くれなずめのレビュー・感想・評価
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アクセルワークの上手い松居大悟監督が描く、ちょっと男臭くて大人な映画
やっぱり僕は松居大悟作品が好きみたい。結構傑作なつもりでいたけど、終盤のモヤはそれなりにあるのであえてこの評価。元々舞台なだけあって、その違いも気になる作品。
松居大悟の脚本は、アクセルとブレーキの加減が上手いと思っている。基本的にパラレルワールドに観客を引き連れて作っていくような作風。今作もそんな感じ。違和感なく見せておいて、落とすところで落とす。その加減が上手いから、かなり泣いた。ただ、ネタバレレビューを書きたくないので伏せておくが、ちょっとパラレルのさじ加減が強かった印象。あいつららしくもあるんだけど、それではちょっと消化不良で、こっちが置いてかれてしまった。その辺は観てくれると分かると思う。ん?となる人もいるはず。
なので、観た直後は作品にしみじみ来ていたが、ここに来てキャストの方が印象的に。特に6人は皆好きなキャストなので文句なしとして、格段際立っていたのは前田敦子。高校生から大人になるまでのブランクを上手く体現。ある種この作品のヒロインのような存在ということもあって、なかなか際立っていた。あと、脇役の使い方も豪華。キャストがバーッと書いているクセ、あんまり出てこない。ほぼワンカットみたいな出方なのも、時系列を感じさせて面白い。
また、長回しだったのも良かった。挨拶代わりに6人のダラダラした空気が映し出されるが、それをそのままパッケージにしているので、グイグイ引き込まれる。
また同窓会や結婚式に呼ばれた時に観たい作品。全編に漂う哀愁と優しさが堪らない。ちょっとアホな男子をあのイケメンたちにやらせるのもなかなか憎い。舞台版も観てみたい。
涙、酸欠笑い
身に覚えがある学生時代の馬鹿騒ぎに笑い、
事情がわかってきた中盤から涙。
そして、あまりのバカらしさに呆れながらも、
笑いと涙が同時に襲い酸欠になった。
今はコロナで我慢だが、
アイツらに無性に会いたくなった。
ラグビー部、ゼミの悪友達に。
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