「笑顔の奥」BLUE ブルー nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
笑顔の奥
三者三様のボクサーの生き様が、切実に伝わる作品でした。
連敗ボクサー瓜田役の松山ケンイチ、穏やかな笑顔の奥に様々な想いを抱えている、そんな表情や仕草など、自然で素晴らしい演技でした。
自信家の天才ボクサー小川役の東出昌大、テキトーな感じでボクシングを始めた楢崎役の柄本時生、小川に寄り添う千佳役の木村文乃も、それぞれに想いが伝わる演技で良かったです。
多くを語らずとも、表情や仕草で伝わる演技に、丁寧に表情や仕草を捉え伝える映像と、真摯なつくりの映画だと思います。
音楽は少なく、日常を淡々と見つめるような感じですが、緊迫感やユーモアが適度に織り込まれ、最後まで引き込まれました。
やはり、柄本時生の笑えるキャラクターが良いスパイスになっていると思います。
ボクシングに魅了されてゆき変化する様子にも、ぐっときます。
ラストは、なんというか、本当にじーんときました。
何とも言えない余韻が残ります。
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