キャラクターのレビュー・感想・評価
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道志村と旧上九一色村
映画館では前列に幸せそうな4人家族が鑑賞していたのですが、彼らはどんな気持ちで観ていたんだろうか。げっ、4人家族だってよ!やばいじゃん、怖くても大丈夫、僕らはもう一人じゃない・・・などと感じていたかは知る由もない。
日本でもこれだけの猟奇殺人ものを作れるようになったのだと感慨深い。『ミュージアム』なんかはカエルの被り物をしていたから、今回はピエロの被り物か?!などと想像していたのに見事外れてしまいました。Fukaseの顔まんまじゃん!てな感じです。貴方が殺した命の歌が聴こえてきそうです。
殺害シーンそのものよりも、狂気の殺人鬼が現れるシーンと結果のシーンのみが描かれ(終盤はアレだけど)、レイティングもPG12という甘い設定。遺体の顔も残虐だし、顔も蒼いよ!もうこの世界にはいないのに殺人鬼は何も感じない・・・Welcome to the Starlight Paradeだよ!(意味不明)
単なる予定調和でもないし、漫画家だって狂気の顔へと変貌を遂げたり、普通にこの人が事件を解決してチャンチャン♪とも終わらない。菅田将暉も逃げないのね。逃げることの方が怖かったんだろうね。まさしく終わらない世界なのだ。そんでもって、エンドクレジットでびっくりしたのが、サイコパスの部屋のデザインが深瀬だと~~!?狭いアパートから豪華すぎるマンションへと引っ越した以上に驚きでした。ほぼ満足。ただ、司法関係の台詞や展開は疑問符。
山道はどこにでもある風景といった台詞もあった中、やっぱり神奈川・山梨の県境というと相模湖から道志村に向かう、いわゆる“道志みち”なのだろう。そこから忍野村、山中湖へ抜けて、富士山をぐるっと回って上九一色村。う~む、懐かしいドライブコースだなぁ。
セカオワFukaseさん、恐るべし
予告編および期待どおり凄い映画でした。
菅田将暉さん、小栗旬さん、中村獅童さん、高畑充希さんが演技派俳優さんたちであることはもちろんですが、やっぱり特筆すべきはセカオワのFukaseさんですよね!?不気味で本当にサイコパスとしか思えない熱演ぶりでした。
まさか「Welcome to the “STARLIGHT PARADE” 星が降る眠れない夜にもう一度連れて行ってあの世界へ〜」って歌ってるファンタジーよりのボーカルとは信じられません。デビュー当時バントメンバーで共同生活を送っていたとも聞いてましたが劇中の怪しい宗教団体は実話?なんて思ってしまいます。(メンバーのLOVEさんは殺人鬼にありがちなピエロのお面かぶってますしね。)
Fukaseさんこれからも色々オファーがありそうですね。それにしても『罪の声』では記者ではありましたが星野源さんのテーラーにお客として訪れたみたいにハッピーエンドっぽくなって欲しかったですね。衝撃的でした。
編集者の中尾明慶さん、最初の対応と売れっ子になってからの手のひら返し対応、よかったです。(さすが仲里依紗さんとBigLoveしてるだけのことあります。)
ただ実行犯が逮捕されてないこと、高畑充希さんの不安げな表情から、なんだか続編がありそうな余韻を残したエンディングで気になります。エンドロール後に何かヒントがあるのかとも思いましたが。
余談ですが殺人犯の部屋のデザインまでFukaseさんがやってるみたいですね。多彩です。少しグロいことには目をつぶるとして息のつけない、なかなかの衝撃的作品で面白かったです。日本映画もやりますね!
追伸
今日は『漁港の肉子ちゃん』となんとも両極の二本立てで若干疲れてしまいました。肉子ちゃんを後にするべきでした?!早く帰ってお風呂入ってビール飲んで寝よ!
