「劇団ひとりを認めざるを得ない」浅草キッド ジュリエッタさんの映画レビュー(感想・評価)
劇団ひとりを認めざるを得ない
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芸人の撮った映画とかと思いつつ観たが、
劇団ひとりの実力を認めざるを得ない作品だった。
ノスタルジック満載で昭和の下町の底辺の人々が
夢見たり訳ありだったりほんとに情緒ある話だった。
ビートたけしも大切であろう自分の物語を
劇団ひとりに任せたのはわかる気がした。
役者がすごい良かった。
柳楽優弥や大泉洋などメインの出演者の演技も最高で、
役者を選んだ制作側のセンスも抜群だった。
浅草の下町に生きる深見のコミカルな感じと江戸っ子気質が
バランス良く表現されてタケに対する愛情など、
大泉洋ならではの表現じゃないかと思う。
たけしの大学中退からスターにのし上がるまでの青春像と
たけしを取り囲む人々の下町情緒あふれる感じもよかった。
昭和のあの時代人は連絡手段を電話以外で持たなかったため、
出て行ってしまった人との音信不通になる状況は今の世の中では
感じられないものがあったと思う。
映画に中で千春が歌ってたジョニーへの伝言や、映画の歌ではないが
瀬戸の花嫁、喝采など昭和だからこそ描かれる、旅立っていく者の
覚悟と勇気はこの時代だからこそにある情緒なんだと思った。
非常に良い青春映画だった。
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