「涙が出るくらい良い映画だった。」浅草キッド ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
涙が出るくらい良い映画だった。
だから取り敢えず4人をサクッと褒める。
柳楽優弥恐るべし。実在の超有名人をあそこまで似せて演じるとは。独特な癖を出しながらの[お笑い演技]は難しかっただろう。
監督の劇団ひとりは『青天の霹靂』(2014)と監督作はまだ2本目だが、多彩な才能を活かして3本目を作って欲しい。
門脇麦もハマり役でこういう女性を演じるのにピッタリだと思う。
そして大泉洋の代表作の一つと言っていい。
大泉が演じる深見は、敬意を含んだ特別な意味で「浅草に深見以外に師匠はいない」と芸人からも芸人以外の浅草の人々からも「師匠」と呼ばれていた深見千三郎で テレビでの活動に背を向け、最後まで浅草の舞台で芸人人生を全うした。
8ミリフィルムの記録が残っているわけでもなく、家庭用ビデオデッキがほとんど普及していなかったこともあり、深見の舞台の映像記録はほとんど現存してないので「幻の浅草芸人」と呼ばれていた。
ビートたけしは後に「自分は有名になる事では師匠を超えられたが、芸人としては最後まで超えられなかった」と語ったらしい。
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