底の見えぬ闇の中に埋もれていく
深瀬さんがハマりすぎ。ホンモノの殺人鬼にしか見えなかった。一方で菅田将暉さん演じる山城の圧倒的"普通"感の対比が見事だった。そして優しさの裏に潜む狂気に徐々に苛まれていく姿がリアルで恐ろしかった。そして両角の、人間の情というものがぽっかり空いてしまったような姿は、どこか儚く切なかった。
まさにダークエンターテイメントという感じ。怖いけど興奮する。引き込まれる。オリジナルストーリーもここまでやれるんだな、と。
「キャラクター」という題名にふさわしく、登場人物のキャラ立ちがしっかりしていて、より引き込まれた。両角によるハラハラさとスピード感と同時に、清田や奥さんを通して暖かい人間関係や情といったものをバランスよく写しとっていて、非常に感情移入しやすかったとおもう。
日本映画もまだまだ捨てたもんじゃないよね
主人公に見えた隠れた才能
殺人事件を目撃した漫画家が警察には犯人を見ていないと嘘をつきながら犯人をモデルした漫画を描き始めるが以降漫画を模倣した事件が続くようになるってお話。
非常にテンポがよくて中弛みなし
最後まで小気味良く鑑賞できました
タイトルがキャラクターだけあって登場人物もなかなかに個性的でした
清田はよくありがちな態度は悪いが仕事はする系かと思ったら態度が悪いのは仲の良い上司だけで実は結構どころかかなりいいヤツで大好きになってしまった…
また被害者家族にいっさいの非がなくて普通の幸せ家族だったのが本当に可哀想。犯人に対するムカつき度も相当なものです
犯人がよくやるブルッとする仕草はキャラクターづけとしてはチープだなと思ったけどなかなかに表情がヤバくてナチュラルにキモい感じが良かった(よく知らんけど俳優じゃないの?)
ラストにも不穏な要素を残しており鑑賞後にも引きずる楽しさを感じ満足度の高いサスペンス映画でした
ひとつだけよくわからないのは売れる前は手描きに拘りがありそうだったのに34は急にデジタルになったのには何か意図があったのだろうか?手描きだと感情が入りすぎて精神がもたないからだろうか?
最後に一言
確実に漫画の犯行をなぞっているとわかれば休載するか、犯人を泳がせるために掲載を続けるか非常に悩ましい判断と思うけど漫画家マネージャー刑事数人で決めていい話ではないわな笑
二言目
最初の事件で犯人を見てしまった漫画家がとった仕草
自分の手が血まみれなのに自分の口を手で押さえたりするだろうか…怖かったとしても普通はしないと思う
ナイフを持った表情といい…アンタ素質あるよ笑笑
この題名にして凡庸な殺人鬼キャラ。
2人の共作
オリジナル脚本ということで楽しみにしていました。
長年温めていた企画を実現したのは菅田将暉さんの存在だとか…主人公は当て書きに近いのか、ハマり役でした。
そして本作の出来を左右する殺人鬼がセカオワのボーカルFukaseさんという大抜擢!
劇場予告をみて鳥肌が立つようなそのキャラクターにワクワクして初日に鑑賞。
殺人現場シーンは邦画にしては珍しく予想以上の血、血、血の爆血。
とにかく浴びるような迫力ある流血シーンが多い(汗)
ストーリーはツッコミどころあるけど俳優さんたちは活かされててとても良かった。
菅田さんはもちろん、刑事役の小栗旬さんや中村獅童さん、妻の高畑充希さん…などなど。
小栗さんと菅田さんの部分はヒューマンドラマみたいで胸に沁みて泣けた。
それにも増してFukaseさんの怪演&熱演に拍手でした。
演技が初?とは思えないくらいのヤバーーーい殺人犯。
これからたくさんオファー来ますね♪
殺人鬼が生まれるきっかけとなった、4人家族を幸せの一単位とするコミュニティ?宗教?があっさり描かれて動機を理解出来なかった私。アホでごめんね。
劇中で漫画家山城圭吾が描くサスペンス漫画「34」を読んでみたい。
古屋兎丸先生よろしくお願いします!
