孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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俳優陣天才多し
前作に比べたら若干脚本のアラというか、とってつけた感ある部分とかありましたが、鈴木亮平さんの加速する狂気の演技に全部引っ張られて話としてはそこまで気にならず面白楽しく最後まで集中して見れました!
役者さんたちがとにかくすごかった!
前作を経て凄みの増した松坂さんの飢えた顔、鈴木亮平さんの圧倒的なき ちがいっぷり、柔和な梅雀さん、斎藤さん早乙女さんの色気、吉田さん音尾さん毎熊さんは可愛いし、滝藤さんは光のない真っ黒な目で急にキレるの最高だし、虹郎くんの迷いも不器用で純粋な感じも天才だし、とにかく役者さん達の見せ場満載で圧倒されました!
ただ正直一人だけ...抑揚のない、ゆとり感抜けない西野七瀬ちゃんは早々にころされる役とかで十分だったのではないかと思わずにいられなかったのが残念な所。
虹郎君の凄すぎるチンタに対してのお姉も、スナックのママも、ハマってないというかまだ早い感が気に障るしこの役に起用されたのがかわいそう。
個人的には嫌いではないですが、周りが凄いせいで小娘感が半端ないのでもう少し重厚感ある女優さんで見たかった...
上林怖いよ~!!
連鎖する暴力から滾る熱量と迸る正義感に打ちひしがれよ!
LEVEL2という言葉の通り、これまでの白石和彌監督作品の良いところをさらにレベルアップさせたような、ある意味集大成的な傑作。この映画は日本映画の威信にかけて絶対にヒットして欲しいと思った。
「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」「孤狼の血」で見せてきたバイオレンス描写は今回も炸裂。思わず目を背けたくなるシーンも幾度となく出てくるし、演出的にこのタイミングでこう来るかーと思わせる工夫も満遍なくなされている。「凪待ち」で見せた信念決めたら迷うことなく突き進むキャラクター描写もレベルアップしている。「ひとよ」で見せたカーチェイス描写もレベルアップしている。
松坂桃李が凄いのはもう日本映画ファンでは当たり前になっているわけですが、前作をフリに使うかのような進化した日岡を見せてくれた。鈴木亮平のこれぞ極悪という演技も最高。西野七瀬は顔が小さくやや声量もドスの効いた男性陣に比べたら小さいんだけど、声のボリュームの使い分けが上手いから、ある意味作品の中でアクセントになっている。あとは滝藤賢一さんですね。この演技を貶したら許さんぞタコ!
ややネタバレですが唯一の不満点があるとしたら、日岡に関するオチをナレーションで言わなくても映像だけで伝わるように工夫できたんじゃ…ってことと、別に轢き殺されなくていいキャラクターがいたってことくらい。
今回は西野七瀬さんと白石和彌監督の大阪での舞台挨拶付きで鑑賞しました。もし西野七瀬さんがアイドルをやるようなことがあれば握手会に行きたいですね()
連鎖する暴力から滾る熱量と迸る正義感に打ちひしがれよ。繰り返すが傑作。最高でした。
上林ムカつく
前作にあった緊張感が足らず、野蛮な抗争のみに写る
前作があまりにも良かったこともあり、まさしく"ぶっ壊れりゃええんじゃ"を作品でも体現した印象。前作を引き継いだ感じも薄くてなんとも…。
前作と比べて決定的に欠けているのは、"緊張感"。ヤクザの頭中心にニューキャストが集ったが、役者たちの受けに緊張の糸が張り詰めてないため、殺されたりしても何か締まらない。それで前半タラタラと行ってしまった為に、鈴木亮平の怪演も野蛮な感じのみに写った。前回には感じられた人情や仁義が滲まないのは痛い。後半のどんでん返しは胸を掴まれたものの、ミステリーに似た香りが強かったのも事実で、ベクトルが逸れたことによる物足りなさがある。
日岡が継いだ血がまだ未熟なのは百も承知。その上で一匹狼の足掻きと返り血を堪能する。しかし、前作が回想のみに留まってしまったことで、日岡の変化が感じられなかった。故に力強さが足りない画の弱さが露呈している。たしかに面白いがアラも目立ち、前回より薄い味付けになっている。
前作が傑作名高いだけに超えるのは難しいことなど分かっていた。しかし、原作にはない事をやろうとして牙を抜かれたと言ったところ。続編をやる難しさが垣間見えた。
こうきましたか・・・
前のレビューネタバレ設定してなかったー!ごめんなさいー!上村の人外すぎるチートっぽさが最高に凶悪!
