劇場公開日 2021年3月12日

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「難解で独創的な世界観。画一的な日常が生む恐怖。」ビバリウム 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5難解で独創的な世界観。画一的な日常が生む恐怖。

2021年5月31日
PCから投稿

怖い

単純

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:画一的な毎日へ閉じ込められてしまったヒロイン達の姿を通して、得もいわれぬ恐怖を描いているのが印象的。
否:物語が難解で自分で考えるしかなく、消化不良感が残る。展開も淡々としすぎていて、退屈してしまいそう。ラブシーンもあり。

 レーティングはR15+ですが、そこまで過激な描写はほとんどありません。にも関わらず、どことなく背筋が寒くなってしまうのは、集合住宅地という極めて画一的な中へと閉じ込められ、何も変わらない画一的な毎日を過ごすしかなくなってしまった主人公達の姿が、淡々と描かれていくからでしょうか。
 物語そのものは、かなり難解というかよく分からない感じなので、
「えっと・・・こういうことだったのかな?」
と自分で推察するしかなく、結構消化不良感があるのもまた事実です。前述の通り、ストーリーも淡々と進んでいくので、思わず眠くなってしまうかもしれません。
 基本的には静かな映画が好きな方向けの、大人向けの作品といえそうです。

門倉カド(映画コーディネーター)