キャラクターのレビュー・感想・評価
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((((;゚Д゚)))))))この犯人まじ怖。
予告やりすぎじゃない?これじゃ内容わかっちゃうょ!と思ってましたがさにあらず事件が二転三転して、えっ!てなるところもあり面白かったです。 FUKASEの犯人役、、、包丁ぶん回す姿、変な笑い、虚な目。まじ怖です。 彼の部屋、、、、羊たちの沈黙を彷彿するお部屋。自分で書いたと言われている壁の絵はゾクっとしますよ。 しかしながら殺人に及ぶ理由があって納得。 1番怖いのがサイコ、、、、人を面白おかしく殺す輩。理由がないのが1番怖い。 先日、茨城一家殺傷事件の犯人が奇跡的に捕まりました。彼はサイコなのでしょう。 余罪も含めて何人殺しているかわかりません。 都会の雑踏に紛れこんな奴らがいるのかと想像すると◯◯が縮み上がります。
白、黒、そして血の赤
わたしは怖い映画は苦手ですが、ギリギリ見れました(笑)
ただ怖さを売りにしたような作りではなく、脚本もおもしろくて、それぞれの演技も良かったです。ラストシーンのみ、あえてではあるのでしょうけれども、未回収感がやや残りました。
無戸籍児だった彼が、「共同制作」したキャラクターにアイデンティティを見出しながらも、最後まで名前が与えられなかった悲しさ。
作品の中で自分を発見し、世の中に居場所を見つけたと思ってしまったこと、そうさせた過去。
その全てが悲しく、殺人鬼に被害者性を持たせていました。その過去を持つ子どもがそのまま大人になってしまった怖さを、Fukaseさんが余すことなく表現されています。「かわいそう」だと思われないために、思わないために、笑う。
印象的だったのは、色でした。
菅田さんの衣装は、殺人鬼本人と出会う前や、意志を持ち心を引き離した時には白い服。
殺人鬼と心が近いときには黒い服。
漫画のモノクローム。
そしてどす黒い赤い血。殺人鬼の家の赤。
ぬるりとした血の感触やナイフの音など、細かな演出が行き届いた、こわ面白い作品でした!
人一人ひとりの生い立ちを深く考える映画
両角と山城、ほか登場人物のキャラクターを深く知りたくなる映画。そうなるように計算されて作られてるのか。
名もなく、戸籍もなく、学校も行かず、狭い世界が全てだった子ども時代。そしてある日突然、世間からその全てを奪われた両角。きっと自分の依って立つ場所がなく育ってきたんだろう。
彼の人生を、幸せを奪ったのは誰か?教祖、親、それとも世間?両角はどう感じていたのか。
『ボクは誰ですか?』と裁判で問うた両角。誰かになるために、殺人犯というキャラクターを作り上げるしかなかったのか。
山城に自分を漫画のキャラクターとして描いてもらったことで、初めて自分の存在を認めてもらったと、母から愛情をもらえたような、恋人から褒めてもらえたような、そんな感覚に陥ったのか…。
そして、漫画の通り殺人を犯すことで、2人で一つの作品を作り上げる一体感を持ったのか。
両角は4人家族は幸せ、というのは幻想だったと教祖や親を恨んでいる?それとも殺した家族を椅子や車に縛るという行為は、4人家族という幸せが離れないよう守るため?
両角の過去を、脳内を知りたくなる。
妻を守るために、しかし、咄嗟にではなく計画的に覚悟を決めて両角を刺した山城。しかしトドメを刺そうとした時の目は、両角と同じ物が宿っていた。
殺人に快感を感じてしまった?
両角を描くうちに、共感性の高い山城は、両角の狂気が乗り移ってきたのか。
殺人を想像して描くうちに、殺人への関心が高まっていたのか。
自分の描いたものを完成させる快感もあった?
山城は今後どんな人生歩むのか。
漫画は描き続けるのか。病院で清田の似顔絵描いたのは、彼をキャラクターに漫画を描こうという意思なのか。
いや、その前に果たして妻と子どもは殺されてしまうのか。
山城の今後をつい考えてしまう。
清田の人生、辺見の生い立ち、殺された一家はどんな家庭だったのか。遺族は…。見終わって、そこから知りたくなる、謎が始まるような映画。
この殺人に共感して、また次の殺人者が出てきてしまいそうな、両角が捕まったら終わりではない、辺見が捕まっても終わらない、世の中の不条理だ、とでも言いたげなラスト。
でも、一方で正義や人情もたくさん描かれていて、温かい気持ちにもなる。
世の中って、不条理で狂気に満ちてる。
世の中って、温かい。
両方の気持ちでぐちゃぐちゃ。
あー、もう見た後、ずっと考え続けてしまう…。他のこと手につかない…。
観賞後、鬱々と考えながら歩いていると、芸人トリオ、3時のヒロインがテレビ撮影しているところに遭遇。
何だか救われた明るい気分になれました。
ありがとうございました!
