劇場公開日 2021年4月9日

  • 予告編を見る

「やっぱり「青春」を感じる」BLUE ブルー chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やっぱり「青春」を感じる

2021年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ボクシングの映画、オープニングは「東映ビデオ」のロゴ、数年前の「百円の恋」を思い起こさせられました  小さなジムを舞台にそれぞれの思いを持ったボクサーが、ボクシングだけではなく、葛藤や厳しさに直面しながらも、勝つことを目指して臨んでいく姿を描きます
オリンピック直前の今、多くのアスリートたちが辿ってきた道程だったのかもしれないし、彼らを支えてくれてきた人々との関係の中で、多くの葛藤があったことだろうと思いました
木村文乃さん演じる千佳さんの視点で、男たちの戦いを見ているのが辛く、それでも彼らは戦いを止めずに歩むところが清々しくも感じました  柄本さんの頼りなさから脱却していく過程、負けても負けてもやめることなく討たれていく松山さん、ボクシングを通してその生きざまに熱くなりました  わかっていてもいくつになっても戻れない事、あるのだろうけれども、聖地後楽園ホールのあの歓声を聞くと、これまでたくさんのボクサーがそういう思いを持ってきたのだろう、その場所をみることができて感激でした(6月10日 ジストシネマ和歌山にて鑑賞)

chikuhou