小栗旬さんがいい旨味。
とても面白かったです。事前知識なしで観に行ったけどそれでちょうど良かった。キャストの立ち位置とか誰かが誰かの影に隠れるとかはなくてみんなバランスが良くて、一人一人背景が見えてくるまさにキャラクターになっていた。個人的に小栗旬さんが好きだったので見れて良かった。彼の刑事として信念など強すぎず自然体でありながら物語の確信に迫る洞察力とかにハッとさせられるところもあって魅力的でした。物語も先読みができてしまうけど、それでも楽しめたのは演出とか映像にグッと観劇者を引き込む力があったんだと思います。最後はもっと後味悪いのを想像していたけど、そこまで後味は悪くなくて私的にはホッとしたかな。当たり前だけどグロ苦手な人は無理でしょうね。私も得意というわけではありませんが、殺人描写が被害者と殺人者が出会ってからの、事後になっていたから見れたかも。
凄く面白いです(ネタバレ注意)
ストーリー、描写、役者どれをとっても素晴らしい出来だと思います。
主役の菅田将暉さんは勿論の事、小栗旬もなかなか良かったです。中盤では、主役を喰う勢いもあります。
Fukaseさんもいいですが、あとチョットだけ存在感があっても良かったかなと思います。例えばもう少し猟奇的な感じにするとか。そうすれば他の役者とのバランスがもっと良くなる気がしました。
(他の方のレビューをみて、大切な事を思い出しました。Fukaseさんってミュージシャンで役者ではなかったですね。あんまりにも演技が上手いので役者さんとしてコメントしてました(^^;)
漫画の最終話ですが、双子の設定に最高に痺れました!
病院の駐車場での「だからベビーベット、、、」の何気ない会話に繋がるのが、素敵すぎます!
あと漫画では菅田の上にFukaseが覆い被さるシーンで、実際は逆になるのは2人とも紙一重という意味なんだと思いますが、チョット別解釈で遊んで見ました。
映画の中で、Fukaseが家族を襲うシーンがあるのですが、実際に襲うシーンをなくして、殺人現場で写真を撮るぐらいにすれば、実は今までの犯行は菅田将暉が行ったことで、Fukaseは、菅田将暉を崇拝しており、菅田を尾行した後、犯行現場の写真を収集していたという設定もありかと思いました。
コロナで今年は映画にあまり行けてないのですが、今年見た中で1番面白かったですね。
美術部と俳優部の凄みを味わえる。
基本的にクオリティーは高かったので良作。
しかしPG12なので猟奇的な殺人シーンもあるのかと期待したが、グロい死体の連続描写が殆どで、唐突な両角の山城への執着心、大袈裟に見せて殆ど機能してない警察サイド、所々気になる演出に違和感。
結論的にスリラー要素の緊張感を多少味わいながらも物語は単純、伏線も敢えて分かりやすく組み入れた内容だったので先読みが出来てしまった。
それでも見ていて退屈しないテンポの流れやオリジナル脚本ならではの発想転換もあり、最後まで引き込まれて充分映画として楽しめました。
個人的に菅田くん、高畑さん、獅童さんはこんな人物を演じて欲しかった要素のある役柄であり、特に小栗旬さんの純粋にカッコいい刑事は物語の軸になるキーパーソンで見応えはありました。
ただ好演された殺人鬼Fukaseさんは、劇中では狂喜さ怖さが伝わってこない演出で、癇癪を起こす子供に見えてしまったのが残念。
観る側を選ぶ作品ですが、私はさほど不快ではなく、美術的に観ても拘りの詰まった意気込みの伝わりる作風です。
『“キャラクター”が自分か、“自分”がキャラクターか』
「漫画家と殺人鬼が交差する」「セカオワのFukaseさんが演じるらしい」「高畑充希さん出るなら観なきゃ!」と粗い予備知識を持って観に行きました。