偶然見つけたコロフェスで鑑賞。
日岡にスーパーマンは期待していなかったのだけれど、ちょっと弱すぎ。
もう少し肉体的にタフでいてほしかったなぁ。
狼というよりは野良犬っぽかったですもん。
チートすぎる狂犬・上林に完全に喰われてましたもん。
いや、実際上林の全能っぷりはちょっと人外すぎ。
まるでジョナサンvsDioの闘いみたいな様相。
せめてチンタを救えるくらいには日岡に頑張ってほしかったなぁ。
そのチンタといえばなぜそこまで日岡に心酔しているのかがまるで不明。
彼も捜査の協力として、自他ともに対してたいがいえげつないことやってましたもん。
上林との最終決戦では、もっとカタルシスを感じる決着をつけてほしかったなぁ。
アレじゃ鬼畜・上林の最期としてはちょっと物足りない。
そして地味ながら相方がまさかの公安だった設定もえげつない!
アレがまさかの伏線だったとは!
奥さん(宮崎美子さん)の笑みがまさかの冷笑だったとは!(笑)
そりゃぁ月も雲で陰りますって!
最後のエピソードは正直必要なかったかな。
日岡が狼に喰われてその肉体に魂が宿って終わるとかならあってもよかったかもだけれど。
そんなこと思った自分もたいがいえげつない。(笑)
できれば空白の3年間を補完するLEVEL 1.5を観てみたい
ピリ辛をマイルドに仕上げてみました・・・な一作
先行上映で鑑賞です。原作未読で、一作目未見でしたが、予告編の迫力に興味津々で鑑賞したくなったんですよね。少々不安でしたが初見でも楽しめました。オリジナルストーリーだったからかな?
さてさて、本作。ヤクザの切った張った物語かと思ってましたが、組織絡みの話もあってなかなかの話に仕上がってるところ良いですね。おー、そーくるか!狼の踏ん張りドコロ多数って感じ。立場が違う狼2匹のいろんな意味での抗いが見どころでしたね。
あくまで個人的な好みの話ですが、マイルドで娯楽作に寄ってるって感じがちょっと残念でした。日岡さん、切れ者のようで「え?それ今気づく?」や、牙抜かれるの早くねーか?とか。無理に演じてる?感。1作目を見ていれば違和感はないのかな?僕は見ていないので、狼というよりシベリアンハスキーじゃないの?って持っちゃいました。悪魔のような上林も怖いしすごく良い仇なんですが、非情にならない対象がいたりしますし(約1名)、日岡と上林の絡み、いまいち盛り上がりにかけたしなー。背負うものとか、覚悟のぶつかり合いを見たかったんだけど不完全燃焼でした。
狼だからこその抗いをもっと丹念に見せて欲しかったな。最終的に私怨になっちゃってません?って感じが残念。
あとですね、ファンの方には申し訳ないですが、西野さん、残念すぎます。彼女のエピソードが劇中効いてないんですよね。姉弟設定いらない気がしますし。何のためにいたのかなぁ?ラストのアレも、脈絡なさすぎだし。汚れ系みたいなのもいけるんです感がすごくマイナスに拍車をかけるんです。だったらもっともっと汚れないと、本作のテイストなら。演技含めなんちゃって感が白けさせるんですよね。実力派俳優さん達もたくさん出演されていらっしゃいますが、なんていうんでしょうね、力が分散しちゃっている気がしました。ストーリーに絡んで入るものの、うねりが生まれていないって言うんでしょうか?
製作委員会の都合がガンガンに効いているんでしょうね。まぁ商売ですからね。そんな描写でお茶濁すのやめません?って感じが全体的に多くって。ま、仕方ないのでしょうね、多くの方々に観てもらわなくては、、ですから。
最後に本作の鈴木亮平さん、相変わらずの憑依っぷりです。素晴らしかったなぁ、すごかったです本当に怖かったもんなぁ。だからこそ成り立っているんですけどね、かろうじて。ちょっと期待外れだったなぁ。残念。1作目は見てみようと思いました。
虎狼の血2先行観て来ました
第一作と小説の第二部の間の話でした。
松坂桃李演じる日岡が、どんな成長して、新たな敵の上林とどう対決していくのか⁇というのが大まかなストーリーですが…まず、上林の凶暴性がエグい!
