「暗い展開の喜劇」浅草キッド 盲田里亭さんの映画レビュー(感想・評価)
暗い展開の喜劇
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「ビートたけし」ではなく、「タケちゃん」を描いた映画。
「人生を1度切った」ので、切る前の人生はほとんど描かれていない。大学を中退して、芸人になるってどれだけの覚悟がいるか、実際に大学に通いながらクリエイターに憧れる身として分かる。
あらすじはとばします。
展開は全体的に暗いです。経営難の舞台、テレビタレントを嫌悪する師匠の教えに背きながらテレビで名を上げてゆくツービート、師匠が工場に就職した時のを見ていて心が痛くなった。
それでも、芸人達がそれを喜劇にする。
師匠は、たけしがテレビの賞で得た賞金を断りたかったと思う。しかし、本当に金が無くて、「ボケて」貰うしか無かった。人情と切なさが、浅草の町と都市化のようでもあった。
有名人が死んだ時にお涙頂戴でやる下積みの頃のドラマを作られることはたけしに関してはこれでなくなって安心した。
素晴らしい映画だった。お笑い芸人を目指す人だけでなく、夢や目標を持つ人全員が見るべき映画。
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