ストーリーに突っ込んでしまった
サイコパス然とした深瀬さん。
私の好みとしては、
人間の延長上にちらりと見えるサイコ感が欲しかったかもです。
わかりやすさと直接的な表現で、
ドラマ感が強い映画だったかなと個人的には思いました。
始まりと終わりに出てくる四角い窓の外からのショットが印象的で、
一躍大金持ちとなった菅田さんが原点へ戻ってきたと言う意味を私は感じました。
しかし、、
辺見さんは捕まっていなくて、
ラストの誰かが見ている感じのカットも怖い…。
菅田さんは、はじめから、見た目的な特徴から劇場の山崎賢人さん感がとてもしました。
ネタバレ!しますが、
私的には、ラスト、菅田さんのあの表情+振り下ろした包丁→ぐさり→暗転…
でよかったかなぁと。
なぜなら、菅田さんのあの目がすごく迫力があったからです。そしてその後の展開が急すぎて。だから上記で終わってよかったと感じました、
すると、
誰もが人殺しになりうる。
そのような意味合いが込められるのかなと思いました。
菅田さんの繊細な演技に感服です。
また、辺見さん登場シーンは、さすが、
世にも奇妙な物語を作成しているところだと思うほど、ぞっとさせられました。
しかしながらストーリーになんでやねんとツッコミどころが…。
深瀬さん、昼間に犯行に及んで、その血で汚い服のまま夜に帰宅してる?
なぜ捕まらない?
警察の描き方雑くないか?
最後、妻のいるところに駆け込む時、なぜ警察がいない!
深瀬さん、どうして菅田くんのいる場所がわかる!
なんて、自分のそう言うところに突っ込んじゃうくせが作動してしまったぁ!
と言う感じでした。
ストーリーが好みじゃないから3.5評価だけど
知らなくて、つい人に付き合って観に行った作品。 血みどろ過ぎて怖くてたまりませんでした。 今どき映画を予備知識なしで行った私が悪いのです。 映画館でまさに目を覆って隙間から観てました! しかし、各人の演技というかそれぞれのキャラクターはすごく濃く、演技を超えて正にその人って感じでした。 最初、冤罪(というかやってもいないのにやったというから自分のせいだけど)で捕まった人のやばい感じ、本当にすごいですよね。 獅童さんと小栗さんの自然な感じもそうだし、小栗さんと菅田くんも。 Fukaseは完全にヤバい人ですよ。 芝居、上手いんですね、すごくびっくり。 演技の実力派と人気を兼ね備えた俳優陣の中にあって見事でした。 最後に菅田将暉の描く絵を実際に描いた方、お見事でございます!! でももう観たくないですね、この映画(怖)
内容に引き込まれ、結構ドキドキ─
グロい描写とか、都合のいい展開は目に余るものだったけれど、かなりハラハラドキドキさせられて、見入ってしまった。 正直、意味が分からないことがたくさんあったし、突っ込みどころは多々ありました。 それでも、物語としては結構バラバラ面白かったように思います。 締めも何か・・・・・・という感じでしたが、エンタメとして十分楽しめました。
俳優陣の本気
見た後の鳥肌が止まらないです
ストーリー性に溢れていて無駄なシーンがないので先が見えずどんどんと作品にのめり込んでしまいました、、!
最近のミステリーやサスペンスに飽きている方は是非!