打算のないヤクザが幼少期のトラウマを抱えて、とにかく殺し方が酷い。
押されていく日岡が中村梅雀演じる刑事と協力しながら上林逮捕に向かっていくのですが、色々と裏のストーリーもありながらということで、エンターテイメントとしても面白みのある作品でした。
鈴木亮平が怖すぎてヤクザの怖さを表し過ぎているので呉って怖いなと思ったし、警察も信じられなくなりました。
鈴木亮平演じる日本映画史上最凶の暴悪は、観る価値200%!!
火曜日TOHOシネマズデー
『孤狼の血 LEVEL2』の完成披露イベント「孤狼祭 -コロフェス- 完成披露プレミア」
ふと開いたサイトでエッ!もう観れるの!?って事で、招待券発動!!
前作は、久々に往年の東宝893映画を彷彿させる出来栄えにド肝抜かれましたが・・・・
今回は、先輩刑事の意思を注ぐ松坂桃李演じる日岡の3年後の広島の架空都市が舞台
闇社会を繋がりながら秩序を保つやり方の歯車が狂っていく・・・
そこに現れるのが、鈴木亮平演じる日本映画史上最凶の暴悪の極道〜上林!!
いやぁ〜イベントでケンコバさんが引くくらい怖いって言ってた以上の残虐さでした。
日曜劇場の東京MERの救急救命医と同一人物とは思えない^^;;;;
今回も前作同様に、昭和なエロ要素は欠如してますが、前作凌ぐ緊張緊迫残忍な作品です。
昭和平成とコレ系作品で、名を上げた強面俳優さん達が・・・・
過去作で経験したことのないであろうヤラレ方をします━Σ(゚Д゚|||)━
今年観た作品『ヤクザと家族 The Family』『すばらしき世界』にも出てた滝藤賢一さんの振り幅は今回も必見!
広島の人が見て、方言のイントネーションに違和感なければ完璧でしょうね。
鈴木亮平演じる日本映画史上最凶の暴悪は、観る価値200%!!
コレは、まだまだ観たい・・・・続編希望です!
@インスタアカウント → eigatama41 にも同じ投稿してますので、映画系のインスタされてる方は是非!宜しくお願いいます。
おもしろかったけど
先行上映で観た。
おもしろかったけど、1作目と比べると物足りなさを感じた。
役所広司の不在、前作の二番煎じ感がある展開、松坂桃李や鈴木亮平演じるキャラクターの詰めの甘い感じとか。
松坂桃李は見た目や所作、雰囲気はチンピラぽくていい感じやったものの、最後に鈴木亮平を射殺するまではそこまで恐い人には見えへんかった。
鈴木亮平を立たせるための対比としてのキャラ造形・演出やとしても、少しキャラクターが弱い気がした。2つの組をコントロールする程の人物の割には見た目がチンピラなだけで、自身が汚れ仕事をしてる感じが足りてなくない?
前作から3年しか経ってない設定やから、弱体化させたヤクザを抑えるのに精一杯で、身内に関してはガードが甘いのも仕方ないのかもせんけど(一応、中村梅雀の身元を調べたりはしていたものの、結局それも偽の情報を掴まされてたし)。
人気俳優やから、モラルの低過ぎるキャラクター描写はさせられへんかとかやとしたら残念。
ただ、本来真面目な人物が無理?してるからあの塩梅な気もするけど。
鈴木亮平は邪悪で最高やった。ちゃんと恐かった。
ストーリー展開的にダラけるところでも鈴木亮平が画面にいればそれだけで観てられたしゾクゾクした。
宇梶剛士殺すとこ最高やったなー。いや、大体ずっと最高やった。
ただ、スパイの村上虹郎を痛ぶらずにあっさり銃殺したぽかったり(そのあと眼はくり抜くものの)、その姉達には危害を加えへんかったり、行動に一貫性がないように感じてもったいないと思う。恨んだ看守の家族は殺すのに。
西野七瀬ら兄弟全員残虐に殺された方が、話としては絶対におもしろくなるはず。松坂桃李が完全に闇堕ちする説得力が出るし。筧美和子の眼はくり抜いていいのに西野七瀬の眼はくり抜いたらあかん大人の事情でもあるんかなとか考えたら興醒めする。その辺はわからんから決めつけるつもりはないけど。
西野七瀬に関してはキャスティング知った時点で、不安やけど裏切ってくれたらいいなと思ってたけど結局不安的中の演技で残念やった。TVとかで観たことのある本人のまま過ぎて、もうちょっとちゃんと他人になってお芝居して欲しかった。葬式で号泣してるのに一滴も涙流さんかったように見えたとことかは、逆に笑けてきたけど。目薬とかしたらいいのに。
