ビバリウムのレビュー・感想・評価
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うーん…。(3月時点)ワーストかなぁ…。
---- ※ 3/14 16時40分 誤字脱字修正 ---- 今年48本目(合計114本目)。 この映画、結構な酷評を受けているようですが、私も見に行きました。 実際、かなり難があるというより、ストーリーというストーリーがない上に物語の展開が突飛に過ぎるので、何がなんだかわからないまま終わります(ハッピーエンドを期待しては絶対にいけない)。 しかも、昨年の「エジソンズ・ゲーム」(理系の方向けだが、文系の方でも予習さえすれば何とかついていけた)と違い、理系文系両方の知識が深く求められます。 ・ vivariumは架空名詞等ではなく「(主に人工施設となる)主に鳥類の飼育場」という意味の語 ・ (特定の鳥の)<ネタバレ防止>性質、生態系に関することがら ※ 当然、これを両方知っているという方はほとんどおらず、事前に調べるのでなければ、よほど博識でなければ難しいでしょう。 …といった点をまず理解しているのが大前提で(「理解」ほどはいかなくても、予習もしないと本当にわからないです)、その上でストーリーというストーリーは存在せず、しかも展開は「ある意味」「わかりやすい」(下記参照)ものの、なんだかすっきりしない映画で、この土日などに映画に数本行かれる場合、この映画を最初や2本目(裏を返せば、最後以外)に持ってくるのはお勧めしないです。いわゆる「胸く○悪い」展開がいたるところにあるからです(一応、R15だそうですが、「大人の営み」や「残酷な表現」があるのではなく’(まったくないわけではないが、それは目立っていない)「胸く○悪い」のが「度を過ぎて」影響したのかな…とも思えます)。 評価は下記で3.0としました。 ------------------------------------------------------------------------- (減点1.1) 結局、この映画は何を伝えたかったのかはっきりしない点。映画って何かしら「観客に伝えたいメッセージ」ってあると思うのですが、それがこの映画ではまったく感じられず…。まさか「鳥類は大切にしましょう」だとするとそれも妙であり(鳥類をかわいがるシーンはほとんど登場しない)、あるいは「家を買うときには慎重にしましょう」という意図なのかなにか…。 (減点1.1) ストーリーの筋としては非常にシンプルでもあるし、こういうタイプ(設定)のストーリーは時々みますが、これはちょっと…というより「救いようのない」映画です(誰も主人公を含め、映画の中の誰かがハッピーになる映画ではない)。その意味でも上記に書いたように、何本か見るなかで「最後に見る」ならまだしも「最初に見る」と、これはダメージが大きすぎますね…(しかも、R15という性質上、表現にときつい部分があり、それが結構「刺さる」ので…)。 (加点0.2) とはいえ、この映画、実質的には「3人」で話が進みます(最初に家を紹介する不動産屋の人は、最初の15分くらいでいなくなる)。逆にそれ以外の人物は一切登場しないので、「登場人物が多すぎて混乱する」という類型はまずもって起きにくいです。最近は登場人物が非常に多くて(もちろん、「だまし絵の牙」のように、参加者を多くすることでミスリードを狙うように意図がある場合、常識的範囲で許容される)混乱させる映画もありますが、この映画はそれは感じませんでした。 ------------------------------------------------------------------------- 総じて、まぁ、あまりこういう表現は好きではないですが「地雷を踏んだなぁ」という印象です…(私は一応にも「お体が不自由な方」なので1000円で見られますが、これを正規の1900円で見ていたら、文句が殺到しそう。公式の紹介サイトでもこの「謎の展開」を匂わせる部分はことごとくカットされている)。 今のところはこの評価ですが、これ以下(七捨八入ルールで、2.5以下)が出ないことを祈るだけですね…。 -------------------------------------------------------------------------
可もなく不可もなくではなく不可。
絶対に企画の段階では面白いと盛り上がり、作っていくうちにアレって思っただろう。初めはどうなるんだろうが先行して期待したが。なんのメッセージ性なくただただ時間が流れるだけの映画。「ソウ」とかを作りたかったのか?カッコウを題材にするならもっと面白くなるような。 結局?妖怪不動産の跡継ぎを育てたって話? 子供殺して次また送られて来るとかなにか展開があっても良かったのでは。
(いい意味で)とにかく気味が悪い映画
家探し中の若いカップルがアパマンショップみたいなところで店員に家を紹介され、全く同じ外見で無数に建ち並ぶ家の一軒を内見しにいく話。淡々と物語は進んでいき、衝撃的な出来事が起こるわけでもないのに、途中から(いい意味で)ものすごく気味悪く感じて、なんかすごくイヤ〜な感情がジワジワと押し寄せてくる、「世にも奇妙な物語」を観た時のような気持ちにさせる映画だった。わりと有名な「カッコウという鳥の修正」を知らない人は、調べてから映画を観るとより楽しめると思う。
「世にも奇妙な物語」的な不気味さ
とっても可愛いミントグリーンの家が立ち並ぶ住宅街…どこを見回しても同じミントグリーンの家…。 空にはまるで、壁紙のような完璧な形の雲…とっても不気味w ほぼ家の中、登場人物も基本3人だけなのに、この不気味かつゾゾっとする演出、個人的に好きでした!
奴らはすでに存在していた
監督本人も認めているように『トワイライト・ゾーン』テイストなSFスリラー。 この手のジャンルは過去に沢山あるが、とりわけジャック・フィニイの小説『盗まれた街』の影響を色濃く感じた。加えて、異様すぎる分譲住宅地のルックから、何となくデヴィッド・リンチの『ブルー・ベルベット』を連想したら、監督もリンチの『ロスト・ハイウェイ』からインスピレーションを得たと語っており、あながちハズレではなかった模様。 タイトルでかなりネタバレしているが、ブラックすぎる展開とオチは、まさに「奴らはすでに我々の世界にいた」。久々に“攻めた”映画を観た気持ち。
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