「あんちゃん死んでもやめんじゃねぇぞ」浅草キッド へへへさんの映画レビュー(感想・評価)
あんちゃん死んでもやめんじゃねぇぞ
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浅草キッド、ビートたけしの人生を描いた映画。
私が物心ついた時にはビートたけしはおじいちゃんでなんか色々な方面で評価されている人だった。しかしこの映画を観てビートたけしにも、捨てたもの・拾えなかったものがあるんだなと感動した。
なかでも後半にかけての「芸」と「人間関係」の描き方は、繊細で本当に劇団ひとりはビートたけしが好きなんだなと感じた。
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その他徒然と
①ビートたけしと深見の関係をみて、憧れは人を変えると同時に、人を素直にさせると感じた。私もそのような経験がるのでなおさらそう思った。
②また改めて俳優は大変な職だと思った。特にビートたけしを演じた柳楽優弥はモノマネになりすぎない演技、そしてセリフにタップダンス本当に大変な役柄だったと思う。
③TVがもてはやされ徐々に演芸場が見放されていく、しかし師匠は舞台の生き方を貫き羽振りのよい生き様を魅せる。
これをみて個人的に現代にも通ずるものがあると感じた。パラダイムシフト、破壊的イノベーションどれをとっても資本主義に乗っ取り素晴らしい進歩をしてきた。しかしながら資本主義に飲まれた人の想いはどうなるのだろうか。人を想い作られたものが時代遅れだから、良いものができたからという理由で捨てられていい物だろうか?
果たしてパラダイムシフトに取り残されたものはゴミだろうか...
映画の中で深見が若きビートたけしにこんな声をかける
「芸人だったらいつでもボケろ」
私も想いのためにひたすら悩むしかないのかもしれない。
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