ヤクザとか暴力を扱ったこーゆー映画を撮るために、人気者をキャスティングして集客しようとすること自体は全然いいと思うけど、その演技がお粗末なら話は別。
人気者の中からちゃんとできる人を選ぶなり、できない人にはそれなりの役とか、良さを引き出してあげて欲しい。
西野七瀬の実力不足とミスキャスト、演出の失敗ってことやと思う。
あとは、吉田鋼太郎がコメディ過ぎてバランス悪いとか、斎藤工は小物の役やからあえてあんな感じの演技やったんか、それにしてはオレの上手い芝居どや感あるな、とか気になるところは多々あったけど、全部鈴木亮平を立てるためって言われれば、納得とはいかんにせよ、まあいいやと思えるほどに鈴木亮平がよかったし、かたせ梨乃もいるだけで最高やったし(死に様も)、単に好みの問題な気もするけど吉田鋼太郎とは違って中村獅童のコメディ感は笑えて、出てきたら楽しかったし、やっぱり松坂桃李が最後に鈴木亮平を射殺するとこはちゃんと堕ちた人に見えて超よかった。
ごちゃごちゃ文句は言いつつも、3・4部作?と言わずにシリーズ化して欲しいし、次作があれば絶対観に行くぐらいに好きなシリーズやから応援してます。
前作とは少しテイストが違うが面白かった
大上不在の穴を、日岡と上林の激しいアクション、上林の圧倒的存在感で埋めた感じでした。前作みたいに思わず感動して泣いてしまったり、カタルシスはなかったですが、前作とは別のテイストの作品(日岡と上林のバトルが中心)として見ると面白いと思います。
任侠映画よりアクション映画に近い作りになってます。テンポはよく、サスペンスの要素もあり、飽きずに見れました。作品全体を通して上林の狂気がずっと漂っててドキドキします。日岡も追い詰められますが、めちゃくちゃタフでダークヒーロー感がありカッコいいです。
苦労の血
観るつもりでしたが前作未見で
まあ公開日までには観ようと思っていましたが
今日先行公開をたまたま知ってあわてて観賞
前作もネトフリであわてて観ました
仁義なき戦いをルーツにした
バイオレンスな東映ヤクザ映画の復活という感じ
そこに最近っぽく警察内部の腐敗や組織同士の
しがらみなどを絡めてある今シリーズ
感想としては
前作に負けないくらいの迫力で迫る
ハードコアな展開は相変わらずでしたが
ちょっと前作よりこねくり回しすぎて終盤は
単に日岡の「苦労の血」になってました
まあそれを補って余りある鈴木亮平演じる
上林の迫力ですが
前作から3年で大上の意志を継いだ日岡は
五十子組と尾谷組の手打ちをまとめ
ひとまず抗争は収まりましたが
ヤクザ映画の続編の定番
そんなシャバの空気を知らぬ
五十子組の舎弟だった超危険男
上林が出所してきたとたんその平穏は
脆くも崩れ去ります
前述の一定の成果はあるものの
日岡は大上と比べると一応の理由は
あるものの娑婆の人間を内偵に利用したり
堅気のために動いていた大上より
ポリシーが浅い感じはしました
(まあそれだけ手打ちにして平和だった
のもあるでしょうが)
あとさすがにタフすぎるだろうと
そこだけは大上より上だったかも
続編としては
まあこんなものかなという
感じでした
初作のインパクトは超えられなかった
かなぁ
鈴木亮平作品
コロフェスで劇場鑑賞。
1作目が面白かっただけに期待値もかなり上がっていての星3つ。
ガミさんを失ってからの3年で日岡があそこまでガミさん色に染まってしまったことに違和感を感じてしまった。
広大卒の学士さんとイジられてこその日岡の良さはどこへ…。ガミさんイズムをあそこまで体現しなくても心の芯の部分にあのライターと共にガミさんを隠し持ちながらもクールでクレバーな日岡の雰囲気を醸し出せるのが松坂桃李が演じる日岡なんじゃないだろうか。
上林(鈴木亮平)の演技には役所さんにも並ぶ隙のなさを私は感じた。特に殺す相手の目を狂気を孕んだ目で見つめる眼差しに滲む悲しみに愛おしささえ感じてしまい、上林の人生に想いを馳せて主人公かと錯覚するほどでした。
素晴らしい。感動しました。
桃李くんは役所広司さんを超えられたかな??
