「「確信犯」」孤狼の血 LEVEL2 のむさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「確信犯」
「それが正しくないとわかっていて行われた悪い行為」という意味で「確信犯」を誤用している人に対して、「本当は違うのになぁ」と感じることが多いのですが、本作では本来の意味の「確信犯」しか出てこないなという印象を受けました。
この世はエゴのぶつかり合いで、正義というのは相対的なものだということを、鈴木亮平さん演じる上林が強烈にわからせてくる感じがとても気持ちよかったです。それぞれの「狼」たちにとっての「人間様」が誰なのかを考えるととても深められる作品でした。
人と人が互いの理想をかけてぶつかり合うエネルギーをいやでも感じさせられてしまうこの映画を見て、「ディスタンス」によってぶつかり合いが出来なくなりつつある現代において、そのエネルギーをどうやって生み出すか、考えなければならないと思います。
コメントする