「『逃げるための手段』であったもの」戦火のランナー 015🎬6/21RUN/Greedさんの映画レビュー(感想・評価)
『逃げるための手段』であったもの
映画ではあまり取り上げられていないですが、渡米時に走りを誉められたグオル選手の心境。すごく複雑だったんじゃないでしょうか。
我々平和な国に住む人間にとって、走るという行動は『時間に間に合うように急ぐ』あるいは『誰かと(タイム等を)競う』等の状況が多いかと思われます。
ただしグオル選手の場合は文字通り『自分の命を守るために逃げる』という目的のために、速く走らざるを得ない状況にありました。
渡米時は英語もままならない状態だったとのことですので、なおさら文化の違いにショックを受けられたことも多かったのではと推測します。
死地からの脱出を促してくれた両親の存在。
自分のことを理解してくれるチームメイトの存在。
才能を見出してくれたコーチの存在。
彼らがいなければ、走ることをポジティブに捉えている今のグオル選手はいないような気がするのです。
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