「捻り過ぎてバレバレです(´・ω・`)」半径1メートルの君 上を向いて歩こう Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
捻り過ぎてバレバレです(´・ω・`)
少々のエキストラがいる場合もあるけれど、基本登場人物2人のやり取りで紡ぐドラマをみせる各話に繋がりの無い1話約10分×8本のオムニバス。
①真夜中
売れない芸人ともうすぐ退社するマネージャーのやさぐれと説教の話で、ちょっと優しい可もなく不可もなくな笑いの無い漫才かな。
②回りくどい二人の~
カフェのオーナーと洋服屋オーナーの駆け引きをみせる話で、始まって早々解るベタな設定に常に先が読める展開で、まあそうでしょうねという感じ。
③戦湯~SENTO~
とある銭湯にやって来た男がマナーのなってない常連にキレる話で、ストーリー展開自体は大して面白くないけれど、アイデアとノリがとても面白く「ウマイ」という印象。個人的準優勝。
④やさしい人
事故で植物状態だけど、実は意識がハッキリしていて全てを把握している女性の優しさの話で、内容的にはコテコテバレバレで面白味は感じず、倉科カナの演技に尽きる作品かな。
⑤バックヤードにて
スーパーで万引きをした女と捕まえた店員のやり取りの話で、話がコロコロコロコロ。流石ヨーロッパ企画な先の読めない展開を陽気にみせていて面白かった。個人的No.1。
⑥とある家族のこと
親が亡くなり家族が二人だけになった姉妹の話で、亡き母の日記から話が広がって行くけれど、ちょっと説明的だし、これまた一歩先とオチが読める展開で、あまり面白味を感じなかった。
⑦同度のカノン
精神疾患と言われて入院した男とお見舞いの友人のダベりの話で、会話に違和感が…そしてネタバレ展開のパートになってハマる様は、やっぱりそうだよねというだけで、狙いはわかるけれど、面白いのというのとは違うかな。
⑧本日は、お日柄もよく
年配のハイカーと、ストーカーと称される若者の気遣いマウントの話で、かなり早い段階てわどういうことが解ってしまい、ただただまどろっこしい会話劇だった。
全体的に可もなく不可もなく、そして狙い過ぎな印象で、「面白かった」と思えたのは2作だけ。
ということでヒマ潰しの域を出なかったかな。
Bacchusさんへ
ブラックなオチのコントを、パッと落として、サッと立ち去る潔さが良かったです。吉本の「通常営業」、って言っても良い様な一本でした。