極悪非道、人の血が通ってない人間とはまさしく上林のことだろう。
今ドラマでは優しい医師を演じているが、全く正反対の行いをしていて唖然としてしまった。
ここまで、殺人を気軽に躊躇なくできる彼の顔、特に目が私には般若の目と重なってしまった。
今作のこれは見所の一つだと思うので、詳しいことは言えないけれど、日岡の力がもう及ばないところまで二つの組の争いはきてしまっていた。
もう、上林が戻ってきた途端にすべての歯車が嚙み合わなくなっていて、この事件に日岡が呼ばれたこと、これが全ての始まりだったのだ。
さすが、白石監督の描くアクションシーン、抗争シーンは迫力もあり、観ている私たちが惨過ぎて、目を背けたくなるシーンばかりで、なぜか、うわぁそこまでやんなくても…という言葉が勝手に漏れてしまうぐらいなんだけど、凝視しちゃうんですよね。
観終わったあとは、…じゃけん、…しちょるやろ、とこてこての広島訛りが口から出てしまいます。
役者の中で一番強い人は鈴木亮平じゃなかろうか、と思いました。あと、虹郎くん、よう頑張った。拍手をおくりたい。早乙女太一くんのヤクザもなかなかカッコよかったね。
ただ、ラストのシーンは果たして必要だったかなぁとこの流れで無理くり結びつけなくてもと首を傾げてしまいました。
【決壊】
前作の「孤狼の血」が、暴対法前夜の物語だとすると、「LEVEL2」は、暴対法の夜明け直前のカオスが描かれている感じだ。
大上が、自ら引いていたヤクザと堅気の間にあった一線、ヤクザ組織の間にあったバランスを保つための一線が、大上の死と共に日岡に受け継がれたはずだったのに、決壊してしまったのだ。
また、物語としても、前作が、人間臭さの色濃く残る刑事ドラマだったのに対して、「LEVEL2」では、人間臭さは、社会の片隅で生きる小さい家族に残るのみで、ヤクザのロジック、暴力団組織同士の抗争、警察のロジックと陰謀が、日岡や小さな家族の望みを、いとも簡単に飲み込み、翻弄していく。
バブル景気の中、「24時間働けますか」とモーレツ社員を持ち上げるなど長時間労働が美徳のように語られる一方で薬物使用は増え、同様にバブルで高騰した地価の恩恵にあずかろうと、ヤクザ組織は地上げに奔走し、結果的には暴力団の資金力が強化され、個人の生活や生活基盤を侵食し、島という縄張り抗争も激化、暴対法の施行を直前に、警察組織は、ヤクザに対し様々なトラップをしかけ、これもヤクザだけではなく、多くの人々を翻弄していったのだ。
「LEVEL2 」は、貧しく社会の片隅に追いやられた二つの家族のたどった悲劇の対比も見どころだ。
狂気を募らせる上林。
家族とは何か、正義とは何かに翻弄されるチンタ。
もはや、やるかやられるかは、ヤクザ対ヤクザ、ヤクザ対刑事、ヤクザ対警察、警察対刑事とありとあらゆる対立に発展し、混沌とした状態は、ヤクザと堅気という一線など、もとからなかったようにさえ感じられる。
「LEVEL2」は、上林役の鈴木亮平さんと、チンタ役の村上虹郎さんの演技が、かなり抜きん出ていて、日岡をも圧倒しているように感じられ、そこも見どころだと思う。
繰り広げられる人間模様や策略も絡んで、暴力シーンは激しく、観賞後の疲労感も激しかった。
体調を整えて観に行ってください。
前作の人間臭さが好みだけど、変わらずにパーフェクトスコアです。
極悪非道の亮平さん
日頃ヤクザ映画は全く観ません。前作依頼です。
今回は松坂桃李、鈴木亮平の私のお気に入り俳優の闘いと言うことで観るしかなかったです。
完成披露試写会に参加したのですが上映前に舞台挨拶の中継がありました。
ケンドーコバヤシさんが進行で和気あいあいとした雰囲気で私も笑ってたのに、時間が来て本編へ
あの和気あいあいから一気に恐怖に突き落とされました。
とにかく亮平さんが極悪非道過ぎて目を逸らしたくなる場面が次から次へと…前作を上回るエグさでした😭
私にはある意味ホラーです…(ホラーも観ません)
そのほかの出演者も豪華で見応えありすぎでした。
西野七瀬さんの演技大丈夫?と思ったけど、まだ大丈夫でした。他の人でも良かったとは思いますが。
桃李さんと亮平さんのラストシーンは迫力しかない
余韻が酷くて終わってから心臓バクバクして、興奮で頭が回らず、イオンモールで駐車場の入口が思い出せずウロウロしてました(笑)
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