「【お客様の満足を第一に考えるホテルマン、客の命を守る事が第一の刑事を取り巻く、怪しい人大集合のグランドホテル形式ムービー第二弾。ツッコミドコロはイロイロあるが、スケールの大きな群像劇を楽しんだ作品。】」マスカレード・ナイト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【お客様の満足を第一に考えるホテルマン、客の命を守る事が第一の刑事を取り巻く、怪しい人大集合のグランドホテル形式ムービー第二弾。ツッコミドコロはイロイロあるが、スケールの大きな群像劇を楽しんだ作品。】
ー 久しぶりに、素敵な”男性の”麻生氏を観た・・。断じて、”太郎”ではない・・。ー
■感想
1.前作と同様、前半は、ホテルにやってくる”様々な”お客様の姿を、コミカル&ミステリータッチで描く。
・気障な独身男、矢鱈にコンシェルジュになった山岸(長沢正美)に無理難題を持ちかける、元セクスィー部長、日下部(沢村一樹:ヤッパリこの人は、こういう役が抜群に会っているなあ‥、と思っていたら!)
・人の顔は、ホテルにいる時くらいは見たくない女性(田中みな実)
ー さんまさんの大アップの広告が、窓から見えるのは私も嫌だ!ー
・夫になるはずだった男性との思い出に浸りに来た、仲根緑(麻生久美子)の、窓の対面のビルに映された”Happy Birthday”の文字に涙する姿。
ー チャペルのシーンと言い、シンミリしてしまったよ・・、と思ったら・・。ー
・”ラブアフェアー”にホテルを使っていた愚かしき男(勝村政信)と妻(木村佳乃)と不倫相手のユリ(高岡早紀)のぎこちない笑みと会話。
ー ここら辺の描き方が、ハッキリ言って粗い。
もっとキチンと描いて欲しい。
グランドホテル形式の映画の命は、登場人物がしっかりと描かれているかどうかが、鍵なのであるから。ー
・オドオドした態度のギョロメの男(博多華丸)
ー キャリーバッグを持っているので、ライフルかな?と思いながら鑑賞。
マサカ、それはNHKが許さないでしょう!ー
2.中盤から、物語は一気に動き始め、真犯人の狙いが徐々に、明らかになってくる・・。
・新田刑事(木村拓哉)が、徐々に真相に近づき、真犯人を追い詰めていくシーン。
年明け間近のマスカレード・ナイトで真犯人と”アルゼンチン・タンゴ”を鮮やかに踊り、真犯人の事件の動機を解き明かしていく。
ー ”実は・・””実は・・”が前半で描かれていない事が多く、少し肩透かしを食らった気分になるが、”男性の”麻生氏の、声色も完全に変えた演技に救われる。
良い俳優さんである。ー
・そして、イキナリ、ユリと山岸が気絶させられ、チャペルに横たわるシーン。
ー ちょっと、唐突感があるなあ・・。爆弾かと思ったら、ああそうか、手口は電流だったね・・。ー
□ちょっと、一言
・倒叙形式ではない推理小説では、名探偵が”実は・・””実は・・”と言うシーンが多すぎる推理小説は余り面白くない事が多い。
後出しジャンケンだからだ。
だが、文体や舞台背景によっては、それが面白くなるケースがある。
「金田一耕助シリーズ」がその最たるものである。
だが、映画で”実は・・””実は・・”が、余りに多いと、面白さが薄れる気がする。
出来るだけ、前半のシーンに伏線として描いて欲しいものである。
今作は、そのバランスが微妙である。
<イロイロと気になる部分もあったが、全体としては面白く鑑賞。
特にヘアメイクは、完璧である。
”メンドクサイ奴”だった、日下部の真の姿や(ちょっと、気づいたけれどね)
”仲根緑”がプロジェクションマッピングの”Happy Birthday”を観て流した涙の”真の意味”が分かったシーンなどは、良かったかな。>
■一言
エンドロールをよーく観ていると、面白いですよ!ビックリ!
そーいや、NHK総合で「オリバーな犬」が放映されましたね!
麻生久美子さん、この映画とはイメージも違って、「時効警察」っぽい雰囲気に戻ってました。
というか、もろに三木聡監督っぽい作品でしたけど、演出・脚本がオダギリジョーなんですね~次も楽しみしてます♪
俺もNOBUさんにびっくり!
ヘアスタイリストのお仕事されてたんですね~
前作、明石家さんまを探せ!
からの、明石家さんまを隠せ!になっていたことにも驚きでした!