「夢追い人の苦悩」約束の宇宙(そら) odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
夢追い人の苦悩
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小学生の娘を抱える女性宇宙飛行士サラの冒険と葛藤の日々を追ったドキュメンタリータッチのヒューマンドラマ。映画の殆どはスターシティと呼ばれるロシアの訓練センターでの過酷なトレーニングの様子を描いている。彼女は宇宙飛行士になることが子供のころからの夢と語っており娘を別れた夫に託し着々と夢の実現に歩を進めている、それでも娘のことが気がかりなのは母親としての母性本能なのでしょう。
女性を下に見るアメリカのパイロットも出てきて、まだまだ女性が宇宙に進出するには壁があることも描いているが、大体は想定内。
そんな苦悩する母親のヌードシーンなどなぜ3回も入れるのか不可思議だが真の女を描きたかったアリス・ウィンクール監督はデビュー作の『オーガスティン』以降も女性の持つ官能性に重きを置いているのでしょうかね、フランス人らしい。
特に事故も事件も起きず淡々と進む話、ロケットの発射はラスト8分前まで待たされます、何を描きたかったのかよくわからなかったがエンドロールで実際に宇宙に行った9人の女性と子供たちの写真が紹介されます、そうか彼女たちへのリスペクト映画でしたかと納得・・。
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