「成田凌…『現代人のホムンクルスを表現できる役者』説」ホムンクルス グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
成田凌…『現代人のホムンクルスを表現できる役者』説
成田凌さん、凄すぎる❗️
でもその前に、マズロー先生、あなたも凄すぎる❗️
先生の唱えた『欲求5段階説』の要約は大雑把には下記のようになりますが、最近はマーケティングや人事評価などでも応用されてると聞きました。確かにこの理論の汎用性の高さは心理学素人の私でも分かるほどです。
4の「承認欲求」については、『まともじゃないのは君も一緒』のレビューでも触れましたが、こちらの映画にも成田凌さんが出てます。
今の時代のひとつの表象(時代のホムンクルス)を語るのに説得力のある役者、という観点からは、決して偶然などではないと思います。
【欲求5段階説】
1.生理的欲求(食欲・睡眠など生命を維持するために必要な欲求)
2.安全欲求(家庭の経済状況など安心して生活するために必要な欲求)
3.帰属やふれあい(愛)などの欲求(家族・仲間などの集団に属し、他者と関わりたいという欲求)
4.承認欲求(自分を認めたい、帰属する集団や他者から認めてもらいたいという欲求)
5.自己実現欲求(ありのままの自分で創造的な活動をしたいという欲求)
最近は自己実現を果たした人たちが目指す、さらにもう一段上の『自己超越』という領域についての説が色々と語られているそうです。
貧困や児童虐待などで、1〜3の殆どが満たされていない方々が少なからず存在する現実はとても痛ましいことですが、それらが満たされていたとしても、4や5については、社会に参加しているあらゆる世代の殆どの人が(程度の違いはあっても)色々な形で希求し、渇望していると思います。
イイネ❗️が欲しい。
メールやLINEの返信がないと不安。
そんなこんなで、心当たりのない人はいないと思います。
なぜ自分を認めてくれないのだろう、と求めてばかりいると、どこかで心が歪んでしまうことになるけれど、〝自分の周囲に存在する人の、愛すべきところや自分にない持ち味(決して長所だけに限定するのではなく)を見つけて、感謝や敬意の気持ちを惜しむことなく言葉にする〟……そういう習慣の身についた人がこの世の中に一人でも多く増えてくれれば、今よりは少しだけ生きやすくなるのではないでしょうか。
いやいや、私なんぞは承認欲求の塊ですから🤣人間にとって、ほとんど本能なので(たぶん)、追い求めていいんです。
ただ、今の時代、認めてもらいたい比率と身近の人間を素直に認め受け入れる優しさや寛容さとのバランスがあまりに悪いのではないか、ということです。
経済成長と勝ち残ることが優先されてきたため、同一線上にいる人を褒めたり認めてると自分が負け組になってしまう。
そういう強迫観念が長らく世の中を覆っていると思います。
おはようございます。
欲求5段階全てを常に追い求める愚かしきNOBUです。
〝自分の周囲に存在する人の、愛すべきところや自分にない持ち味(決して長所だけに限定するのではなく)を見つけて、感謝や敬意の気持ちを惜しむことなく言葉にする〟……そういう習慣の身についた人がこの世の中に一人でも多く増えてくれれば、今よりは少しだけ生きやすくなるのではないでしょうか。”
グレシャムさんのレビューはいつでも、素晴らしいです。
このような、レビューをいつか書きたいものです・・。
朝から、とても、良い気分になりました。
有難うございます。
4を求める人が本当に多いです。そういう人の全部を否定はしませんが、グレシャムさんおっしゃるように、身近な人を誉めたり感謝の気持ちを表現することをもっとすればいいのに、といつも思います。