軽いネタバレではありますが映画や小説で必ずと言っていいほど死なないキャラがいますが
それを覆す形が新鮮で良かったです(*´∀`*)
映画の中ではキャラクターが際立っていた
キャラクターが描けない漫画家と生い立ちとビジュアルはキャラ立っているけど自分が誰かわからない殺人犯の危うい組み合わせ。
この緊張感が崩れなくて観ていて心地よかった。
タイトルでもあり主人公の漫画家のコンプレックスでもある「キャラクター」はこの映画においても大事にされていて、刑事も奥さんも、部屋も作業道具も、どこか意思や個性を感じるキャラクターとして描かれていた。というのは深読みすぎるかもしれないけど主人公のキャラが描けず悩む気持ちを追いかけていたらそう感じられたのです。
よくあるサイコパス殺人物語とは違ったもう少し背骨のしっかりした人物設定とシチュエーションと役者の掛け算が大事にされた物語と感じたので星4.5。
以下は各キャラクターについての駄文です。
菅田将暉演じる漫画家山城は絵が上手いこと以外は特別勇敢でもなく男前でもなく不器用に生きなきゃいけない人物なので、大きなことが起きてもかっこよくなったり派手になったりしてはならない。
その制約を崩さずにモロズミと対面した時にだけ大きく揺さぶられている人物づくりが神業だった。
小栗旬演じる刑事の清田。これはカエルのお面の殺人鬼を追っかけていた「ミュージアム」の刑事と同一人物では…。あの映画のあの不幸な刑事小栗旬が欲しかったのかな。悪意だwでもピッタリだ。
山城の奥さん夏美。家族とか素性がわからないし大変なことが起きてもベビーカー選んでるし最も恐ろしかった…。おしゃれ家具サイコパス?ACTUSサイコパス?夫のことも家具として見ている??洗練されたリビングと陰鬱な作業場、グランジな雰囲気の夫のコントラストを家具として楽しんでる??
幸せで平凡ぽく見えるゆえ、最も奇妙なキャラクターだった。
そしてモロズミを演じるFukase。この人がただの厨二病ではないことを確かめたくてこの映画を観に来たところがある。
結果、家族と人格があるべき状態から外れているこのキャラクターを大袈裟に演じているというよりもFukase自身の別の世界線ではこうなってましたと信じられるような、ある意味背伸びせず等身大なキャラクターだと感じられる成果でした。
歌詞で言うと当て書きのような。本人も表現方法が違えばこうなっちゃったかも、という別の自分の覗いている気持ちなのでは(妄想)。
この映画で不自然なのは登場人物の顔が綺麗すぎることとACTUSサイコパスくらいで、変なわざとらしさを感じてしらけることのない、ちゃんと緊張感を維持させる役者と演出の努力とスキルを感じられて満足です。
※漢字のミスと変な日本語を一部修正
怖いけど面白かった。オススメ
ビッグコミックスピリッツの元編集長の長崎尚志オリジナル脚本を「帝一の國」の永井聡監督で映画化。 主役を菅田将暉、無差別殺人鬼をバンド「SEKAI NO OWARI」のボーカル・Fukaseの二人が絶妙で見事な演技を見せてくれます。 さらに殺人事件を追う刑事に小栗旬と中村獅童、漫画家の妻に高畑充希と適材適所の配役が見事でした。 漫画家の才能の無さを痛感して苦悩している菅田将暉と狂気の殺人鬼Fukaseの迫真の演技合戦は見応えがありそれだけでも見る価値あり。 微妙な設定も登場人物たちの魅力で説得力があり最後まで時間を忘れて引き付けられました。 松田洋治演じる狂気の謎の男も物語に恐怖を添えます。ストーリーも後半二転三転し衝撃のラストまで楽しめました。 多くの方にお勧めしたい最近の邦画ベストです。EDクレジットのラストの効果音も最後まで逃さず聞いてください。
役者の演技を超えられないストーリー。
菅田将暉・高畑充希・小栗旬と名演技者に加え、 Fukaseも歌ってる時と変わらない表現力で上手い。 魅せる役者ばかりで演技としては最後まで楽しむ事が出来ましたが… ストーリーはリアルさと漫画的なバランスがチグハグでそれが進行のテンポを妨げて、時折 退屈になりました。 家族惨殺表現がリアルなだけに、デビッド・レオ・フィンチャーの『セブン』の様にある程度のエンターテイメント性が無いと、陰鬱な後味の悪い物しか残らず、 自分としてはサイコパス賛美に終わってしまっている印象でした。 役者がいいだけに作品としては物足りなかった。
無駄がない
正直、展開はなんとなく読めました。
なつみが同僚と話しているときに、ピースサインを出していたので
「ピース・・・?いや、二人(双子)ってことかな。4人家族か・・・」と。
ということは逆に言うと、無駄な展開やシーンはそんなになくて、
伏線回収もスムーズで起承転結~と流れていったと私は思います。
