「ありふれた日常が恐い」明日の食卓 sasakiさんの映画レビュー(感想・評価)
ありふれた日常が恐い
クリックして本文を読む
幸せに暮らそうとしていたのになぜ?ということは世の中の事件事故のニュースを聴くと思うことですが、まさにこうした日常が徐々に崩れていったのかもなと映画後半は心が痛かったです。
些細なことで親と喧嘩や言い合いになったことのある人なら
なぜあんな酷いことをしたのだろうと自戒の念が止まらなくなるものですが
そうしたナゼを思い出す光景がこの映画にはあり、辛かったです。
親子で、こんなにも互いに愛情があるのにわかりあえない、すれ違う感情が
画を引き立てていて、こういう家庭だったんじゃないかという
錯覚さえ覚える役者さん達の凄さが光っていました。
こんなにも家族になるということが大変なのかと思う一方で
僅かな光があまりにも小さく一瞬の瞬きなのに、
全ての辛さを度返しできるパワーがあるんだなと信じれる瞬間が画としてあって素晴らしかったが
ずっと明るいほうが良いに決まっているのに、
どうして人はそんなどす黒い中の僅かな光を特別に良きと
思ってしまうものなのか不思議でならない。
なぜタイトルが「明日の食卓」なのか?という疑念がある。
確かに食事風景は至るところに映されていたが、
食卓という同じ空間で共に食事する風景ではなかった
どこか日々の忙しさから共に食事を食べるという日常が抜けていた
映画を経て、この3人の家庭は果たして食卓を囲むことができるのだろうか?
コメントする