劇場公開日 2021年10月1日

  • 予告編を見る

サウンド・オブ・メタル 聞こえるということのレビュー・感想・評価

全86件中、41~60件目を表示

5.0共感

2021年10月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

自分自身も難聴であり、気持ち的に共感する部分が多々あり、主人公に感情移入できた。最後の静寂への安堵感は納得。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
samansa0234

4.5中途で聴覚障がいを受け入れざるをえない過程をリアルに描いている

2021年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 障がいを負って、その障がいを負担に思い、拒み、悩み、逃れようとするのが普通。しかし多くの場合は、病気と違って治らないから障がいとされているのであり、よしんば治す手立てがあったとしても元の状態にはまず戻らない。よって心の持ち方からはじめて、心身共に健やかな生活を送るには、障がいを受け入れる必要がある。障がいがあっても、自分で自分を幸せだと思える生活はできるのだと。「障がいは不便ではあるけれど不幸ではない」
 しかし、簡単なことではない。映画はそこを描いている。できなくなること、失うものは覚悟しなければならない。それまでの積み重ねたものを一切破棄するこを強いられたりもする。そんなことをしてまで、その先の人生に意味はあるだろうか、と思い悩む。しかし、それしか道のないことをやがていやおうなしに悟る。
 障がいには先天のものと中途のものがある。この軌道修正は中途の場合に強いられる。また聴覚障がいの場合、障がい者の人数が多いため、聴こえない社会、聴こえない文化というものができあがっていて、健常者の世界と隣り合わせに存在している。手話はその地の国語に依存しているが、言語が違えば文化は多少異なってくる。つまり、新たな人生のはじまりであり、生まれ変わることを強いられる。映画はそれを描ききっている。

 トレーラーに住んで各地でドラムを叩く暮らしが、個人的にはそれほど魅力を感じなかったので、主人公ルーベンの悩みについていけなかった面はあるけど、本人にとっての大問題は、しょせん本人にしかわからないもの、という「孤立して闘わねばならない辛さ」はよく伝わってきた。
 乗りこえたら楽になるのだろうけど、障がい以前の幸せが、大きければ大きいほど足をひっぱりそうである。戻りたかった暮らしがもう戻れそうにない感じに壊れていった点が、ルーベンには救いであったかもしれない。ときに絶望は、つぎの希望を導きもする。ルーベンは強引に障がいを打ち消そうともがいたが、前を向くことだけは外さなかった。だから最後の最後、絶望の向こう側に足を踏み入れることができた。よい終わり方だっと思う。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
ピラルク

4.0さすがアカデミー賞の音響賞・編集賞受賞作品。

2021年10月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

音楽業界の会社に勤める身としては遠い世界でもない話。音が聞こえる世界、聞こえづらい世界、聞こえない世界、聞こえ方が違う世界の体験が新鮮だった。何かの答えや明確な希望を示すような作品ではないが、リズ・アーメッドの眼に引き込まれた。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
みな

3.5安息の世界

2021年10月18日
Androidアプリから投稿

21130.あるがままを受け容れ、静寂の音すら消し去る

コメントする (0件)
共感した! 0件)
movie

4.0絶望から立ち上がってくれ

2021年10月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

題名通り、金属の擦れる音が非常に印象的。主人公はもちろん、このカップルの選択が幸福を引き寄せる事を切に願います。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
レイ零号機

4.0障害受容というテーマ

2021年10月15日
Androidアプリから投稿

聴覚障がいは、後天性であることが多いと聞いたことがあります。

聞こえていた人が、聞こえない世界に入る。いったい、どのような世界なんでしょう?
聞こえ方も、千差万別ではないかと思います。

突然、聞こえなくなる、聞こえにくくなる、不安でしかないでしょう。
そんな心の機微が、描かれていると思いました。

「治る」ではないと理解が進んでいる人と、「治すことに期待」する初期段階の人。そこにも格差があるように感じました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ミツバチば~や

