「柄本時生より会長の顔が面白い」BLUE ブルー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
柄本時生より会長の顔が面白い
2021年映画館鑑賞40作品目
4月26日(月)フォーラム仙台
本格的なボクシング映画
オリジナル脚本
アンダードッグに刺激を受けたのだろうか
どうしてもそれと比べてしまう
あれに比べると卑猥じゃないし比較的だが暴力的ではない
とてもシンプルなボクシング青春映画
コンパクトにまとまっている
どちらかといえばこっちの方が好き
アンダードッグは嫌いじゃないしむしろ好きだけど
小雪のことを嫁と言っただけでネットで一部のバカが松山ケンイチを叩いていたがそういう連中にはこの映画は向いていない
しかも瓜田の後輩小川役で東出昌大まで出ている
ポリコレ棒を振り回すようなつまらない人たちには観てほしくないし語ってもらいたくない
ボクシングは大好きだが試合は負けてばかりで才能がない主人公瓜田
だけどボクシングのことはよく知っている
飄々としていて決して怒ったりしない
ボクシングは弱いが本当の意味で強い男
そんな彼も本音を小川に告げてジムを去っていく
瓜田に誘われボクシングを始め才能を生かし日本チャンピョンに登りつめた天才ボクサーの小川
そんな彼もボクシングによる脳のダメージで認知症になるくらいボロボロ
柄本時生演じる楢崎は職場の同僚の女子にいいところを見せようと喫煙をしていた中学生に注意をしたらボコられなんやかんやで軽い気持ちからボクシングを始める新入り
初めはとんでもないへなちょこぶりでコメディーリリーフ的な存在もしばらくするとだんだんさまになっていく
楢崎の成長ぶりも見どころだが俳優柄本時生の成長ぶりも注目
柄本明の度重なる厳しい感想のおかげだろう
TVドラマ『銭ゲバ』ではとても地上波で出してはいけない顔つきだったが結婚したせいかだいぶ垢抜けた感じがしないでもない
態度が悪く我流でふざけた赤毛のボクサーは基本を守らないために試合に勝ってもプロテスト不合格
納得がいかない赤毛は指導者の指示を無視して楢崎とのスパーリングで重傷を負ってしまう
本人が悪いのに慰謝料とか払わされるジム側がかわいそう
瓜田と小川がボクシングで対決するシーンはない
身振り手振りで対戦相手を研究し作戦を練るシーンはあるけど
あと小川が背後から千佳の両胸を鷲掴みするシーンが良かった