に出てボーとするロボットJ2と美しい風景は良かった。
主人公のリビングにはでかい黒い箱がある。事故で亡くした奥さんの意識だけを「アーカイブ」というシステムで電話みたいに交流だけできるというもの。
未来にしてはこれが限界?って思ってしまう技術力だが、主人公が奥さんとそっくりなアンドロイドを作る流れの為グッと我慢。
でも、ロボットもアンドロイドも動きが生身の人間すぎる笑
「エクス・マキナ」は見た目はかわいい女性アンドロイドでも動きが機械っぽくて凄く演技が良かったな。
人間の意識や記憶をコンピュータに保存する手口は様々な映画で見たが、データを蓄積さえすればロボットでも魂が宿るのか、、、、。
アンドロイド警察の「チャッピー」もそうだったが、自ら学習して善悪を自己判断していくとなると、それは魂のあるモノなのかな。
脱線したけど、本作品の最後は全てひっくり返された終わり方で、観ていた私は主人公と一緒に置いてきぼりされた気分だった。
AIに感情が芽生えたら!
2020年(イギリス) 「未体験ゾーンの映画たち2021」で公開されました。 近未来SF(2038年)の設定ですが、かなり消化不良気味。 おまけに山梨(日本)が舞台です。 山梨とはとても思えない景色の山中に研究施設がある。 (どっから見ても、アラスカかどっかでロケしたとしか思えん(笑)) 一応日本語やら日本人従業員やら、《牛天国》なる真っ赤なネオンとか有り! (おはようございます。今日も一日頑張りましょう・・・ とか、ジョージのおひとり様研究所でアナウンスされてるネン!) 科学者ジョージの最大目的は、亡くなった妻ジュールの記憶と思考形態を そっくり受け継いだ人工知能(AI)を作ることだった。 AIのJ1と、J1から進化したJ2を開発設計した科学者ジョージ(テオ・ジェームズ)は、 更に進化したJ3を開発中だが・・・ J2(16歳)から「私を進化させて、J3は作らないで、お願い!!と頼まれるのに、 足の部品をJ3に付け替えちゃう・・・ジョージ、あんた、非情だよ、非道だよ、) 絶望したJ2は、な、な、なんと、ロボットとは思えんある実力行使に!! (彼女の乙女心を思うと涙無しには見れんのだ!!) さてさてアーカイヴとは記憶保管所とか呼ばれてますね。 J3はほぼ完成します。 妻役のステイシー・マーティンは過去作の中で番美しく品があります。 (美人さんだったんですネー) アーカイブの名称の組織とジョージは契約しているのですが、 ところが、契約通りには行かず、彼の目論見は脆くも崩れ・・・ (J3はの思考は暴走して制御不能・・・) ミステリー風の味付けも有り飽きませんが、どうもイマイチ説得力不足。 映像も安っぽくないですし、SF好きにはいいでしょう。 『エクス・マキナ』や『アップグレード』と共通する所のある映画です。 ラストには、どんでん返し、がありますよ。
衝撃のラスト
面白かった。第3世代のヒューマノイドははっきり言って安っぽいけど、そんなことが気にならなくなるくらいの衝撃のラスト。『シックス・センス』的なので、二番煎じともいえなくないが……。J3が出来上がるシークエンスは、かの『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』そっくり。
J3に嫉妬して入水自殺してしまうJ2が不憫。
J3
の顔の繋ぎの線が、くっきりになったり、薄くなったり(笑) そして、アンドロイド感が無くなり、人間に(笑) この路線でいくなら、細胞を培養して作り上げた設定にしてくれたら、違和感なく観れたのにと思う。
山水画のような景色とロボット
一人で研究開発を良く分からん環境の中で進める主人公。 色んな世代のロボットと山水画のような景色が日本的なんだろう。 冬の山中とは言えウエットで陰鬱。 夢の中ならさもありなん。 最後のワンカットで一呼吸おいてすっきり?終わる。
あたらしい切り口のSF映画
中盤まではやたら冗長に感じられたが、終盤の展開に鳥肌。 すべての不可解なことがつながった。 ロボットに自我が宿ったとして、それは果たして人間の持つ自我と同じなのか?異なるのか? そもそも人間の持つ自我「私」とは何なのか。 人生は主観の積み重ねであり、決して客観になることはできない。私がみている、信じている世界は本物なのか? そして他人の持つ自我とロボットに宿った自我は何が違うのか? 是非途中で投げ出さずに最後まで観てほしい1本。
闇鍋
ロボットの飛躍はオチにつながり、低予算を逆に活かしてるのは分かります。
ですが、ロボ嫉妬物がオチに繋がってないのが微妙な原因。主観世界オチにするなら、その中で、客観的な視点のお話組んじゃうとあべこべ感が。
子供の設定があるなら、それを反映させてロボット親子者にすると良かったかも。それでも十分話が膨らみそうですよね。
それともAIの嫉妬だけじゃ話が持たないから無理やりどんでん返しいれられてしまったのか。
なんつか惜しい作品です。
そうきたか!
亡き妻(ジュール)を蘇らせるためアンドロイド(J3)
を開発中のジョージ(主人公)
これまでロボットのJ1とJ2をつくった
亡き妻(妻の人格?)とはアーカイブというシステムを通じて会話はできるが会話できる時間に限りが…
アーカイブを利用し新たにアンドロイド(J3)を完成させ、そのアンドロイドに亡き妻の人格を持たせようと考えていたジョージ…
アンドロイドが完成に近づくにつれ、ロボットの(J2)が嫉妬しはじめてゆく…
このあたりの表現は上手く人間的な表現がてきてて良かった、もっとJ2の嫉妬が強くなり的な展開かと想像しましたが、悲しい結果でした
最後のどんでん返しもタイミング的にも面白かった
以前鑑賞した『月に囚われた男』とかぶる様な展開に近かった感じですかね
近未来的建物やロケーションも好きでした
ただ、別に日本の山梨県という設定でなくとも良かったと思いました(笑)
ロビタを思い出した!
手塚治虫大先生の「火の鳥」に登場するロビタ。人間に仕える汎用型ロボットだったが、ある事件をきっかけに人を殺めてしまったり、集団自殺してしまったり・・・ただ、この映画の内容はチヒロに近いのかも・・・ ロボットSFには必ずアシモフのロボット三原則が絡んでくるので、この作品でのJ2がいかに人間ぽさを発揮するか?という点で興味津々となった。6歳児くらいの知能であるJ1は“お姉さん”と呼ばれるほど、J2がお姉さんを元に作られたことがうかがい知ることができる。そして亡き妻のために彼女の意識を用いて人間に近いJ3を完成させようとしていたジョージ・アルモアだったが・・・ 足を返せ!J3製作のためにJ2の足を利用してしまったアルモア。それまで自分が最も信頼されていたロボットだと思っていたため、嫉妬心や孤独感が沸いて出てくるJ2。うつむく姿がもの悲しく、ついには○○を・・・ 科学が発達していて、死後も200時間だけは生前意識のアーカイブと会話することが可能な世の中。途中で、妻ジュールとの過去の記憶が蘇るのだが、喪失感から山梨県の巨大な研究所で孤独な作業を選んだのだろう。そして、アーカイブとの定期交信。 主人公の細切れ映像によって、途中から結末・真実はこうなんだろうなと予測はつくのですが、あまりにも悲しい。この200時間の交流が必要かどうか議論が沸きそうな内容だった。また、トビー・ジョーンズを使うところもgood。彼はやっぱり夢の中に出てきそうなキャラだな・・・
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