「シリーズとして抜群の安定感、でも設定に難あり。」マスカレード・ナイト カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズとして抜群の安定感、でも設定に難あり。
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原作未読。
新田、山岸コンビがお互いにその道のプロフェッショナルとしてポリシーを譲らず、時には職務の範囲を逸脱しながら事件を解決まで導いていくというミステリー映画のシリーズ第2弾。
お馴染みのキャスト、お馴染みの舞台という事で前作を観た者からすると前提条件の把握や整理をする必要がなくすんなりと入り込め、安心して観る事が出来た。
日本国内のホテルで大晦日に開催される仮面着用が条件の年越し仮装カウントダウンパーティー、ホテル客の無理難題(これは後々伏線にもつながる部分もあるが)とそれに全て応えようとするコンシェルジュなど若干リアリティに欠けるところは気になったが概ね楽しめ、同時刻に同じ場所にいる密告者と犯人の両方を見つけださないといけないという目線のちらせ方もよく練られており良かったと思う。
残念なのは張った伏線を必ず回収しなくてはいけないという推理小説特有の暗黙の了解から、物語中盤でかなり確信をつくところまで読めてしまったこと(海外転勤とか時計とか)と、犯人の動機と殺害方法に今ひとつ説得力が足りなかったことかなと思う。
キャスト陣の豪華さとまんまるお顔界No. 1の美形女優長澤まさみさんの奮闘とキムタクのダンスも見れるので劇場で鑑賞しても損はない映画だとは思う。
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