劇場公開日 2021年1月16日

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「メキシコの現状は現代の日本人にとって「過去」か「未来」か?」ミッドナイト・ファミリー みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0メキシコの現状は現代の日本人にとって「過去」か「未来」か?

2021年4月17日
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本作を見る前、「私営救急車」と聞いてイメージしたのは、ボロボロのバンにベッドを設置したクルマだった。
でも、それは大間違いだと分かった。
外見もマトモだし、医療器具も揃っている。誰だって「正式な救急車」と勘違いしてしまう。
様々な色柄をした「救急車」が街中を走り回る。

その街中を走るシーンで「あれっ?」と思ったのが、キレイで新しいクルマが、新しい型の日本車が多く走っていた。

メキシコシティでは救急車は人口800万人に40台。
一台あたり20万人。
ちなみに人口200万人の名古屋市は63台。
一台あたり3万人程度。

新しい型の日本車が普及するぐらい「豊か」な国なのに、税金で救急車すら用意出来ないの?

社会インフラ、行政サービスってのは、「当たり前」の存在ではなく、危うい存在なのかも。
日本でも、救急車の不適切利用問題の中で、
(緊急でないとか、タクシー代わりに利用しようとするヒト)
「救急車の有料化」が話題になる。
不適切な利用を減らすために、有料化しよう、という意見。

「有料化」出来るなら「民営化」も出来るのでは?
(タクシー代わりを減らすなら、少なくともタクシーより高めの料金設定になるよね。)

あれ?俺たちはメキシコを目指してるのか?

みっく