孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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役者陣には星4つ。制作サイドには星2つ。
圧倒的な迫力に怖さを感じる
待ち望んでいた「孤狼の血」続編。昭和から平成に変わる広島の架空都市を舞台に繰り広げる暴力団抗争。内容的には前作の方が面白かったのも事実ですが今回は何と言ってもモンスター役を演じた鈴木亮平に脱帽。圧倒的な迫力に怖さを感じるほど素晴らしい演技でした。
2021-114
前作知らなくても大丈夫
地場産業じゃけぇ。
イヤ、映画撮影地の話です。ヤクザが地場産業、って言ってるわけではありません。最近、広島での映画撮影が盛んです。るろ剣が江田島。ドライブマイカーも呉と広島らしいし、未だ見てないけど。虎狼の血は、ガンガンです。
え?海田ですやん、これ。五十子会総本部は、日野自動車さんの保養施設らしいんですが。どっから見ても「組長宅」にしか見えねー!って事で、ここらでは有名な建物です。中村梅雀さんが千鳥足で歩いてた、と言うか、西野七瀬さんが速足で歩き入った路地は、宇品5丁目の電停前だし。鈴木亮平が食ってた焼き肉屋さんから見上げる団地は、基町県営住宅。焼肉屋さんは基町のショッピングセンター、入った事ないけど。あと、県警は県庁東庁舎。ヤクザのフロント企業って事になってた高層ビルは折り鶴タワー。ビヤガーデンは、多分、呉の中通り界隈のビル。西野七瀬が住んでた公営住宅は、広中新開とのタレコミあり。この公営住宅付近の弁天橋で撮影部隊が目撃されてるらしいんで。海猿の舞台として知られる海上保安大学校も撮影場所になったとか。どのシーン?って思い出してるんですが、多分クライマックスの激突シーンですね。あれ、海保の敷地内の埠頭だと思います。
とにかく。
前作の成功から、何もかもを正当に引き継いだ拡大再生産のお手本のような映画。全キャストが「力、出し切りました!」感があって、役者さんの暑苦しさに圧倒されてしまいました。西野七瀬さんが、ちょっと微妙っちゃー微妙なシーンもあったけど。チンタの葬儀場面とか。でも、広島弁が一番シックリ来てたのは彼女でした。あと、なんと言っても可愛いw
ストリー的にも、潜入スパイのスリルありーの、どんでん返しありーの、一騎討ありーの、グロありーの、トラウマありーの、在日韓国人の悲哀ありーので、もう盛沢山。梅雀師匠には、「してヤラレター!」だったけど。と言うか、あそこで「そう来なくっちゃ!」とニヤケテしまったのは私です。だってですよ。公安に好々爺とか居なさそうじゃないですかw
エピローグの、あの場面で、狼の姿なんか見せなくても良いじゃん!ってのは思いました。けど、江口洋介っつー爆弾が網走から帰って来るんでしょうから、そのうち。3もやるよ!って事で。虎狼の血は吠え続けるんでぇ。なんでしょうかね?
面白かった。興奮したし、昭和の「ヤクザ映画」をたっぷりと堪能させて頂きました。
良かった。とっても。
最高。最高の映画。あと2回は観に行きたい。
広島弁聞にくいのぅ
前作から3年後、日岡が広島のヤクザたちを裏で仕切っているところに、出所してきた超凶悪サイコパス上林がその秩序を次々と壊していく話。
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昔風の東映に始まり、『仁義なき戦い』風のナレーションや映像のトーンでちゃんとヤクザ映画の要素を受け継ぎながらも、本作ヤクザ×猟奇的殺人鬼×アクション×刑事モノを組み合わせることで新しいヤクザエンタメになってる。
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特に最後上林組と尾谷組の抗争かと思いきや、上林と日岡のカーアクションが始まるのなんて、ちゃんとエンタメとして見応えある。邦画の伝統芸能ヤクザ映画を『ヤクザと家族』『すばらしき世界』とはまた違った形で現代に引き継いでいるのが良い。
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ヤクザの治安の悪さも健全だけど前作に比べたら比較的おとなしめ。吉田鋼太郎さん演じる渡船もちょっと間抜けそうだし、上林なんてヤクザだから怖いというより普通にサイコパスで怖い。なのでヤクザ映画に馴染みながなくても見やすいんじゃないかな。
