劇場公開日 2021年8月20日

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「ヤクザ映画ではない」孤狼の血 LEVEL2 針のむしろさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヤクザ映画ではない

2022年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

一部モノクロ演出など“仁義なき戦い”っぽくして、ヤクザ映画感を出そうとしてはいるものの、本編でやっていることは正にバイオレンスミステリー。全体的にあまりにもリアリティがなく、違和感ありまくりで、簡単に死んでいくモブに対して、松坂桃李演じる日岡や鈴木亮平演じる上林などはハードボイルドの主人公並みに強靭で、世界観のバランスが完全崩壊しています。
他にも、カチコミ中に日岡と上林が戦線離脱するなど無責任すぎてイミフ過ぎません?
まあ、広島県警がピアノ講師殺害事件特別捜査室を、日岡を陥れる為だけに立ち上げるところが一番意味不明なんですけどねw
あと、最後のオオカミは完全に野良犬にしか見えませんでしたwそもそも現代人でオオカミと野良犬の違いを判別できる人なんてごくごく少数しかいないでしょう……。
と、酷評しつつも前述したように、ヤクザ映画として観なければ意外と良い出来で、上林のスピンオフ(外伝的な話)にして孤狼の血シリーズとは別の映画として作ったほうが良かったのではないかと思いました。ヤクザ版ヒメアノールみたいな感じで。

針のむしろ