「情熱の人」クリスト ウォーキング・オン・ウォーター Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
情熱の人
ポスターを観て絶対に観たいと思っていたドキュメンタリー。
湖上に布が敷かれて、その上を歩けるっていう作品。しきりに水の上を歩いている足裏の感覚にこだわり、素材選びにスタッフと言い争う。
聞いてるとそれはそうだと思うが、そこにたどり着かせるスタッフの大変さも痛い程わかる。
特に、現場には必ず現れて動き回るという情熱の人クリストだから、スタッフも気が張り詰めっぱなしだろう。
石岡瑛子さんのインタビューでよく耳にする、地獄を見るとは正にこれだろう。芸術家、映画監督のイメージに仕上げるスタッフは根気が必須だ。
そしてドキュメンタリーは完成から先、怒涛の開催期間まで描かれているが、またしてもスタッフの奮闘ぶりが目立つ。
それでもやるのは、クリストの作品に惚れてしまってるからだろう。
クリストは意味はない、ただやってみたい事をやるのが芸術だと言ったが、あの奇想天外な作品の眺めは最高だと思う。
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