劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産のレビュー・感想・評価
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あーそーゆーことね完全に理解した( ˘ω˘ )
『劇場版 Gのレコンギスタ』の第3作。
コロニー国家「トワサンガ」が、地球への侵攻を開始。
それを発端に、アメリア、キャピタル・アーミィ、トワサンガの思惑が交錯する。
あーそーゆーことね完全に理解した←わかってない
こんなん、初見で理解できる奴おるんか!?本当に困難な第3作。
前作から指摘されてきた「宇宙からの脅威」。本作ではその正体が明らかになる。
アメリア国とキャピタル・アーミィ、対立していた2勢力がこの脅威に際して共同戦線を張る、みたいな展開になるんだろ〜、とか思っていたが、やはりそこは富野御大、勿論そんな単純な構造にはしない。
トワサンガに取り入り、それぞれを有利に進めたいアメリアとキャピタル・アーミィ。
それぞれ別の思惑ながら、トワサンガと手を組む。
したがって、Gセルフを狙いアメリア、キャピタル・アーミィ、トワサンガが別々に攻撃を仕掛けてくるため、一体今なんの為に戦っているのかよくわからなくなってくる。
さらに、トワサンガも王家とドレッド家が対立構造にあるらしく、そこにヘルメス財団とかいう連中もいるようで、それらの勢力の人間が入り乱れる。
誰が敵で誰が味方か、目まぐるしく入れ替わるので着いてゆくがやっと。…というか正直ついていけていない😅
さらにさらに物語をわかりにくくしているのが、聞き慣れない専門用語のつるべ打ち。
用語辞典のようなものを片手に、その都度映像を止めながら用語の意味を調べつつ鑑賞したくなる。
勢力構造は目まぐるしく入れ替わるが、ラライヤの記憶が元に戻るところやベルリとアイーダが姉弟だとわかるところなんかはわりかしスッと描いて終わり。まぁこの辺をダラダラやられても困るけど。
冷静に考えると、偶然出会った男女が実は姉弟で、しかも王家の人間だった!なんてすごく陳腐な展開だけど、それは『ガンダム』のお家芸みたいなものだからOKなのです😅
正直、後半からベルリ&アイーダの行動の目的がわからなくなってきて、ポカーンとしながら観ていた。
まぁメガファウナ以外の勢力はみんな敵、みたいな解釈で良いんだろう。
お話はよくわからんが、なんとなく面白い…気がする。
トワサンガのMS部隊が初登場するシーン、あそこのやべー奴らが攻めてきた感は凄まじい。
ファーストでシャアザクがモブザク達を率いて侵攻してくる構図のセルフオマージュって感じで、映像の緊張感が凄い。
とにかく映像が美しく、これがTVアニメの総集編だとはとても思えない。宇宙を舞台にMSが戦うだけで、やっぱりワクワクした気持ちになれる。
あと、このシリーズは子供向けの作品のはずなのに、男女の肉欲みたいなものが画面から溢れ出しているんですが…。
愛憎入り混じるドロドロとした男女関係を描くのは、富野監督の作家性なんだろうけど、なんか生々しくて怖い。
こんな肉の匂いのするアニメ、子供向けに作っていいものかよっ!
ヘルメス財団の船に乗り込んだところで次回へ続く。
これ以上物語が複雑になると、流石についていけなくなりそうだが大丈夫だろうか?
次回は来年あたりの公開なんだろうけど、それまで今回の内容を覚えていられるのだろうか…?
※「レコンキスタ」とは?
トワサンガの目的は地球への「レコンギスタ」らしい。
これは「レコンキスタ」のもじりだろう。
「レコンキスタ」とは「再征服」という意味。
これはイベリア半島(スペインとかポルトガルがあるところ)における、イスラム教とキリスト教の争いのこと。
キリスト教を信仰するゴート人の土地だったイベリア半島は、8世紀にイスラム教徒によって征服された。しかし半島の各地にキリスト教徒の勢力が残存しており、彼らは抵抗活動を続けた。
この戦いは1492年、キリスト教勢力がグラナダを陥落させたことにより幕を下ろす。
800年近く戦争を続けてきたのだから、とんでもない出来事なんですねぇ。
宇宙vs地球へ
尺的にもTV版の完全補完を実現しているGレコ劇場版の3作目
これまでも明らかに足りていなかったキャラクター表現や
場面描写追加されだいぶ観やすくなりましたが
今作もその方針は続いています
宇宙からもたらされた薔薇の設計図によって
地球の各勢力は軍備を整えると共に
エネルギー供給の大元であ宇宙へ我先にと
アメリア・キャピタルアーミィ・そして
主人公らベルリが乗るメガファウナはそれぞれ
目指す中で徐々に宇宙側の勢力も見えてきます
この宇宙側トワサンガの勢力も一枚岩でなく
ドレット軍・守備隊・レジスタンスなど様々
勢力がどんどん出てきて混乱しますが
ひとまず宇宙側vs地球勢で戦っていく
図式が自然と形成されていく段階が今作
宇宙側は当然技術的には高く強力な兵器を
持っているものの実戦経験が少なく戦うといまいち
地球側はMSは薔薇の設計図通りに作るだけで
使い道もわからないが実戦経験は豊富
と言った対照的な関係にある部分を
つぶさに描写していました
また展開的にテレビ放送では最も混乱を
招いたかもしれないラライヤの情緒が回復していく
部分も段階的にわかりやすくなっており
結局故郷に近付くごとに改善して言ってる
点が明白になっていたと思います
またベルリとアイーダの正体についても
ドレットに政権を奪われ地球に逃がされた
王族出身の姉弟であることが判明し
時代の潮流に翻弄される苦悩する若者という
富野作品お決まりの展開になってきます
4作目も期待できると思います
富野ガンダム、絶好調!
TVシリーズの編集版だった前作までと違って新作カットが、多く!無茶苦茶よかった!!大変満足な出来でした。ベルリとアイーダの姉弟だった、二人の生い立ちを軸にこれからが、映画オリジナル感が増してくるし、感慨無量の展開です。次作、楽しみ!
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