4.5音映画

2021年10月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

昔はロック系のライブに行くと、必ず難聴になり1日〜2日耳がキーンとなっていたことを思いだした

今は歌手が耳にイヤモニをしているのでだいぶ状況は変わっているのだろう

難聴の世界を音響とドキュメンタリー調の映像で見せているので、主人公に同化しやすい

難聴を克服する映画ではなく、音がない世界をいかに生きていくのかという人生ドラマとなっている

スマホがあれば確かに便利だが、なくても生きてはいけるのだ

コメントする (0件)
共感した! 1件)
たれぞう

3.0未だ完治は難しい。。。

2021年10月10日
Androidアプリから投稿

人の五感って凄く繊細で1度ダメージを負うと100%元に戻すのって難しいんじゃないかな。。受け入れながらいかに共生していくか、事によってはなかなか簡単では無いだろうけど。。

1つ感覚を削がれてより気付が大きくなって癖に気付いてしまったシーンは良かった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
asgy213

4.0タイトルなし

2021年10月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ノマドランド+イン・ザ・ハイツ

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ouosou

4.0日本語字幕の内容、タイミング、配置、書体に、関心!

2021年10月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

メタル音・・
ミュージシャンとしての音
街に氾濫する音

対する
自然が生み出す、様々な音
ろうあ者の子供に伝えた"すべり台"の音

表現、コミュニケーションの手段としての音
音の無いもの同士にとっての音

深く複雑なテーマでした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
SkyLock

4.0画期的な主人公の表現

2021年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

聴覚を失った苦悩、葛藤、気持ちの乱れなどが
痛々しく、切なく、たまらなく心が苦しかったです。
「サウンド・オブ・メタル」の意味が
メタルサウンドを演奏していた主人公の意味と
インプラント手術をした後の金属的な音の聴こえ方の意味、
ふたつを表現していたんですね。 これがまた切ない。
リズ・アーメッドはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされましたが、
残念ながら「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスが受賞しました。
奇しくもこの主人公ふたりは、今までの映画ではなかった
認知症患者からの視点、そして聴覚障がい者の聴こえ方を表現するという
画期的な主人公ふたりだったんですね。
ラストシーンが凄く印象的でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tom

4.5【映画のタイトル】

2021年10月8日
iPhoneアプリから投稿

この作品は、観終わった後に、タイトルの意味を再考することになる。

ルーの助力のかいあって、薬物依存から脱したルーベンが、今度は、聴覚障害に陥り、ルーの助言や、施設のスタッフなどの協力もあってだが、絶望から立ち直っていく姿に胸が熱くなる。

演出も、観る側に、聴覚障害者の感覚を知らしめるようにしていて胸が苦しくなる。

前に、人間の耳は非常に微妙な調整を知らず知らずのうちに行っているという、人体の不思議をテーマにしたテレビ番組を観たことがあった。

騒音の程度にもよるが、聞きたいものを優先して聞くことが出来るような調整を行っているという話を含んでいた。

ただ、これは、聴覚という耳に関するところではなくて、聴覚をつかさどる脳の機能がそうさせているということだったように思う。

仕事に集中して、周りの音が気にならなくなるのも、そのうちの一つかもしれない。

(以下ネタバレ)

この作品は、ルーベンが立ち直る姿に心が打たれるが、個人的に衝撃だったのが、ルーベンがインプラント装着後に聞こえる音の感じた、金属音の集合体のようだったことだ。

この映画のタイトルは、実は、このことだったのではないかと考えた。

技術が進歩し、改善されると、こうしたことは解消されるのか、インプラント装着後に医師が、数週間で慣れると言っていたと思うが、時間が解決することができるのか、多少なりとも、ずっと金属音的な感覚は残るのか分からないけれども、聴覚障害の人は、こうしたことでも悩みを抱えるのだと認識させられた。

この作品は、敢えて、こうあるべきだとか、これだという答えを示してはいない。

その代わり、当事者が、様々な葛藤の末、いかなるチョイスをしようと、聴力が普通である僕達にも理解し、考え、そうした選択を、なんであれ、受け入れて欲しいというメッセージなのではないかと思った。

