「普遍的なテーマに90年代がだめを押す」ボクたちはみんな大人になれなかった キッドマンさんの映画レビュー(感想・評価)
普遍的なテーマに90年代がだめを押す
ふつうではない、なにものかでいたい。
若い頃は可能性が無限にあって、あると思い、または思わされてきた。
「大人」になりたいのに、なりたくはない。相反した気持ち。
しかし時間は決して止まらない。
歳をとり、確実にあの頃忌避すべき「大人」になっていく。
森山未來演じる佐藤は同年代であれば大なり小なり経験した90年代を生きてきた。
同年代である私たちは90年代の自分にオーバーラップさせることだろう。
ふつうであり、平凡な四半世紀が過ぎていく。
伊藤沙莉演じる犬キャラさんが佐藤に声をかける。
「あなたは大丈夫、面白いから。」
私は救いのメッセージとして受け取った。
みなそれぞれ面白い。
人生はユニークである。
あの頃忌避していたふつうとは何だったのだろうか?
しかしWAVEのグレーの袋が懐かしい。
池袋西武のWAVEよく行ってたなと。
STUSSYの服とか…
自分の中の90年代を探す楽しさもありますね。
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