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あと尾谷組がヤクザの風貌だけどとっても色気のあるヤクザでこれも私的に新鮮だった。髭モジャだけど斎藤工さんの声は色気ありまくりだし、早乙女太一さんも元々女形やってて色気のある方だと思うし。
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1番好きだったシーンは上林が子供の時に両親を殺したシーン。背景に原爆ドームが頭をのぞかせてることで、戦後の在日韓国人の苦しい立場が想像できて良い。
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ストーリーそんなに難しくないし、ナレーションで説明してくれるから問題ないんだけど、広島弁で4割何言ってるかわからなかった(笑)
秀作。観て損はない。但し、残虐場面多し。
基本、私はこの手の映画はめったに観ない。
殺人、大量流血、残虐場面が生理的受け付けないからだ。私が映画鑑賞の目安とする日経新聞金曜日夕刊の映画評で、ある学者が今年有数の映画と評価しているので鑑賞する気になった。
R15指定でそれなりに覚悟はしていたか、案の上スクリーンから目を背けたり、薄目にする場面が多々ある。嫌いな人は観ない方がいい。但し、観て損はなく、最後まで緊張感を持って運ばせてくれます。
主演の二人、松坂桃李と鈴木亮平は好演で褒めてあげたい。松坂は強い面と弱い面と演じて人間らしさを感じます。惜しむらくは、体格がちょっと細い。鈴木と対峙すると目劣りがする。鈴木はその体格を活かして怪物を好演しています。但し、脚本、監督に問題ありです。何故、こんな殺人鬼が生まれたか。そこが詳しく描かれていない。在日韓国人で父親から虐待を受けていただけでは、こんな人物は生まれない。説得力がないから只の殺人鬼で実在感がない。
その点、黒澤明監督は優れていました。だから、鈴木亮平が可哀想です。監督、脚本家の責任です。
細かい欠点がいくつかあります。まず、看守の妹が殺人鬼によって目を潰され殺されます。ところがあとで、殺人鬼によって犯され体内に性液があったと報じられます。すると、犯され、暴行を受け目をつぶされ殺される順序になります。
また、殺人鬼は刑務所でリンチに再三あっています。すると、歯の2、3本欠けていなければなりません。殺人鬼がシャブを打つのもおかしい。ヤクザがミイラ取りになってしまう。それと殺人鬼は、子分に警察のスパイがいると疑う。それほど頭の切れる人物なら、それらしきシーンを入れなければ説得力がない。その他にもありますが、全部監督の責任です。だから、星4つです。途中から県警上部が絡んでいると読んだら、その通りでした。ここも、ありきたりで点を一つ上げられない理由です。もし、殺人鬼或いは警察のスパイが、日本人の被差別部落出身者にしたら、どうでしょう。娯楽映画だから、無理か。良作には違いありません。
世界よ、これが日本のヤクザ映画じゃ!!
外道を超えた悪魔・鈴木亮平
男とか女とかの違いを言うつもりはないが、パート1に引き続き、この原作者が、女流作家というのは驚かされる。原作者であり、人気作家の柚木裕子は、警察や極道の抗争劇を中心に、数多くの作品を世に放っているが、毎回エグく、グロい、凄まじい様を描写してる。本作も、そうした柚木作品の闇に蠢く外道の世界観を、白石監督がリアルに映像化としていると共に、ノスタルジックな映像も差し込み、『仁義なき戦い』へのオマージュも感じとれる。
舞台は、昭和から平成へと移り変わりった広島の架空の街・呉原市。それまで敵対関係であった、2つの組が、手打ちによって、ビジネスを通してウインウインの関係を保とうとしていた。そこに、前抗争で、刑務所に入っていた上林が出所する。上林は人を殺すことを厭わず、邪魔者は排除するやり方で、それまで鳴りを潜めていた2つの組に、再び亀裂が入り始める
この3年間、2つの組の裏社会の均衡を保ってきたのが、前作では大上の下で新人刑事だった日岡役を演じた松坂桃李。この3年間に、野性味が増し、危険な裏社会を取り仕切る『孤狼』の刑事となっていた。大上を演じた役所広司の跡を継ぐ演技としては、やや凄みという点で適わないが、前作の頼りない日岡とは、比べ物にならないくらいの、危険な香をプンプンさせた演技を見せてくれた。