Fukaseさんが演じてるところは見たことないので不安という意味で気になってたのですが、
鑑賞中「なんだ役者じゃん、一挙手一投足がどうくるのか分からなくて楽しい、面白い」ってなりました。本当にFukaseさんの演技は観てて飽きないし狂気をやり過ぎてないのがとてもリアルを感じて、くどさを感じないので良かったです。
殺人鬼の役にのめり込み過ぎるとピエロ(道化師)にみえちゃうんですけど、現実味のある殺人鬼だったのでめちゃくちゃ好みでした。
高畑さんは警察官役なのかなと思ってたら妻役でした。ふっるいジェンダー観ばりばりの妻役で、『高畑さんにこんな役してもらいたくない!強い女がいいのに!!』って思いました。びっくりするくらい“妻”の描き方が古すぎて『アップデートしてくれ!』って心の中で叫びました。多分監督と脚本家のせいですね。高畑さんの息を使って声色を変える演技が好きなのですが、今作でも相変わらず素敵でした。ただただ古いジェンダー観が残念で残念で(泣)
菅田さんはなんかえらい棒読み?の演技な気がしました。事件の核心に触れたときの「え?」とか、血の繋がりが無い母への言葉「ありがとうお母さん」とか、検診帰りの妻への「おれ酷いこと言った」など。普通の人の演技、そんなに上手じゃない気がします。菅田さんと菅田さんの母親役の演技がひっかかりました。
全体的に面白かったです。
Fukaseさん(殺人鬼)を観る映画だと感じたので、むしろFukaseさんが魅力的に映っていないのなら何の面白みも無い映画になると思います。
だけどとても魅力的なキャラクターになってました。
あも、殺人鬼には名前が無いんですよね。何かのキャラクターになることで自我を保ってた。あの部屋に帰ってくる時いつも「ただいま」と言い、誰もいない空間に話しかけるんです。背中には笑顔のマークが4つ。自分が家族と引き離されたことで、『家族を永遠に一緒にしてあげなければ』と思い、家族を殺害してた。
殺しても殺しても満たされない苦しみやもどかしさをFukaseさんの演技から感じました。
映画館で観てみて良かったです。
四人家族の我が家は胸くそ悪さ倍増!
絵は上手いが魅力的なキャラクターを書けずに悩む、サイコサスペンスのジャンルで漫画家を目指す主人公。
ある日、本物の殺人を目撃してしまう。その犯人像から魅力的なキャラクターを作り出し、大人気漫画家へと成長していく。
しかし、同時にその漫画のストーリーを追うように、全く同じ内容の殺人事件が発生していく。
惨殺現場はかなり生々しく描かれていて序盤から世界観に一気に引き込まれる。
殺人方法は一貫して刺殺であり、「セブン」や「ミュージアム」のように多種多様な殺人方法で楽しませてくれるものではないが、ターゲットとなるのが全て四人家族。
しかも、幸せそうな家族団らんシーンの後の惨殺。特に子供が犠牲になる設定は、非常に胸くそ悪くなります。
しかし、逆を言えばサイコサスペンスとしてインパクトは充分です❗
そして、Fukaseくんの演技。上手いと言っていいのか分からないが、少々ぎこちない感じが逆に不気味さを醸し出し、声色の良さがまた一層恐怖を引き出してましたね。
ストーリーのテンポも良く、緊張感を保ったまま集中して観入ってしまう。あっという間の二時間でした😄
ラストがまた意味深な終わり方で、観客側に判断を委ねる感じがまた良かったですね✨
ちょっと行動が迂闊すぎやしませんか?って思うシーンもあったものの、作品としてとても楽しめました!
人を刺す感触を知ってしまった時、人ってどうなるんですかね・・・?
