劇場公開日 2021年1月16日

「人の生死は生活の糧でしかない」ミッドナイト・ファミリー パプリカさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人の生死は生活の糧でしかない

2021年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

闇救急車の存在を初めて知った。
公共が足りないからそれが成り立っているのだが、そこにはただただ家族の生活があった。

夜の救急現場は取り合いで、マイクで喚き散らし猛スピードで現場に向かう。不謹慎かもしれないがまるでゲームの様に見える。
公共でないから、搬送したから支払いが約束される訳じゃないギャンブルの様なその日暮らし。
かといって深刻じゃなく、やはり日々の生活がそこにあるだけだった。

なんというか、自分たちの生活にも目の前の搬送する人々に対しても、過ぎ去る事を見るように軽い捉え方で日々が流れていく。

4階から飛び降りたんだよ、やばいよね。
若者を搬送した後に、世間話の様にガールフレンドと電話するシーン。

人の生死は生活の糧でしかない。

パプリカ