「やっかいなんは、自分が正しいゆうて正義面して悪さしよんのが、めんどくさいんじゃ。」孤狼の血 LEVEL2 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
やっかいなんは、自分が正しいゆうて正義面して悪さしよんのが、めんどくさいんじゃ。
やはりこの手の当代随一は白石和彌監督ですね。たしかに第1作目のほうがビリビリと痺れたけど、これはこれで良かった。抗争を抑え込み、死人が出ないことで治安を守ることを正義と決め込んで、泥を被ることを厭わない日岡。1作目の品行方正な刑事からじゃ見事な化けっぷり。相対する敵役上林の躊躇なき外道ぶりもすごい。1作目の流れが頭をかすめるので、日岡のことが心配でしょうがなくなるのは、巧妙なトラップか。
務所帰りの中堅(?)に、あそこまで掻き回されるヤクザの一家っていうのもどうかとも思うが、ま、昭和のヤクザ映画だと思って楽しみましょ。それだけ。
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