画力の高さは最大の武器
良い役者さんは脚本の穴を塞ぐし、意図のある演出はクオリティに繋がる。
ヤッベー。おもしれぇ。と言うか。怖い。気色悪い。嫌な感じで鈍重。テンプレな展開もあるけれど、一箇所だけ「ウソ!マジか?」で裏を取られてしまいました。救世主だと期待してたのに、そこで、アイツにヤラレルなんて!
と。終わり方も不穏で好き。
まず画が堪らんです。撮影は近藤哲也さん。三角窓の方ですね。イヤ、こっちの方が全然良いです。監督は「帝一」「恋雨」の永井聡さん。コレは突き抜けた感、あります。最高。
殺害現場の描写が無いんで恐怖感のアップダウンが無いんです。ピークもボトムも無し。コレが逆に、不穏さを保持し続けてくれたりします。遺体だけは見せると言うエグい演出です。イヤらしいくらいに。
カメラの静・動の使い分けも好き。山城の心理の動揺を表現する場面では揺れるスクリーン。両角の表情をとらえる固定カメラ。ストーリーを動かす時は画角も動かす。みたいな、細かい、意図のある使い分けが好き。
まぁ、好き嫌いはあるかも知れませんが、映画として、このクオリティには大満足です。
一般人が銃を持たない日本で。刃物を持っただけでシリアルキラーが仕上がると言う恐怖です。それを「血」を使った演出だけでやってしまう訳です。
警察無能の演出は、ちょっとだけ、あれだけど。山城を撃ったのは防弾チョッキを着てると知ってたからですよね。でも、ちょっと「えええ?そんなー」ってなりました。あの場面まで、無能を晒してきてるだけにw
わざとらしいって思う展開もあるけれど、コレは好き。
良かった。とっても。
「まときみ」が無ければ年一だったのに、って言う映画でした!
「ホムンクルス」も面白かったし、「見せてあげる」もなかなかのもんでした。これも良かったです。で、言いたいことがw
「どうした邦画。苦手分野じゃなかったのかーーー?」w
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この映画のラストの何が不穏かって言うと。
辺見は捕まっておらず市中を彷徨いている。
二人の赤ん坊は姿を晒しておらず、声すら聞こえない。
包丁を研ぐ音はするけど、誰が研いでいるかは分からない。
それは生を奪われた二人の復讐を企む夏美がたてている音かも知れないよ、って事で。
面白かった
見応えのある映画だったが、どうしても疑問なのは両角は四人家族を何組も殺しているのに、なぜ全て成功しているのだろうか?しかも兇器は包丁一本だけ。現実なら1対4なら誰か抵抗して返り討ちになるか、家族の誰かが逃げ出して警察に通報するか?近隣住民が気付いて通報するはず。家にゴルフのクラブやら金属バットくらいどの家も無い、という事はないだろう?相手がライフル銃やピストルを持ってたならともかく、包丁一本だけなら払い落とせるんじゃないか?それとも家族の誰かを人質にして『娘が死んでもいいのか?』と言って言うことをきかせる手段もあるのだが、毎回毎回成功するはずはないと思う。
それが一度もなく家族全員が何ら
抵抗もせず両角に縛られて殺されている事に疑問を感じざるを得ない。
何らかの方法で家族を家の中に監禁するという手段が必要になるはず。それが催涙ガスやスタンガンも持たず包丁一本だけで脅して一人ひとり縛り上げて、その間、家族の一人ひとりは自分が縛られる番が来るまで待っていたのだろうか?
