劇場公開日 2021年8月20日

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「正義の難しさ」孤狼の血 LEVEL2 hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0正義の難しさ

2021年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

■ [一回目] 2021年8月24日

特典ポストカードつきムビチケも発売開始日に購入し、
私事ながら誕生日の前日に公開初日ということで、
勝手にプレゼントだと解釈し、楽しみにしておりましたが、
いろいろなバージョンの予告が公開される度、
上林の怖さに心臓バクバクして、
本来、血が出たり、他人が身体的に痛い思いをするシーンが非常に苦手で、
これは、私に観れるのか?!と不安になり、
原作から読んでおけば、薄らぐから大丈夫だろう!とチャレンジしたが、
そもそも、文字だと自分の想像力が裏目に出て、
痛いシーンは益々痛くなり、残虐なシーンや
日岡がピンチなのが耐えられなくなり、
結局、ラストだけ先に読むという邪道を敢行し、
(未だ完読できておらず…)
映画鑑賞日の当日まで、上林の怖さに耐えられるかとドキドキしながらも、
白石組を信じて観てきましたよ…。

日岡は日岡という実在する人物で、上林も同様に。
チンタも真緒も、全てスクリーンに映っている人々は、
現実に生きているその人そのもののようで…。
「フィクション」ですが、白石監督の作品は、松坂桃李や鈴木亮平というような役者としての名前を消し去る演出力をいつも感じます。

だから、一層入り込んで集中して、顎が痛くなるほど奥歯噛み締めて、
後ろの人に迷惑にならない程度の前のめりでスクリーンを凝視のドライアイMAXです。

それにしても、今回の主役は「上林」でした。
クレイジー第一級の怖さだけど、彼の信じる正義に則って動くから、
そして彼の過去を知った今、狂気の中のなんとも言えない悲しみが滲んだ、
あの眼で見らると苦しいです。
そんな彼の眼が頭から離れないのです。

だけども、日岡との死闘の結果は、あれで良かったと思う。
やはり、彼の正義は間違っているから。

とにかく、皆が自分の信じる正義が正しいと思って動くから、日岡ですら怖いと思ってしまった。
そんな日岡も完璧でなく、未だ未だ成長していくんだろうなぁ…。
それを、ずっと見続けたいから、
続編ありを本気で切にお願いしたい。

しかし、正義も何もなく、いちばん怖いやつは、嵯峨じゃないのか?!
一番悪人に思えて、しゃーないわっ!

ちなみに、鑑賞中、やはり、痛いシーンにはフィルターが必要で、
終始、手拭いを頭から顔に垂らして、隣の人に確実にヤバイ人と思われたかと。
ということで、エグいシーンも、日岡のピンチも、一度インプットされたので、
二回目は、手拭いフィルターなしで楽めるぞ!
でも、やはり、上林と日岡の熱を受けとるには、こちらも気力体力が必要です!!

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■ [二回目] 2021年9月1日

二回目で痛いシーンと日岡のピンチにも免疫できて、じっくり観れた!

上林登場の「ダダダダーン♪」って音響、ものすごーく怖いしー
煽ってくるしー
でも、めっちゃ合ってるしー!!
とか、
梅雀さんの表情とこのセリフ意味しーんとか、
一回目と違う視点での発見が、楽しい~⤴️
観れば観るほど、味が出るやつ。

また、リアルな部分は、よりリアルに、非リアルな部分は、ガッツリとエンタメに寄せる、そのさじ加減が素晴らしい‼️

そして、
怖くて完読出来ていなかった原作も、やっと読みきれた!
原作の真緒とチンタのやり取りに泣けた…。

hkr21