個人的にはとてもわかりやすく、スカッとしました。
清田さんが死んじゃったのは予想外でした・・・悲しかった・・・
Fukaseさんの演技がどうかな?って心配でしたが、
思っていた以上に気持ち悪くて良かった(笑)
あの演技し慣れていない少しぎこちなく不自然な感じが
余計にフィットしなくて気持ち悪かったのかもしれません。
最後に、あの両角宅の壁の絵?がFukaseさんの作品だと知って驚きました。
かなりグロいですが、面白かったです。
久しぶりに心から面白いと思える映画でした
期待以上でした。
Fukaseが演じると知った時(え!?この人演技できるの!?)と思ったけど、初めてとは思えないぐらい上手いしハマり役でした。
普通の俳優では出せないであろうFukaseが持つ独特な雰囲気が、サイコ殺人鬼役にピッタリでした。この人をこの役に抜擢しようと思いついたのも凄い。ボーカルならではの一線を画す通った声も気味の悪さを出してて良かった。
グロいですが殺人シーンはないのでグロいのがちょっと苦手な私でも観れました。指を切るシーンは痛かったですが…
蛆虫の描写は気持ち悪くて目を閉じました。
Fukaseの声がした次の瞬間小栗旬が辺見に刺されたシーンは思わずびっくりして声が出そうになりました。え、死んじゃうの!?まさか死なないよね!?ってショックでした…
4人家族という設定があったので菅田将暉の家族(と奥さん)が食卓を囲むシーンでこれは犯人に狙われるのでは…いやでもあからさま過ぎるからミスリードか、と思ったらやっぱり狙われたのは偽りの4人家族の方ではなく本物の4人家族でした。お腹の子が双子とは思いもしなかった。
奥さんが狙われるとわかった瞬間ゾワッとしました。
冒頭とラストのBGMも最高にカッコよかった。
ハラハラスリル満点で最後まで飽きずに夢中になって観れました。
なので☆5にしたいところですが、所々ツッコミどころがあったので−0.5です。
・一番最初の事件で明らかに違和感のある辺見をあっさり犯人と決めてしまう
・奥さんが狙われる可能性を考えずに警備0、厳重なセキュリティマンションの意味皆無
ここまでは話の流れの為として仕方ないと目を瞑れますが
・ダガーと辺見の関わりがよくわからない、何をどうしてファンになった?
・辺見が16歳の頃犯した殺人事件についての回答もあやふやだったので本当に殺人事件を犯したのかしてないのかよくわからない
・辺見とダガーの手紙?の内容を少しでも出して欲しかった
・ダガーがあそこまでになった背景や心情の描写が薄い
最後絶体絶命だった菅田将暉と奥さん(高畑充希)が生き残り、ギリギリのところで殺人者にもならずに済み、子供も無事、ホッと一安心したのに
奥さんと子供を狙う影に刃物を研ぐ音、あれは恐らく辺見であり、殺されるであろうと思うとモヤッと後味の悪い終わりでした。
しかも一番最後の最後の終わりが辺見(恐らく)なんかでいいのか?と思ってしまう。
でも「まあどうせ助かるっしょ」「どうせ死なないでしょ」と安心させない展開は圧巻でした。
そして山城圭吾の漫画が大ヒットしたのは、漫画家としての資質ではなく殺人者としての資質が開花してしまったからでしょう。。
ツッコミどころや回収しきれてない感はありつつ、総評してオリジナルとしてはかなり面白かったです。
人生は博打
私自身、「バクマン」が好きで、そこから創作する漫画・映画が好きになりました。今作の主人公・山城はまさに博打と隣り合わせで生きてきた漫画家だと思います。
今作は完全オリジナルで製作されたことにまず驚きました。こんなにも面白い作品を、一から創造し生み出すなんて天晴れです。
演技面では全役者がお見事なのですが、その中でもFukaseさんが最高でした。初演技とは思えないレベルの狂気っぷりと気持ち悪さが惜しみなく発揮されていて、殺人鬼なのに魅入ってしまうほどでした。
ストーリーは殺人を犯した殺人鬼をたまたま見てしまった冴えない漫画家が見た光景を題材にした漫画を世に放ち、作中で行われた架空の殺人を、殺人鬼がこなすという異色ながらも分かりやすいストーリーです。4人家族を狙うという設定は一貫されており、山城の家族が血の繋がっていないことや、夏美のお腹の中には双子がいるんだなとある程度予想はつくのですが、その予想通りながら、少し捻った展開を用意しているので、常に裏切られ続けました。
