「4人それぞれの思いが伝わってくる」BLUE ブルー ケビタンさんの映画レビュー(感想・評価)
4人それぞれの思いが伝わってくる
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ヒメアノ〜ル、犬猿、愛しのアイリーン、とどハマりの吉田恵輔監督作品。この監督でなかったらおそらく見なかった作品だ。
彼の作品は、他の監督と違ってうわっつらな人間模様を描くだけでなく、人間の本来の欲の性欲をも描き出すところがなんとも刺激的でたまらない。
かくいう本作も可愛らしい木村文乃があんなことされるなんてある意味衝撃的や。
もう一つは、ゲーム屋の店員のオネーちゃんだわな。
すこぶる存在感を出してる松山ケンイチ、哀愁漂い応援したくなる柄本時生、心優しい木村文乃、そして東出昌大。4人のそれぞれの物語が、交錯して深まっていく。
そしてロッキーをはじめとするボクシング映画は、そのほとんどがハッピーエンドで迎えるのだが、この映画は決してそうではなく、逆にいうと全てにおいて中途半端な形で終わる。
見終わったあとは、なんだよ?と一瞬思ったが、これは、これでいいような気がする。
感慨深い作品だ。
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