ウィッチサマーのレビュー・感想・評価
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鹿
35年前から物語はスタート
古めかしく散らばったカラフルな子供用玩具が雨にさらされる。
この辺で魔女に子供を喰い散らかされるのねと期待満々。
そしてギプスを付けたベンの登場。
ふむふむ、このギプスは後に何かの役に立つのかなと勘ぐる。
サマーシーズンに離婚した父親の元に遊びに来たベン。
そこにはバケーションに訪れる人々が沢山。
4人家族のお隣さんもそう。
そこで出て来る謎のマーク。
そして鹿!!
鹿を轢いてしまい、その鹿を食べると喜ぶ母。
捌いた腹からずるりベチャと落ちる変色した内臓。
その腹から出てくる両腕。
鹿に入ってましたよといわんばかりの死んだ瞳。
1体の鹿だけで4粒も美味しい表現をしてしまうとかすごいぞ。
できれば、車に撥ねられるというショッキングシーンがあれば完璧だったので惜しいなぁ。
夏の群れで動く若者の過ごし方なんて大体決まってて、酒とパーティと裸。
一通りの夏の思い出とやらかしを体験するベン。
だんだんとお隣さんの様子が気になり監視を始めるベンの元にお隣さんの長男が逃げ込んで来たりと怪しさ満載になってくる。赤ちゃんどこ行ったんだろうとか思ってたら魔女は記憶を消すという事実が発覚し、その家では子供がいない事になってしまう。その辺りのシーンは魔女の顔などをあまり映さなかったりと視覚的よりは想像で恐怖を煽ってくる。
その家の母親の中に入った魔女の皮がダルダルになってる所や中に入ってますよな中で蠢いてる表現がとても良い。
新しい外側が必要と次はベンの父の彼女のサラに標的がうつる。ヴィーガンのサラがコーヒーをミルクに入れてるのを見てベンが気づき、ナイフで刺し警察へ。
魔女サラにコソコソされた警官は海へベンを沈める。
あー、このカットだったのね。
ベンの父親が息子を信じ隣家の屋根裏に突入。そこには祭壇と目を消された家族写真。それを見た彼は鹿の仮面を被ったサラ魔女に刺されてしまう。首を絞められズルズルとサラから出てくる魔女は圧巻。
ランプが倒れ燃え尽きる祭壇。
父親と間一髪!となったが、家族写真…
母親の部分が折られた写真には弟がいた!
彼もまた記憶を消されていた。
これは、かなり衝撃的だった。
一気にゾワッときた。
今まではよくある魔女系王道ストーリーの流れっぽい感じでそれはそれで良かったのだが、その事実で散りばめられてた小物を全て拾い上げ、さらに新鮮な作品にさせた。
弟ネイサンはどこから存在していてどこから存在しなくなったのかと準に見せられサラ魔女が誕生してからか〜と。
やっとギプスの使い所が!
外側が無くなった魔女の元へネイサンを助けに行く。
そこにリリーを思い出したマルがやってくる。
穴倉に入りネイサンを救出。リリーは?って思ってたらちゃんと発見してて良かった。ポラロイドパシャリはリリーちゃんナイス。
最後はお父ちゃんが車で突っ込んで終了。
いじめっ子共や美女が中途半端にしか絡まない事やマルとのロマンスがあまりない事などが若干の違和感を感じた。凝ったストーリー作り的にはキャラの深掘りがないのも残念。
マルが最後にリリーからと花をベンの耳に差し実はそれは造花であった事、魔女の木を燃やさなかったことから次の魔女はマルなのかもしれないと不穏な終わり方をしてエンドロールの最後で魔女の印が出た時、やはり魔女は滅びてなかったのだなと。
マルの私のこと忘れないでね、の言葉。
魔女が近くにいると花が枯れる事や魔女の赤いワンピース、魔女に操られる人と刻印。
35年前とまったく変わらないそれらの出来事はそこからずっと人々の記憶を消しながら続いているのかもしれない。
イッヌが無事でよかったよ。
記憶
日本の昔話の鬼婆みたいな感じ?
子供をさらって森に連れ込む。
この映画のポイントは記憶を消されることで
まさかの主人公も弟の記憶を消されてたという。
そこだけが面白いけど、他は普通にモンスター系
の映画ってだけ。しかし家族の一人の記憶が
消されても、周りの大多数は覚えてるよね。
気になる、魔女、正体の詳細…
「良かった点」
・主人公の真実を突き止めようとする高い集中力と行動力、決断力(良く言えば…)。
・始めベンを信じなかったお父さんが、ベンを信じて隣家を探索するところ。
・実はベンもまた、魔女の記憶喪失の魔術により、大切な家族を忘れてしまっていたこと。
・そして記憶を取り戻して助けるところ。
・最後の、マルの不敵なシーン。
・魔女の描き方。見たことのないタイプ。
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「うーん…な点」
・あの三角のマークの意味。調べてもわからないのがモヤモヤしました。ウィッカとかエレメントとか調べましたが、該当する形が見つからず。
・同じく、魔女の描き方。色々と不思議。
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不思議①こどもを○べる理由、目的。
空腹を満たすためなのか、それ以外か。
(こどもを食べることで魔力の供給が
なされるのかしら?)
②なぜ木の根の下の空洞を
拠点にしてるのか。
(井戸住まいの日本の女性幽霊と
気が合いそう)
③憑依の方法がグロくて原始的。
なぜ体内に入る必要があるのか。
そして憑依された人の肉体が
長く持たないのはなぜか。
(↑③だけ見ると、日本の映画の
アナザヘブンを思い出します)
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そもそも、この魔女の成り立ち、
詳細が気になります。何者??
そこを掘り下げてくれる映画が出てきたら
食い気味に鑑賞したいです、気になる。
確かに古くさい
まぁ、他の方が書いている通りですかねぇ。
何となく、13日の金曜日とかエルム街の悪夢の空気感。
途中、(ん、何か変だな?)と思っていたら、終盤での引っかけなのね。それ自体は良いんだけど、そこに行くまでが退屈だったなぁ。ボンボンたちとの絡みって必要だったかなぁ。
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