「良心と恐怖の葛藤」キル・チーム kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
良心と恐怖の葛藤
アフガニスタンで米軍が一般市民を殺害していたという事実に基づいた話。
誇らしい気持ちでアフガニスタンに向かったアンドリュー。上官が殺されたりする中で敵に対する憎しみも高まっていたところ、新しい上官と仲間が一般市民を殺害していることを知る。
あくまで良心に従って仲間たちを告発しようとするのか、裏切り者を探して服従させようとする上官たちになびいてしまうのか。良心と恐怖の間で葛藤する、一風変わった戦争映画でなかなか興味深い。
でも、そもそもアフガニスタンに米軍が出向いて何をするというのか。それが「正義」で誇らしい行動というそもそもの考え方に違和感を覚えた。その違和感を冒頭の軍曹殺害(爆破?)で吹き飛ばしてくる。中東での米軍はこんな理不尽なテロ行為を受けているんだという主張。武器や爆弾を隠し持っているかもしれないという疑心暗鬼な気持ちにさせる、なかなか巧妙な作り方だ。
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