また、何といっても本作の看板は、鈴木亮平の悪魔のような外道振りであろう。小さい頃の虐待により両親を殺害したという設定ではあるものの、それにしても人を人と思わないような傍若無人な殺し方、手下も震えがらせる凄み、全てにおいて、これまで見たことのない鈴木亮平が、スクリーンに仁王立ちしていた。日高との壮絶なラストシーンは、見応えあり。
また、前作から脇を固める吉田鋼太郎、寺島進、宇梶剛士、かたせ梨乃、滝藤賢一等は、演技なのか素なのかわからないほど、そのまま極道の世界で生きていけるような怪演振り。また、いつもは刑事役でも、必ずいい人を演じる中村朱雀が意外な役柄を演じている。そして、村上虹郎が、どっちつかずの哀れなチンピラ役が、妙にピッタリのハマり役だ。
本作では、単なる極道同士の醜い抗争だけでなく、警察の裏に張り巡らせた陰謀も絡めることによって、よりストーリーの落としどころの深みを増している。
狂った狼と二代目マル暴
これはヤクザ映画というか…
ヤクザ映画はどちらかと言うと苦手。
ただ、今年は「ヤクザと家族 The Family」「すばらしき世界」といった、ドラマとしてよくできた映画も多く、その流れで「孤狼の血 LEVEL2」を観ることに。
前作は劇場には行かなかったが、登場人物が生き生きと描かれていて人間ドラマとして見どころがあった。
ただ、今作はヤクザの社会に関わる人々の愛憎をベースにしているとは言え、鈴木亮平演ずる上林はヤクザ的なしがらみや価値観を逸脱した猟奇イカレ野郎であり、主人公の日岡もまた、亡き大神の影に取り憑かれたイカレ野郎。どちらかと言うとアクションのドギツいサイコミステリー的な映画になっているので、ヤクザ社会の哀愁みたいなものはあまり感じることができないのに加えて、物語が進むにつれて登場人物の誰も信用出来なくなり、誰とも共感できない感じになっていく。
西野七瀬は決して下手とは言わないものの、観ていて「彼女クラスのアイドルなら、乱暴されたり無惨に殺されることはないな…」と予想できてしまう辺りは観ている側としてはイメージが邪魔してしまった。(筧美和子はどちらかと言うとその逆パターンかな。)
決して嫌いな映画でもないし、ましてやつまらない映画では決してない。
『相性』の問題だろう。
とは言え、このスケール感やエネルギーは元気があった頃の日本映画を思い出させてくれる。
グロテスク過ぎるが映画館で見た方がいい
とてもよかった鈴木亮平。
終わって欲しくない140分だった
140分ボルテージ上がりっぱなし。
練りに練られた脚本。陰謀と裏切り、2転3転の駆け引き。
さらにグロ映像てんこ盛りのスピーディかつ怒涛の展開で、最後までアドレナリンがでまくる。
途中途中、あぁこの人も死んじゃうんだろうなぁと想像はつくものの、その展開に緊張感を持って対峙することになる。
対決シーンなども妥協を許さない撮影のようで、何発も強めのパンチやキックが入っていると思われるし、スタッフをはじめ役者達の本気度が伝わってくる。
西野七瀬を酷評する人もいるようだが、脱キャラして頑張ってる彼女には感服した。
あと瀬島がやられるところがよく分からんが。
そして是非3作目もお願いしたい。
鈴木亮平がド変態なのは、よ〜く分かった
こういう映画は映画館で見るのが怖いのですが(その筋の方々が紛れてそうで)。
実際「アウトレイジ」を歌舞伎町のTOHOシネマズで見た時は、おじさんがおじさんを怒鳴ってました。ひぃ…
ま。それはこっちに置いといて。
鈴木亮平がとにかく怖い。本当はこういう人だったんだと信じ込めるほどに。
今まで「優しい、ほんわかした人」と勝手に決めつけていたのだが、これを見た後ではもう同じ目では見られない。
そういえば、のりぴーも目の奥が全然笑ってなかったな…と逮捕後に気付いたように。
ひょっとしてこの人も…という疑念が湧くほど生々しい演技。
とにかく上映中は鈴木亮平に圧倒されたわけだけど。
終わって一日経ち、少し離して思い返してみると、鈴木亮平だけ暴走していた印象で、
全体としてのバランスは良くなかったかも…と思うようになってきた。
話の面白さでは一作目に軍配が上がる感じかな?
あと、入場特典でもらった松坂桃李の肖像画が、鈴木亮平の作だと知り、あーこの人は本当にド変態なんだ…という事だけは確信した。
ま。それもこっちに置いといて。
鈴木亮平の怪演だけでも十分に見る価値はあるのだけど、
村上虹郎、かたせ梨乃姐さんあたりの出番をもっと増やしてほしかったです。
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