技術が進歩すれば、人が陥りがちな、簡単に、誰もが、それを利用すれば良いじゃないか。そして、健常者のように生活すれば良いじゃないか。それが、社会の負担を減らすということだ…みたいな近視眼的考え方に一石も投じていると思うのだ。

コメントする (0件)
共感した! 19件)
ワンコ

4.0そこに希望がある限り

2021年10月7日
Androidアプリから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

恋人と2人、メタルミュージシャンとして活動する主人公ルーベン。しかしある時、急に両耳の聴力が落ちてしまい、すべてが変わってしまう所から始まる物語。

初めは自棄をおこすルーベンだが、難聴者のコミュニティに入ってからは、少しずつだが変わっていく。

大きな絶望と少しの希望の狭間に揺れながらも、諦めないルーベンの姿と、笑顔で過ごすコミュニティの皆には本当に勇気をもらえる。

父親は嫌な奴だった。対して、たとえ聴力を失ってもルーベンの事を思い続けた彼女。やはり、心から大切な人がいるというのは良いものですね・・・。

決して望んだ通りの結末ではなかったが、厳しさと物悲しさ、そして僅かな平穏を感じられるストーリーに胸をうたれた作品だった。

私自身、ルーベンとは比べ物にならないが、耳に問題を抱えており、途絶えることのない耳鳴りと生きています。

突発性難聴と言うお医者さんもいれば、メンタル的な問題と言うお医者さんも。中には、魔法じゃなきゃ治んないよ、と揚々と言うのもいました。

今でも不安になることはありますが、本作を観て、現実を受け入れつつも希望を求め続ける大切さを学びました。

ルーベンのような、素直さと強さを持った男なら、きっと大丈夫ですよね!

コメントする (0件)
共感した! 10件)
MAR

5.0聞こえない事とは、、、

2021年10月7日
Androidアプリから投稿

聴覚障害者の映画というと、社会での生きにくさ、差別、無理解、みたいなことを描きがちだけど、これは全然違って、聞こえなくなる恐怖、聞こえない世界、じゃあ聞こえるって何?みたいな、対社会じゃなくて対自分、みたいなのが良かった!!

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ゆかぴよこ

4.0音の使い方がとても素晴らしい! サブタイトルの「聞こえるということ」を上手く表現していた感じ。

2021年10月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ドラマーのルーベンが突然難聴となり、その苦難を乗り越えようとするストーリー。

彼女のルーに紹介された聴覚障害者のコミュニティーで障害と向き合う中、高額な費用をかけて聴覚を取り戻そうとする展開。
コミュニティーの運営者が「障害は治すものでは無く共有していくもの」みたいなセリフに考えさせられる。

ルーベンは何とかお金を工面して手術により聴覚を取り戻すんだけど、彼の聞こえる聴きにくい音がかなりリアルな感じ。
聞こえる音がこもってたり高音だったり、途切れ途切れな感じ。
劇場のスピーカーから聞こえるその音がかなりのストレス。
この表現方法は新鮮で良かった。

odessaと言う音響の良いスクリーンで観たのでドラムのサウンドに期待したけど演奏シーンは短め。
逆に街の騒音や風の音がかなりリアルな感じで臨場感はかなりあり。

ラストは呆気なく終わってしまった感じは残念だったけど自分的には良作に認定(笑)

主役のルーベン。
難聴になった直後はかなりネガティブな感じだったけど、コミュニティーで子供達と楽しくしているシーンが微笑ましかったです( ´∀`)

コメントする (0件)
共感した! 1件)
イゲ

4.0聞こえるということ、聞こえないということ

2021年10月6日
PCから投稿

両方を実感する。
実際に耳が聞こえなくなったことが無いので、聞こえないということの心情は計り知れません。

こちらの作品は不穏と平穏が対になっています。
過去にジャンキーとメンヘラだった二人が、お互い支えとなり健康的な生活を送る。
これは分かりやすいかたちの不穏から平穏。
耳が聞こえなくなり、音楽と彼女との二人の平穏な生活が終わり、聾唖者としての不穏・不安なコミュニティの生活が始まる。徐々に慣れコミュ生活も上手くやっているように見えたが…

静寂が不穏から平穏に変わるラストが印象的。

コメントする (0件)
共感した! 9件)
Oyster Boy

4.0最初、爆裂のメタルバンドでスタートだったので、

2021年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

体力いるかな?と思ったら、すぐ主人公のドラマーが耳が聞こえなくなった。
台本が字幕に表示されるみたいで、なんか戸惑いましたが、終盤にやっとなれました。
いろいろあり、手術に踏み切り聞こえるようになりましたが、ラストは、器具をとり無音に!
痺れましたね!

