「前作よりも面白くなった、取って付けたような犯人像は惜しいが」マスカレード・ナイト たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
前作よりも面白くなった、取って付けたような犯人像は惜しいが
前作はテレビで観たこともあって、映画館での没入感はやはり格別。グルグルと張り巡らされた伏線から犯人はお前だー!と予想したけど、ハズレました。笑
今回も相変わらず人が入り乱れるが、警察と同様に錯綜する情報に踊らされまくった。今回は"無理と言わない"とするホテル側の視点が警察側を刺激するように展開していく。凸凹としているバディにもそれぞれ掲げている想いを通じて共鳴し合うのが何よりも面白く引き込まれる。また、『HERO』も手掛けている監督だけあって、リードと伏線の引っ掛け方が絶妙。グルーっとロビーのカメラを回しながら視点が変わっていくのも魅力的だ。
ただ個人的には犯人の動機等は割と取って付けたような印象も強かったのが残念。その一方、大晦日のカウントダウンという劇場型犯罪はスリルがあって面白かった。追われるように見入ってしまうし、随時明かされるカギから推察するのが楽しい。
鉄板のコンテンツとなっただけにテレビでやるだろうが、こうじてジッと観て考えられるのも映画館の醍醐味。ヒットするのも納得だ。
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