「まず彼でないと」マスカレード・ナイト 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
まず彼でないと
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冒頭のダンスシーンは何なんだろうと思っていたら、最後の仮面舞踏会のための仕込みだったんですね。それにしても、仮面から覗く眼だけで見抜いたって言っているのだから、他のみんなが捜索しているさなかにのんびり踊っている場合じゃないし、さっさと尋問すべき。
主人公の刑事は右往左往するばかりで、ほとんどの手がかりは小日向さんほかの外部からもたらされるのも興を削ぐ。被害者の二人を救えたのも単なる僥倖に過ぎず、任務としては完全に失敗していると言っていい。
ホテルのおもてなしだという大量の風船やプロジェクションマッピング等は、調達の時間や費用を考えると、およそ非現実的だ。
前作から2年ぶりの続編ということだが、劇中ではどれだけの時間が経過しているのか。主役二人が「またですか」という既視感を共有するには、月日が空きすぎているのでは。“まず木村拓哉でないと”という前提の企画なので仕方がないけれど、二人がもっと若くないとだんだん違和感が生じてくるような気がする。
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