「(社会人として見て)ちょっと不自然なところもあったが、見て良かったとは思う」孤狼の血 LEVEL2 Eiga_Graceさんの映画レビュー(感想・評価)
(社会人として見て)ちょっと不自然なところもあったが、見て良かったとは思う
BS12で前作を見ていたので。
仕事場から直行して間に合った。
観客は20~30人といったところ。女性もいましたね。
感想ですが、日岡が専門職として刑事さんをしていたら、「まさか。これはないでしょう」という箇所がいくつかあった。
(疑問点)
①日岡が「呉原の治安は俺が守っている」という自意識を持っているならば、出所間近の上林をなぜマークしないのか。親の仇討ちをするに決まっている。最重要マークの人物ではないのか?
②看守の妹にお礼参りをして殺害したことは想定外だったかもしれないが、日岡が犯人(は上林だ)とアタリを付けたなら、科学捜査班へどこまでも食い下がるはずで、「指紋云々」の一言であっさり引き下がるなどあり得ない。後で精液の話を後で知って「へぇ?」なんて。。。 刑事としてのプロ意識が欠如していると思われても仕方ない。
(ただ、ここで別件でも逮捕してたら、この映画のストーリーは成り立たないでしょうからこれ以上ツッコムのはやめておきます)
③公安と刑事部がタッグを組むなどあるんでしょうか? 日岡が「日本警察界で有数の要注意人物」という設定でしょうか。
④日岡はホントに瀬島の住所すら知らなかったのか? 人事記録にアクセスできたかどうか別ですが、まさか県警の人事総務までグル??
⑤ヤクザ上林が覚せい剤を自分で打って使うというのはあるんですか?チンタを薬でコントロールしたいのは分かります。
⑥予告編で見た、日岡が窓を破って飛び出すシーンがなくなっていたような気がします。私が居眠りしていたのかもしれないが。
⑦共産党が犯罪をしているかのような瀬島のセリフ、大丈夫ですか???
(疑問とまでは行かないが・・・)
①日岡とチンタの姉・真緒は恋人同士ですよね。物語の最初、日岡がバックハグして言っていた広島弁が全くわからない。標準語圏にも分かるように言わないと、最終シーンの公安刑事・瀬島殺害が兄弟愛「だけ」の動機になるのでは? やはり愛もあったでしょう。
二人は事件後別れたと思いますが、尾谷組の協力で瀬島を轢き殺したはずです。
②ラストの「狼」ですが、どう見てもカナダのシンリンオオカミですよね。立派すぎる。
大上へのオマージュで登場させたのであれば「どこへ逃げた?」ではなく
「どこへ行ったんだ!!」と日岡に言わせるべきではなかったでしょうか。
(良かったところ)
特別公務員暴行陵虐罪に当たるような行為は、監獄法改正まで、平成3年時点では横行していたと思いますので、それを映像で出したのはいいと思います。
(さいご)
Level3では「警察崩れ」とは言いませんが、その方面の関係者によくヒアリングされたらもっと作品のレベルが上がると思います。
皆さま熱演でした。