コメントする (0件)
共感した! 8件)
かん

3.5DISTORTION

2021年10月4日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

難しい

トレーラーハウスに住み彼女と2人でプロのバンド活動をしている男が、突然失聴してしまう話。

ベードラドコドコの心地良い振動から始まり、何だかヤケに健康的カップル?と思ったら彼女はリスカ痕バリバリメンヘラガール?

耳に異常が表れ始めるとあっという間に70~80%失聴し、知人だかエージェントだかを通してグループ治療を紹介されて…。

音楽を生業にしている主人公にとって失聴は致命的。
しかも治療に際し彼女も心配だし、自分にも依存症が。

少し尖った感じもある主人公が自分の出来る最善策を模索しつつ変化して行く様や、そこに立ちはだかる壁や落とし穴、そして希望も…。

決してハッピーエンドではないけれど、彼なら大丈夫とも思える終わり方で、少しは希望もあったのかな。

コメントする 2件)
共感した! 22件)
Bacchus

4.0タイトルのもう1つの意味

2021年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 ルーベンがドラムを叩く爆音の世界、耳鳴りとともに音がくぐもって聞こえる難聴の世界、そして全く無音となる失聴の世界。音響設備が整っている劇場だからこそ、その違いがはっきりわかる。

 そしてもう一つのメタル(金属)の音。メタルミュージックは僕にとって刺激的で心地よい音だが、本当の金属音となると話は別。高音でキンキンとするノイズが、ずっと耳に入ってくる世界があるとするならば、とても耐えることはできない。人口内耳という装置を初めて知ったが、まだまだ攻殻機動隊のようにはいかないらしい。

 支援団体のリーダーであるジョーが語っていた言葉が心に残った。「失聴はハンデではない。そして治すものでもない。」憐れみ目で見ること自体が差別である事を思い知らされる。団体が運営する学校では、耳の不自由な子供たちも教師も笑顔で日々を送っていて、ヘレンケラーの名言「不便だが不幸ではない」を思い起こさせる。

 ルーベンのその後の物語は想像するしかないが、コミュニティで得た経験をもとに聴覚障害者が体感できる音楽を作っていくのだと思う。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
bion

4.0まさにフクロウみたい

2021年10月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

私は、聴力を失った男性が、元には戻れず、
彼女とも別れ、インプラントの手術をしたものの結局は聞こえない世界で生きる姿に、元には戻れなかったと悲しくなりました。

しかし、一緒に見ていた人は、
最後彼が晴れ晴れした顔をしていた姿から、再び歩き出す印象を受けたそうでした。

自分の感じたことは否定しませんが、
私は自分の視点(もし自分なら)で、
彼がかわいそうだ。と思いながら見ていたが、友人は彼の視点で映画を体験していたのだなと思った。

彼のフクロウのような
何か薬をやっていた、やっていそうな
顔つきからだんだん変わる演技がすごいなと思いました。

また、映画館でオデッサという?すごいところで見ましたが、
逆に音が大きすぎて、耳が痛くなってしまいました。

それでも、聞こえなくなる時
正常に聞こえている時
静寂
その違いがよく分かり、帰り道では耳をいろいろな音に傾けたくなりました。
自分が、当たり前に聞こえていることに感謝です。

静寂は自分を包み込んで許してくれる。
人にそれを求めるのじゃなくて、
周りの静寂は、いつでも私を許してくれているのだということに気づきました。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
くるっぽ
PR U-NEXTで本編を観る