マスカレード・ナイトのレビュー・感想・評価
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前作を上回る出来栄え
周知のように大ヒットした前作『マスカレード・ホテル』の続編で、高級ホテルで起こる事件を辿るサスペンスという全く同じ設定に加え、主要キャストも全く同じであるが、マンネリ感はせず、スリリングでお洒落な2時間を体感しました。
ホテルという閉鎖された非日常的な異次元空間の、官能的で、一種蠱惑的な空気感は前作同様ですが、前作が個々のエピソードが脈絡なくつながれた、オムニバス風の、まとまりのない印象だったのに比べ、本作は冒頭の10分間で作品のフレームワークを全て吞み込ませてくれます。
更に前作と違ってテンポが速く、一つのエピソードに拘って尺を取らず、次々と展開させていき、明らかに脚本の構成が前作とは異なっていました。
本作は、限定された閉鎖空間で展開される、僅か半日間のドラマであり、その点ではやや不自然で強引なストーリー展開も見られましたが、ほぼ無駄なエピソードはなく、全てがラストに向けスパイラルに収束していきます。その結果、常に緊迫感を漂わせ、濃密に凝縮された時間体験を楽しむことが出来ました。
ただ冒頭のアルゼンチンタンゴのシーンは、ドラマの伏線にしていますが、やけに長尺で台詞もないので、いきなり観客は飽きがきてしまうように思います。
スジ立ての妙に加え、カメラワークが秀逸でした。寄せカットは長くせず、1人だけのカットは殆どありません。ローアングル、俯瞰、上空からの鳥瞰、引きから寄せへのゆったりとしたズームアップ、流れるようなパンフォーカス、更にフィックスも交え、視覚への芳醇な刺激が溢れていました。観客を一つの視点に留めさせず、興味の対象を常に移ろわせてくれ、そして緊張感と不安感を掻き立てさせます。ベテランの江原祥二カメラマンの技量を実感します。
それにしても主役の木村拓哉の、実年齢を感じさせない若々しく端正な顔立ちと軽快な動作は、本作に相応しい華やかさと煌めきを漂わせており、長躯の長澤まさみと並ぶと、如何にもスクリーン映えするシルエットになり映画館に来た甲斐を感じます。
但し、抑々はミステリードラマですが、謎解きの過程は釈然としません。強引過ぎたことによる唐突感と、飛躍し過ぎていて違和感が残るのは難点でしょう。
かっこいいを捨てたらいいのに
気~づいちゃったぁ、気づくよね
続きなのかと思ったが…
大満足!
最高でした!
安心感もしくはベタ
想像通りでした。
後出しジャンケンみがどうも…
まんまとミスリードに引っかかったクチですが、真犯人がわかったときも「それ、どこに伏線あった?」とモヤモヤしました。双子の妹の復讐とかいくら何でも強引すぎるような。
そして今どきの要素を犯人像に詰め込むのもいいんだけれど、麻生久美子さんがビジュアル的に全くそれっぽくないのがどうもなー。え、あ、そ、そうなの?みたいな。
いろいろミスリードを誘う工夫は施してあるけど、ミステリーとしてはどうなんだろう。
あと、前作でも長澤まさみさんが「とんでもございませんではなく、とんでもないことでございます」が正解であるとキムタクに注意してましたが、これは10数年くらい前に「とんでもマナー講師」みたいな人がいい出したもので、昭和の終わりから平成の初期頃は「とんでもございません」は普通に敬語として通用していた。
文法的に「途でもない」が語源とされてるけど、個人的にはしっくりこない。現在は(確か2008年?の国語審議会)的に両方可となってるはず。→うろ覚え
それから、これもあちこちのスーパーとかでよく見かける韓国式の胸の下で腕を組むお辞儀は一流ホテルでも正式となってるの?長澤まさみさんの観光式の姿勢が終始気になってました。
昔習ってたお茶の先生は、立位でのお辞儀は男性は手を体側に、女性は太ももの上か下腹部あたりで手を重ねるのが正式とおっしゃってましたが、最近コンビニでも韓国式が蔓延してて、ほんとに気持ち悪いです。
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