「エンタメ感抜群!細かい事抜きにして。」孤狼の血 LEVEL2 ハマーさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメ感抜群!細かい事抜きにして。
初日初回鑑賞。抗争の構図はパート1と比べてシンプル、作を観ていない人でも楽しめるように仕上がっています。
松阪桃季はオールジャンル俳優だと証明し、鈴木亮平はにじみ出てしまう人のよさを封印して背中で凄みを出していました。
Sのチン太の最後は予測できました。大上さん(パート1の役所さん)なら途中で引き揚げさせただろうな。若い彼をあそこまで踏み込ませてしまったのが日岡の経験の浅さですかね。
自分勝手な役者評を。
石橋蓮司が遺影だけでも怖い。記者役の中村獅童がわかってても上手い。
吉田鋼太郎、寺島進、かたせ梨乃らベテラン人は安定です。
中村梅雀の役はやられました。そうかな、どうかな、何回思ったか。
村上虹郎は大健闘、西野七瀬は大阪の河内弁の下地があるので強いです。
1でもそうでしたが、劇中ときどき入る解説ナレーションが素晴らしいです!お名前がわからない!!
斎藤工、早乙女太一が人物像が弱い、ただ吠えてるヤクザという印象を受けました(前作の江口洋介みたい)。斎藤工は出演を熱望したとのことで、やっぱりそうだったかと。ヤクザ側じゃなくて警察側の一癖ある役のほうがよかったかも。
毎熊克哉、不思議な俳優さんです。セリフもほとんどないのに印象に残ります。
目立とう、足跡を残そうとしない引いた演技に今後も期待です。
パート1はたまたまテレビで途中から見たのに引き付けられました。
今作は、1の人物とのつながりがもう少しほしかった気もしますが、
コロナ禍の状況でよくこれだけのものが撮れたなと感心します。
余談ですが白石監督は映画界初のリスペクト・トレーニング(パワハラ・セクハラ防止研修)を実施しての撮影だったのも関心がありました。
本編が真逆を行く内容なのに、です。