今作では警察がメインの立場にいるおかげで、ポンコツにはならず、小栗旬さん演じる清田や、中村獅童さん演じる真壁が常に協力的に動いてくれるおかげで、不快になるような人物がいないということも今作の面白さを際立たせています。物語の中盤から清田が山城と共に事件を推察していく流れは立派なバディものに仕上がっていました。普通なら清田と共に事件解決の糸口を見つけ、最後に逮捕しにくる立場のはずなのですが、まさかの殺人鬼の身代わりに思いっきり刺され、殺されるという予想だにもしない展開が待ち受けていました。ただ刺して死ぬだけならまだしも、手はブチブチに切れて血まみれになるわ、足もぶっ刺されるわで滅茶苦茶にして殺します。唖然でした。面白さのレベルがぐいっと上がった瞬間です。
漫画の最終回を山城自身が殺される展開にすることで、実家へと呼び出そうとしますが、簡単に見破られ、夏実のいる自宅へと向かわれます。玄関のオートロックを開けようとした瞬間に手の甲に思いっきり包丁をぶっ刺して、そのあとは足も刺して、手を切りまくってと、数ヶ月前にキラキラした恋愛映画を演じた人がこんなに血みどろになるなんて思いもしませんでした。常に血が流れ続ける道のりが恐怖で、部屋に入ってからも恐怖全開でした。夏美の足まで刺すしで狂気的という言葉が似合いまくりの殺人鬼・両角です。漫画のように殺されるのかと思いきや、山城の反撃により致命傷を負う両角ですが、皮肉にも漫画のラストのシーンと2人の攻防の終わりが殺人鬼と人間の立場が逆になるという鳥肌ゾワッな感じで物語はひと段落しました。
物語が落ち着いたあとも、どこからともなく感じる視線や、両角の裁判と解決したはずなのに、心の奥のどこかでモヤっとする、そのまま物語は終わりを迎えました。
最初から最後までフルスロットルで突き進んで、余計なものを省きまくったスリムな映画でした。とてもビクビクしましたし、とても興奮しました。最高最狂の作品です。
鑑賞日 6/12
鑑賞時間 16:25〜18:45
座席 F-11
究極のサイコスリラーエンターテイメント
まず、この作品に特別なメッセージ性や驚きの展開はない 登場人物のバックボーンや心情の変化ももう少し丁寧に描いてもいいのでは?とも思う それでもめちゃくちゃ面白かった サイコスリラー映画としては100点満点の出来だったのでは? 「息を呑む」とはまさにこのことかと言わんばかりのスリリングなシーンの連続 クライマックスなんて瞬き一つ許してくれない臨場感 2人が重なるあのシーンはめちゃくちゃエッジが効いてて最高だった 今夜は夜中トイレ行けないよ… 今日ほど5人家族でよかったと思った日はない
所々ツッコミ所はある
とても期待していたキャラクター、SEKAI NO OWARIの深瀬が殺人鬼なんてそのまんますぎる。
ツッコミ所というのの1つはラストの赤ん坊を見せないシーン、映画を見ている途中背中を刺された高畑充希はお腹の中の双子が死んでしまったのに耐えられずまだ赤ん坊は生きていると思い込み誰も乗っていないベビーカーを押し、赤ちゃんの雑誌を読んでいる言わば障害者になったのかと思ったが、高畑充希の友達も「大きくなったねー!」と居たのでありえない、そこでもわもわした。
2つ目は最初の菅田将暉が遭遇した事件でなぜ菅田将暉が殺されなかったのか、これは深瀬が4人家族しか殺さないから?そこらへんも少し気になった
3つ目は九条村への詳細の少なさ、深瀬の動悸をどうするか悩んだ挙句出したとしか思えない薄っぺらさ、深瀬の昔の回想シーンもなかったのに結局はその一瞬しか出てない九条村が深瀬の動悸になった。納得いかない!!
まあでも俳優陣は良かったし作品としては面白かった。
ちゃんと警護しろよ
漫画家のアシスタントをしている山城圭吾(菅田将暉)は、師匠に指示され、家の外観をスケッチしてた時、その家で起きた4人一家殺人事件の現場に遭遇し、その犯人(Fukase)を目撃してしまった。しかし、警察の取り調べに、犯人の顔は見ていない、と嘘をつき、犯人をモデルに殺人漫画を描き始めた。
優しい山城に描けなかった本物の悪キャラを描いた漫画は大ヒットし、山城は売れっ子漫画家となった。
そんな時、山城の漫画を模した事件が次々と発生し、それに気づいた刑事(小栗旬)達が犯人を追うという話。
途中まで、面白く観ていたが、本屋で防犯カメラに映ったFukaseをどうして追えなかったのか、疑問だった。
それよりもっと、妻(高畑充希)が襲われる可能性に気づいて家に戻る時、それまで警護してた刑事役の中村獅童が山城に付いて行かなかったのはなぜか、ここが最大のおかしな所。
ここだけでマイナス1は確実。
小栗旬を刺して逃亡中の犯人の辺見が防犯カメラにバッチリ映ってたのに、なかなか捕まらないのもおかし過ぎる。
途中まですごく良かったのに終盤の警察の不手際、捜査のズサンさで興醒めした。トータルマイナス1.5位。
小栗旬、菅田将暉、Fukase、高畑充希など役者は素晴らしかった。
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