両角が四人家族に目星を付けて、そこからすぐに後ろ手で縛られて喉をかっ切られた死体。どれも全部このパターン。そこまで至るまでのプロセスが省かれているので何かもの足らなさを感じてしまう。コンプライアンスに配慮して殺害シーンはカットしたのだろうか?それまでの殺害のプロセスを観客の予想のつかないやり方で見せられればもっと評価が上がるんじゃないか?と思った。アイデア自体は良いので。
キャスティングは適切だつたと思う。自分に嘘をつけない役として菅田将暉はピッタリだったし(個人的に大学時代の友人に雰囲気が似ているので余計そう思うのか?)。ちょっと世話女房的なピーターパンのウェンディみたいな役柄の高畑充希もピッタリだった。族上がりの刑事役の小栗旬も合っていた。ただ族時代のあれてた頃の映像も加えて欲しかった。それを担当していた若い頃の中村獅童の映像も。
ただ殺し屋ダガーのイメージならSEKAI NO OWARIのFukase君ではちょっと華奢過ぎないか?と思った。SEKAI NO OWARIは自分も凄く好きなバンドでお気に入りの曲も沢山あるのだが。Fukase君自身の演技は素晴らしかったのだが、自分としてはもう少し高身長で筋骨隆々としたニヒルなイケメンに演じて欲しかったな、というのがある。『蘇る金狼』の松田優作みたいな(例えが古くてごめんなさい(_ _;))
だけど最後まで退屈せず眠たくならずに観られたのはこの映画の力量というものか?期待してなかったが結構面白かった
キャスト、設定は良いのに脚本、演出が...
キャスト、設定はとても良く、これは面白いハズと期待して
観たが、残念ながら期待外れでした。
この手の作品は観ていて、『常識で考えてそんな行動とる?』って思わせるような引っかかりを観ている側に感じさせてしまうと、物語に入っていけなくなってしまい、
すべてが台無しになってしまう。
その点に置いても冒頭の菅田将暉が演じる主人公が
壮絶な殺人現場と犯人の顔を偶然観てしまうシークエンスは
最も重要な物語の導入部となるのだが、
そこでの演出が違和感しかなく、いきなり引っかかってしまう。
室内から爆音で音楽が聞こえる他人の家の玄関で、家をたまたまスケッチしている主人公に、隣の家の住人が、音がうるさいからなんとかしろと苦情を言ってきたので、苦情を言われた主人公が家の住人にコンタクトを取ろうとし、チャイムを押すが反応がない為、勝手に家の中に入っていくのだが、
正直、常識で考えてそんな行動を取る人間などまずいないだろう。一応、主人公は『いい人』だからと言う薄い理由づけはしているがこの行動動機には弱すぎる。
単に殺人現場と犯人を目撃させるだけなら、もっと自然な流れでの持っていき方はいくらでもあっただろうにと思う。
と、いったような、『え?普通そこでそんなことする?』
とツッコミを入れたくなるような演出がそこかしこに存在し、物語の勢いだけでは流せない不自然さが色々と邪魔をしてしまっている。
キャスト、設定は非常に面白くなる要素だらけなのに、
この仕上がりは非常に勿体ないと感じてしまいました。
『セブン』の衝撃を思い出す
日本の映画でここまで容赦のない描写に踏み込むことができたことに驚いたと同時に、D・フィンチャー監督の『セブン』をロールモデルとしているようにも感じました。
ケビン・スペイシー演じるジョン・ドゥー。
その名前はいわゆる〝名無しの権兵衛〟という意味でした。
人が名前を与えられず、帰属する家族も場所も与えられないままでいることがどれほど人間としての存在意義に対して影響を及ばすのか、倫理観や道徳という観念は決して人間本来の気質などではなく、恵まれた環境や人間関係によって後天的に育まれるものなのだ、というようなことが恐ろしいほど伝わってきます。中東地域の内戦やテロが生み出した出自不明の子どもたち、帰属する家族も社会環境にも恵まれない子どもたちがISに簡単に洗脳されてしまうのも、根は同じことなのだと思います。
ところで、タガーが菅田将暉さんの右手人差し指と薬指の間を意識的に傷つけた理由ですが、どなたかお分かりでしょうか。
私は、指を動かす神経を切ることで、もう絵筆を思い通りに動かせなくする残虐さだと思っていたのですが、入院中のベッドで亡くなった清田刑事(小栗旬)の姿をキチンと描けてました。
捕まっていない◯◯◯のこと以上に気になってます。
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