「アイデアは良い」ネズラ1964 みるさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデアは良い
1964年に途中まで撮影されたが撮影中止でお蔵入りになった映画『大群獣ネズラ』の撮影風景を映画にしたもの。
『大群獣ネズラ』という作品は特撮ファンにとっては有名であり、ガメラの前身にあたるような作品である。
なのでこの映画をワクワクした特撮ファンは多いのではないでしょうか?
しかし、この映画は『大群獣ネズラ』の再現映画ではなくて、その撮影風景の再現映画になっています。これには多くの人がガッカリしたのではないでしょうか?しかもその撮影風景に再現映画が出てくるならそっちをメインにして欲しかったと思います。
幻の映画をドキュメンタリー風に絡めて現代に蘇らせるというのは同じ監督の前作「大仏廻国 The Great Buddha Arrival」ですでにされており、セルフ二番煎じになっています。
しかもこの映画のドキュメンタリー部分で得られる情報がWikipediaで得られる情報レベルなのが気になりました。
『大群獣ネズラ』の再現をあきらめて、ドキュメンタリーの方向に舵を向けたのなら本気でドキュメンタリーを作って欲しかったのに、これでは再現映画としても不完全でドキュメンタリー映画としても中途半端と感じます。
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